韓米FTA、ハンナラ党に丸め込まれた民主党

民主党がハンナラ党-政府と最終討論に合意...民主労働党反発「野五党の合意を守れ」

10月28日、民主党の金振杓(キム・ジンピョ)院内代表が、ISD(投資家-国家訴訟 制度)の与野政最終討論開催に合意したことをめぐり、民主労働党が強い憂慮を 示した。

ISD与野政最終討論開催の合意は、この日の午前、野五党代表が国民の前に公式 に明言した再再協議要求の流れを明らかに混乱させるということだ。民主党、 民主労働党、創造韓国党、国民参与党、進歩新党(野五党)は代表会談を開き、 『18代国会での韓米FTA処理不可、19代国会での交渉破棄を含む再議論』の立場に 合意した

しかし午後になって、民主党のキム・ユジョン院内報道担当者はブリーフィング で「韓米FTA批准同意の重要争点のISDに対してハンナラ党、民主党、政府が各自 の立場を明らかにして、国民に韓米FTAについての正確な認識を高めると同時に 問題点に対する対策を模索する討論会」だと明らかにした。

ISD与野政最終討論は10月30日11時から午後2時までの3時間、国会本庁245号で 開かれ、ハンナラ党と民主党が推薦する各1人ずつの専門家、ハンナラ党から2 人、民主党から2人、キム・ジョンフン通商交渉本部長など政府から2人が参加 する。司会者は与野の院内代表団の合意により決める。

キム・ユジョン担当者は「討論の進行方式はISDに関連し、事前の議題整理なく 自由討論する方式で、インターネットと電話参加により、一般国民の質問への 応答も共に実施する予定」とし「すべての報道機関に中継放送を認めることも 合意事項」と明らかにした。

しかし民主労働党のウ・ウィヨン報道担当者は「野五党の代表は『重大な問題 がわかった韓米FTAを今回の国会で批准してはならず、10分野について再再協議 を必ずしなければならない』ということを国民の前で明言した」とし「ISD条項 さえ廃棄すれば韓米FTA批准に同意してもいいという状況認識に対しては憂慮を 表明せざるをえない」と明らかにした。

また「民主党が韓米FTA問題をISD一つに縮小歪曲しようとするハンナラ党の トリックに絶対ひっかけられてはいけない」とし「10項目の再再協議要求案の うち、どれ一つとして駆け引きと妥協の対象はない。金振杓院内代表は野五党 代表の合意文を守り、強行処理手順のための儀式に転落するのが明らかな 『最終討論』合意を撤回することを望む」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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