労働者とキャンドル、ソウル市庁広場で「韓米FTA廃棄」

寒い中、約2千人がソウル広場でキャンドル

11月13日午後6時、全国労働者大会が終わったソウル市庁広場では「韓米FTA廃棄」 を叫ぶキャンドルが燃え上がった。気温が下がり寒くなっても、韓米FTA阻止の キャンドル集会は、全国労働者大会の後、そこに残った労働者と市民、約2千人 の参加で、大学労組ダンスチームの律動公演で始まった。

労働部から労組設立申告を何回も戻された青年ユニオン組合員が舞台に上がった。 青年ユニオンのキム・ヨンギョン委員長は、「最低賃金水準の金で不安定な生活 をしている青年労働者と韓米FTAは、無縁ではない」とし「ウォール街で青年が 米国社会に反抗し始めた。勤労基準法も保障されない青年労働者は、韓米FTAで さらに苦しくなる」とし、韓米FTA阻止の戦いに連帯する意志を明らかにした。

国会外交通商統一委員会に所属し、韓米FTA批准案の採決をからだで防いでいる 民主労働党のキム・ソンドン議員は、FTA批准案は法の基本的要件も備えていな いと指摘した。キム・ソンドン議員は「英文版と韓国語版が同じなのか検証も されていない。また、法案を提出する時に必要な費用の推計も提出せず国会を 冒とくしている。盧武鉉前大統領が推進した事項だから批准しようと言うが、 誰がやったことでも誤りは誤りだ」と話した。

またキム・ソンドン議員は「MBとハンナラ党はだめだ。国民は18代国会を代議 機関と認めない。ハンナラ党刷新の出発点にしたければ、まず韓米FTA廃棄から 始めろ」とハンナラ党内部で吹いている見せかけの刷新論争を批判した。彼は 「国会では、私のからだが粉々になっても韓米FTA批准を防ぐから、国民が力を 貸してくれ」とキャンドル集会に参加した市民が韓米FTA廃棄の声を上げるよう 訴えた。

保健医療団体連合のウ・ソッキュン政策室長は、医療民営化の問題だけでなく、 韓米FTAを批准した後に予想される被害を細かく指摘した。彼は「ガスと鉄道は もう民営化された」とし「FTAになれば、ISDによる民営化されれば取り返しが つかない」と話した。

彼は韓米FTAを批准すれば利益になるという米国産自動車の値下げに反論した。 「車の値段が400万ウォン下がるという。その車は1億4000万ウォンのレクサス だが、ここにいる人の中にそんな車を買える人はいるか」と尋ね、参席者たちは 叫び声で答えた。

キャンドル集会は参加した人々の自由公演と発言が続いた。時間が経つにつれて 寒くなったが、参席者は拍手と喚声、そして歌を歌い、キャンドルを置かなかった。

韓米FTA汎国本は大漢門と汝矣島のどちらかで、状況により場所を決め、キャン ドル集会を開くと明らかにした。ソウル市庁広場は21日からスケートリンクに するための工事が始まる。気温が下がっていく中で、キャンドル市民の「韓米 FTA廃棄」の声がどれほど燃え上がるのかが注目される。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。