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野党議員、外交通商委韓米FTA強行処理を防ぐ

鄭東泳「11月3日には国民が国会を取り囲んで防いでほしい」と呼び掛け

キム・ヨンウク記者 2011.10.31 20:42

10月31日午後7時20分頃、国会外交通商統一委員会で韓米FTA(自由貿易協定)批准 同意案の強行処理の試みは、ひとまず失敗に終わった。

この日、外交通商委のナム・ギョンピル委員長は、午後6時30分頃に秩序維持権 を発動し、外交通商委全体会議を開いて韓米FTA批准同意案を通過させようとし たが、あらかじめ外交通商委議長席を占拠した民主労働党と民主党議員30余人 が採決を阻止した。

▲強行処理が失敗し、ナム・ギョンピル委員長は外交通商委会議室を出て、記者の前で強行処理の霧散過程を演説するように説明した。

強行処理の失敗の後、ナム・ギョンピル委員長は外交通商委の会議室を出て、 記者の前で会議の過程を演説するように説明した。ナム・ギョンピル委員長は 「民主党と民主労働党の議員が物理的な衝突を引き起こたため、今日の会議を 終わらせることにした」とし「昨夜、与野の指導部が署名した合意文には、 ISD(投資家国家訴訟制度)だけを除く民主党の要求事項をほとんど受け入れた。 民主党は卑怯だ。これが民主党の姿」と民主党に責任を転嫁した。

ナム委員長が民主党に責任を転嫁したため、外交通商委の会議室の周辺にいた 民主党党役員は「詐欺を働くな」と野次を飛ばした。ナム・ギョンピル委員長 は、続いて「ISDは盧武鉉政権がした交渉だ。それでも民主党がこうして実力で 妨害するのか」とさらに声を高めた。

ナム委員長の説明が終わると、すぐに野党議員の反論ブリーフィングが続いた。

民主党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)最高委員は、「参与政府で韓米FTAを間違っ て判断して締結した。特に、参与政府の法務部、検察、最高裁はすべて反対し たが、外務通信部の通商官僚が当時、与党と大統領もだました」とし「いくら 前の政府がやった事案でも、それが間違った決定で、国民を売り飛ばすものなら、 今からでも直さなければならない」と反論した。

チョン最高委員は「ISD(投資家国家訴訟制度)は韓国の司法主権と立法権を侵害 する売国条項だ。ISDで韓国の国内法はチリ紙のようになり、紛争が発生すれば ISDは韓国の法を国際裁判所に引っ張っていく」と付け加えた。

▲ナム・ギョンピル委員長の発言に反論する野党議員

また、「民主党は、李大統領がオバマからISDの再協議を受け取ってくれば体当 たりをせずに採決する。ISDを含む30数ページを留保して上程すれば、体当たり せずに採決する意思がある」とも付け加えた。

チョン最高委員は最後に「11月3日に国会本会議が予定されている。この日国会 周辺の2.4kmを国民の皆さんが取り囲めば防げる。国民の皆さんが私たちに力を 貸して欲しい」と訴えた。

民主労働党の姜基甲(カン・ギカプ)議員は、「ハンナラ党には参与政府を恨む 資格はない」とし「反ダンピング障壁撤廃は、米国の履行法からすべて抜けた。 ビザクォーターの問題や繊維規制の問題はすべて、この政権が渡した」とナム・ ギョンピル委員長の発言に反論した。

姜基甲議員は「特にFTAが発効して、576品目について即時関税が撤廃されれば 韓国農業はすべて死ぬ」とし「金融と食糧危機が迫ってくるのにこの2つに関す る条項は、何があっても再交渉しなければならない。再協議の機会があっても 米国の要求をすべて聞いたハンナラ党は、参与政府をののしる資格でもあるか」 と非難した。

民主党のユ・ソンホ議員は、「ナム・ギョンピル委員長は、まるで野党が会議 を妨害したかのように非難するが、与野幹事の合意もなく一方的に会議を開き 強行処理しようとしたのはナム・ギョンピル委員長」だとし、「非民主的で、 一方的な会議の進行は必ず防ぐ」と明らかにした。

この日の野党議員の反発で、外交通商委の一方的処理は霧散したが、11月3日に 予定されている本会議でハンナラ党が強行処理する可能性が高く、野党は緊張 状態を続けるものと予想される。

[出処:労働と世界 イ・ミョンイク記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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