農民団体、韓米FTA批准阻止ハンストに突入

『国会批准反対、交渉過程聴聞会実施、大統領訪米取り消し』を要求

定期国会に上程された韓米FTA批准案を阻止するために、農民団体がハンストに 突入した。9月28日午前10時、ソウル市汝矣島国民銀行の前で農水畜産連合会と 韓国農民連帯に所属する36の農漁民団体による『韓米FTA阻止農水畜産非常対策 委員会(FTA非常対策委)』は、座り込み突入に先立ち、記者会見を行った。

韓国農民連帯のイ・ジュンドン常任代表は「米国のオバマ大統領、フランスの サルコジ大統領も、農業の重要性を語っているのに、韓国政府は何を考えてい るのか疑わしい」とし「農民団体は韓米FTA批准阻止に最善を尽くす」とし、 ハンストに臨む覚悟を明らかにした。

全国農民会総連盟のイ・カンソク議長は「最近は青瓦台から不正・腐敗で腐っ たにおいがする。最近公開されたウィキリークスには政権が通商情報を出して FTA推進をしてきた」とし「先進国は食糧自給を確保するために努力しているの に、韓国は農業を多国籍企業に任せようとする。この狂った政権をただではお かない」と政府を批判した。

9月2日にウィキリークスが公開した米国務部文書にはキム・ジョンフン前外交 通商部通商交渉本部長と李明博大統領などが米官僚と行った密談が記録されて いる。

FTA非常対策委は「通商官僚は韓米FTAに公式署名した直後、米国側にコメ関税 化の延期が終了したら米国と別途にコメ市場の開放拡大を交渉するという裏面 合意をしたことが明らかになった。これは、史上最大の農業開放、史上最悪の 農業抹殺交渉」と韓米FTA協議案の不合理を指摘した。

FTA非常対策委は「10月13日、李明博大統領訪米のおみやげとして韓米FTA国会 批准を拙速強行しようとしている」と話した。彼らは、△韓米FTA国会批准反対、 △密室交渉韓米FTA交渉過程糾明聴聞会実施、△李明博大統領訪米反対を要求し、 ハンストに突入した。

一方、10月6日、FTA非常対策委は国会批准を阻止するための農漁民大会を開く 予定だ。今日、ハンスト突入記者会見が汝矣島で開かれ、農民団体は全国同時 多発で韓米FTA国会批准反対記者会見を開催する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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