韓国:保守言論、韓米FTA批准に反対する野党を絨毯爆撃 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(12/11) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(フェスタ投句募集中) ・ブッククラブ(2025/1/11) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第97回(2024/12/10) ●〔週刊 本の発見〕第370回(2024/12/12) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/12/19) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第96回(2024/12/5) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
保守言論、韓米FTA批准に反対する野党を絨毯爆撃韓米FTA毒薬条項は恐ろしいが、適当な妥協点を見つけて批准しろと猛非難
キム・ヨンウク記者 2011.10.31 10:38
10月29日の高位党政庁会議で、青瓦台は10月末までに韓米FTA批准案を処理する よう与党に強く要請し、保守日刊各紙は31日付の社説で、韓米FTA批准に反対する 野党をじゅうたん爆撃した。 この日の党政庁会議には、ハンナラ党のホン・ジュンピョ代表とファン・ウヨ 院内代表、ナム・ギョンピル外交通商統一委員長とキム・ファンシク国務総理、 イム・テヒ大統領室長、キム・ジョンフン通商交渉本部長が参加したという。 一方で盧前大統領に言及、一方では野党圏連合の分断をはかるこれらの保守言論の社説の基調は、野党は韓米FTA反対汎国民運動本部が主導す るデモの言いなりになっているという忠告と、盧武鉉政権の当時、ISD(投資家 国家訴訟制度)などに合意したという事実をあげ、野党の反対要求を政略的反対 と追い詰めた。 ハンナラ党は、31日に外交通商統一委処理、3日に本会議通過というシナリオを 積極的に検討しており、批准案を強行処理すれば体当たりも辞さずと宣言した 野党との間で物理的衝突になる可能性が高い。こうした状況で、まさに重要な 韓米FTAの毒薬条項の問題はマスコミから消え、適当な妥協点を見つけて批准し ろという声が乱舞している。 中央日報は、『極端勢力の言いなりになって政権を取れると思うな』という 刺激的な社説で「野党圏が今回の国会で韓米FTAを処理しないと合意した日、 FTAのデモ隊は塀を越えて国会に不法侵入する騒動を繰り広げた」とし「国民の 代表である国会議員が決めた規則によって意思を決定することができず、一部 の極烈分子の集団行動の威嚇の言いなりになれば、民主主義は崩壊する。国会 が極端な少数集団に振り回されるのでは選挙をする理由もない。野党もこうした 行動にはっきり立場を表明しなければ、国会に残る名分はない」と野党を攻撃した。 また「盧武鉉政権の時にもISD(投資家国家訴訟制度)の議論があったが、当時、 青瓦台は『すべての状況が紛争に発展するという主張は誇張だ』という反駁文 を出して押し通した」とし「その時は何も言わないか賛成していた盧武鉉政権 と民主党の核心の人々が、今になってISDが問題だというのだからあきれてしま う。民主党はなぜ盧前大統領がこう話したのか、本当によく再確認することを 心から望む」と強調した。 東亜日報も社説で「ISDを廃棄するために再再協議が必要だという民主党の主張 も『反対のための反対』でしかない」とし「来年の総選挙と大統領選挙を控え、 ハンナラ党と差別化し、韓米FTA阻止を野党圏の統合とその主導権行使の焚きつ けに利用する政略が伺える」と民主党を非難した。 朝鮮日報ももちろん、韓米FTA反対の声を失脚させるために連帯した。朝鮮は、 『国会の塀を越えたデモ隊の次は、何の乱闘を繰り広げるのか』という社説で 「28日に韓米FTA批准反対デモをしたデモ隊のうち40人余りが塀を越え、国会の 中に乱入した」とし「この日、国会ではFTA批准案処理が失敗した。ハンナラ党 は、野党の説得に失敗し、民主党は野党圏連帯推進の方便としてFTA反対の声を 高めた。与野が政治的にきちんと機能しないので、場外でこうした事態が行わ れる」と分析した。 続いて「与野が国会で額を突き合わせ、国家的な争点の解決方法を見つける代 わりに、デモ隊のご機嫌伺いに汲々としているから国会の権威が無視される」 とし「28日の韓米FTA反対デモの時も、民主党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)、イ・ ジョンゴル議員、民主労働党の李正姫(イ・ジョンヒ)代表、姜基甲(カン・ギカプ) 議員、創造韓国党のユ・ウォニル議員などの野党議員が参加した」と非難した。 毎経、ハンナラ党に強行処理要求保守的な経済新聞はさらに強硬な態度で野党を非難した。毎日経済新聞は、 『オイ、韓米FTAの難癖はいいかげんにして速く処理しろ』という社説で「韓米 FTAの批准に反対する野党側の主張は一言で無理難題」とし「10・26ソウル市長 補欠選挙で朴元淳(パク・ウォンスン)候補が勝ったことに鼓舞されて声を高め ているようだが、選挙と韓米FTAは何の関係もない別個の事案だ。与党の足を引っ 張る以外に政策の代案を出せない無能な野党が、無所属候補の後にぞろぞろと 列を作っている境遇に転落し『不妊政党』、『政党政治失踪』といった批判を 招いたことは、国民の前に恥じるべき」だと猛非難した。 毎経は続いて「盧武鉉政権の時、彼らが精魂を込めて締結した交渉内容を、25 時間にわたる最終討論までしながら、それでもだめだということは『私は責任 を取りたくないから与党が強行採決しろ』というこざかしい策でしかない」と し「民主党をはじめ野党は、無意味な政治ショーを止めてすぐ批准処理をする ことを望む。ナム・ギョンピル外交通商委員長は、『野党がからだで防いだら 政治生命をかけて決断を下すしかない』と言ったが、遅くても11月初めまでには 結着をつけるのが正しい。時間をかければ解決する問題ではないので、さらに 時間を浪費する理由もない」と要求した。 韓国経済新聞も、「韓米FTAの再再協議の主張や反対論は、すべて貿易をするな ということでしかない」とし「国民の1%のための協定だといった主張は、実に 無知の産物であり、言い訳のための言い訳だ。韓米FTAは時限があり、来年1月 1日に発効させるには、60日以内に国会で批准しされなければならない」とし、 与党の強行処理を強調した。 ソウル新聞も、韓米FTA問題を政治的にのみ扱った。「韓米FTA批准案の処理が 混乱したのは、10・26ソウル市長補欠選挙の影響が大きい。敗けたハンナラ党 は無気力になり、野党圏候補の勝利で民主党など野五党の反FTA攻勢は強まって いる」とし「与野が合意して韓米FTA批准案を処理することが最善だが、それが できなければ採決で決めるしかない。FTA批准案の処理をただ遅らせることはで きない」と強行処理を要求した。 中道と評価される韓国日報は「ハンナラ党は今日の国会外交統一通産委員会の 議決に続き、11月3日の本会議で批准案通過を強行するという展望もある」とし 「それではみっともない衝突は火を見るように明らかだ。これを避けるには、 与野は最後まで額を突き合わせてFTA批准案処理の突破口を見つけなければなら ない」とし、合意での議案批准案処理を要求した。 合意によって批准処理の突破口を見つけろというのは、事実上、野党が適当に 目をとじて合意しろということで、反対側としては受け入れにくい。 韓国日報は「一部に毒素的要素が憂慮される条項があり、被害対策も充分では ないのが事実だ。しかし極端な状況を仮定して問題を強調している面もなくは ない」とし「国際的に通用する規範と常識を基準にし、問題と利害得失を評価 して、時間をかけて補完していくことが望ましい」と先批准論を強調した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-11-01 01:21:48 / Last modified on 2011-11-01 01:21:57 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |