現代車「チェ・ビョンスン氏を正規職として採用する」

労組「チェ・ビョンスン個人の判決ではない」

現代自動車が大法院で不法派遣を認められたチェ・ビョンスン氏を正規職とし て採用すると発表した。しかし非正規職労組は今回の事案がチェ・ビョンスン 氏ひとりの問題ではないため、会社は新規採用を中断しろと対抗している。

［出処:蔚山ジャーナル］

現代自動車は11月22日の午後に開かれた11次特別交渉で、チェ氏が12月5日までに 所定の書類を提出すれば、正規職として採用すると明らかにした。しかし「今回の 決定は、大法院の判決があった1人の判決を履行するもので、社内下請勤労者を 全員、正規職に転換すると拡大解釈するな」と強調した。

また会社は、早い時期に新規採用をするよう主張した。労組側は新規採用を 保留することを要求した。

労組側は交渉の直後に会議を開き、「会社がチェ氏の不法派遣を認めたことは 歓迎するが、最高裁の判決はチェ・ビョンスン個人への判決ではない」という 立場を明らかにした。

チェ氏はこの日の晩に開かれたキャンドル集会で「私の訴訟は現代車非正規職 すべての代表訴訟だった。会社の今日の提案は、相変らず不法派遣を認めない というもので、絶対に受け入れられない。会社は入社書類ではなく、辞令を出 すべきだ」と発言した。

なおイ・チェピル雇用労働部長官はこの日午後3時、工業塔コンベンションで開 かれた蔚山労使民政懇談会に参加した。イ長官はこの場で「現代自動車は現在、 正規職化しようとしている社内下請勤労者を3千人より多く、2015年よりさらに はやく雇用しなければならない」と話した。

イ長官は「現代車はさらに多くの非正規職勤労者を、さらにはやく正規職化す るが、非正規職勤労者の勤務経験を認める方案も考えなければならない」とし 「また、解雇者や組合員という不利益があってはならない」と付け加えた。

一方、イ・チュング新任蔚山地方警察庁次長は昨日(11月21日)、送電塔の座り 込み現場を訪問し、警備を担当する警官に「労使交渉で解決するように最善を 尽くせ」と指示した。(記事提携=蔚山ジャーナル)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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