「非正規職撤廃」一声...全国非正規職労働者大会を開催

ソウル市庁広場で7千余人が参加...非正規職権利憲章の制定を宣布

2003年10月26日、ある非正規職労働者が「非正規職撤廃」を叫んで焼身した。 彼は勤労福祉公団で非正規職労働者として働いていたイ・ヨンソクだ。そして 8年が過ぎた、10月22日の午後3時、ソウル市庁広場では7千人の労働者が 「非正規職撤廃」を叫び、全国非正規職労働者大会が開かれた。

午後3時、亡くなった非正規職労働者たちを追慕する祭祀が開かれた。

二人の労働者の対談が続いた。建設労組大邱慶北建設支部のイ・ギリ支部長と STX造船社内下請労働者のオ・ミンス氏であった。

イ・ギリ支部長は「この前、大邱で世界陸上選手権大会が開かれた。建設労働者 が競技場を作った。だが工事の間、賃金はいつも未払いになった。建設労働者 が現場を封鎖し、未払い賃金を要求した」とし「しかし賃金は払えないと言われ、 用役を動員して私たちを防いだ。言論はわれわれ建設労働者が陸上選手権大会の 進行に支障をきたすと報道した」と話した。

オ・ミンス氏は「STXは造船所の中ではかなり大きな会社だという。だが賃金の 未払いは普通で、不法下請けでいつも不安定な生活に苦しむ」とし「不法下請 けを撤廃して未払い賃金を粉砕しよう」と話した。

6人の労働者が舞台に上がった。舞台に上がったのは保険設計労働者、バイク便 労働者、代理運転労働者、学習誌教師労働者、建設労働者、看病労働者で、そ れぞれ別の仕事をしていると述べた。仕事は違っても、言葉は同じだった。彼 らは「われわれは社長ではなく労働者だ。特殊雇用職労働者労働基本権を保証 しろ」と訴えた。

移住労組のミッシェル委員長と大邱ソンソ工団労組のイム・ボンナム事務局長 が、移住労働者の労働現実を語った。ミッシェル委員長は「この前フィリピン の移住労働者が賃金も受けられない現実を訴えるため、城南労働庁に行った。 労働庁では韓国人でも同じだと嘲弄した」とし「政府機関も私たちを保護しな い。合法的奴隷にしたいだけだ。移住労働者が自ら立ち上がって戦わなければ ならない」と話した。

イム・ボンナム事務局長は「非正規職労働者大会が開かれる今日、移住労働者 は参加できない。ほとんどの移住労働者は日曜以外は働かなければならない」 とし「労働者は一つだ。非正規職撤廃と労働基本権保障を共に叫ぼう」と訴えた。

イ・ヨンソク烈士追悼事業会によるイ・ヨンソク烈士賞の授賞式が続いた。 公共運輸労組ソウル京畿支部弘益大分会は落ち着かなかった。イ・スッキ分会長は 「まだ闘争と同志という言葉に慣れない。もっと劣悪な事業場も多いのに、賞を 受けるのは申し訳ない」とし「闘って、直接雇用闘争の義務を知った。直接雇用 を勝ち取ろう」と受賞の感想を述べた。

30余人が舞台に上がった。18日から整理解雇と非正規職事業場を巡回していた 金属労組非正規職闘争本部だった。キム・ソヨン闘争本部長は「非正規職闘争 に言葉は必要ない。大法院で判決があった不法派遣をやめ、正規職化すれば良 い。非正規職だけでなく、整理解雇事業場も同じ」とし「5日間、全国を回り、 希望を交換してこの場にきた」と話した。

午後5時20分頃、非正規職労働者大会を終えた参席者は、「非正規職撤廃」を叫 んでデモ行進を始めた。彼らは清渓広場に集まって整理集会を開いた。

清渓広場女性家族部の前では、現代自動車牙山工場で働いて管理者のセクハラ を国家人権委陳情をしたことで解雇された女性労働者が、4月以上、原職復帰を 要求して座り込みをしている。被害者代理人のクォン・スジョン氏は「下請の 労働者は無力で、金も学歴もない。それでも現代自動車が勝手にセクハラまで できるのではない。加害者を処罰せず労働者を解雇する現実と戦おう」と話した。

全国撤去民連合のイン・テスン連帯事業局長は「家は労働者が休む所だ。資本 は開発悪法で竜山惨事を起こした。まだ真相究明もされていない」とし「非正 規職のない世の中、自分の家を撤去されない世の中のために共に戦おう」と話した。

午後6時40分頃、薬玉割りの象徴儀式で非正規職労働者大会を終えた。参席者は 午後7時、ソウル市庁広場で開かれる韓米FTA阻止キャンドル集会に参加した。

一方、この日、民主労総は非正規職のない世の中のための憲章制定運動を宣布 した。来年の6月まで、憲章草案作りのための運動を行い、大統領選挙前までに 憲章を発表する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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