韓国:非正規職、労働運動の歴史を書き直す | |||||||
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非正規職、労働運動の歴史を書き直す[進歩論評]労働が労働を裏切る歴史
イ・ドクチェ(大邱カトリック大) 2010.12.27 11:29
現代正規職労組にさらに希望をかけるべきか。現代非正規職労組ストライキに 出るかどうかについて賛否投票をした時から分かっていたことではないだろう か。非正規職労組ストライキを終わらせたのが現代正規職労組だという事実を 既に知っていなければならなかったのではないのか。今や果敢に決別しよう。 労働が労働を、労働者が労働者を裏切る時代に、もうこれ以上、正規職に未練 を持つことをやめよう、きれいに終わらせよう。 正規職労働者が資本と交渉して野合する時代に、非正規職労組が誰かの助けを 受けられなくても、自らが正規職労組と、そして資本と決別しよう。現代正規 職労組の歴史を探ってみよう。男性正規職保障労働者に何の未練が持つことが でき、何の期待を抱けるだろうか。 労働現場だけだろうか。正規職教授労組員のみんなが心の中はともかく、外に 表れる非正規職教授への関心が形式的、儀礼的に終わるところに、いつ正規職 教授が非正規職教授の切実な理由、いや朝鮮大のソ・ジョンミン教授の死まで 呼んだとんでもない事情について、いつ正規職教授が集団的で法的な行動を見 せただろうか。この時代の多くの非正規職教授が、久しぶりのこの寒い冬に、 慶北大で、朝鮮大で行っている闘争に、正規職教授の誰が集団で支援し、連帯 しただろうか。今この瞬間も。総選挙の時には総選挙、大統領選挙の時は大統 領選挙で、巨大な政界は進歩連帯だの進歩大連合だのと群れになって飛び回り、 政策は少数の政治的な行動に何の連帯をしたというのか。 ドストエフスキーの小説、『カラマゾフ家の人々』で、アリョーシャとゾシマ 長老が話をする部分を見よう。すぐ隣の人が死に、自殺するが、まさに隣が崩 れているのにあの遠方、あの天上をながめろというのか。労働者民衆が直ちに 私たちの横でシンナーを浴び、身を投げ、自殺するこの世で、どの政治がいっ たい進歩的だろうか。左派はまさに今、現実に起きているクソッタレな多くの 事態と全身で戦っても、その戦いに交渉や対話を勧める者は誰なのか。私たち は、すべて勝てないとはいえ、命がけの跳躍で、それでもなんとか労働権を守 るこの時代に、誰がストライキを中断させ、誰が闘争をやめさせるのか。 民主労総で飯を食う幹部の相当数が民主労総が嫌いだというこの時代に、民主 労総が労働運動の司令塔の役割を果たせないこの時代に、民主労総が大同団結 で非正規職と連帯闘争をできないこの時代に、男性的な民主労総がセクハラを しても曖昧にやり過ごすこの時代に、正規職労働に、マッチョ的な男性労働に、 正規職保障労働者に何の希望が持てるだろうか。決別しよう。労働の中で弱い 者と弱い階級を一つずつ裏切っていく正規職労働者に決別を宣言しよう。きれいに。 そしてやり直そう。労働運動の歴史をまた書き直そう。大学の建物の階段で、 暗い隈に隠れ、ネズミでもない普通の人間が食事をする清掃労働者たちから、 労働運動の歴史を新しく書いていこう。非正規職民主労総でも非正規職全労協 でも、名称が重要なのではないのなら、非正規職労働者だけの大同団結で労働 運動の新しい歴史を書いていこう。正規職労組のすべてがそうではないという 部分集合の論理に、もうこれ以上埋没する理由も期待を抱く理由もない。 決別しよう。決別できなければ、2010年を越すのをやめよう。労働が労働を裏 切る歴史が書かれる2011年のために、勤労者により労働者が抑圧され、労働者 により労働者階級が搾取され侮蔑される2011年のために、年を越す理由はない。 どうせ二十年の離反の労働運動が繰り返される2011年なら、労働が労働を裏切 る歴史を2010年で終わらせよう。 雪が降りも積もりもしない道は近く思えても、雪が降り積もって氷板になった 道は遠く思える。凍った道を歩いていつ倒れて転んでケガするかわからないが、 雪が降り、雪が積もっても、新しい道を行くしかないのなら、そこを進もう。 外れた労働のすべての形を捨て、凍結した道を恐る恐る歩いていくように。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-12-29 01:00:48 / Last modified on 2010-12-29 01:00:49 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |