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学校にも差別される非正規職がいます

[寄稿]来年全国学校非正規職単一労組発足

チョ・ヨンソン(公共労組学校非正規職分科長) 2010.12.24 13:00

2000年までは、学校で働く労働者を非正規職と呼ぶ言葉は存在しませんでした。 それだけ正規職、非正規職の区分はなく、差別も少なかったのです。そのうち 2004年7月、日雇い勤労者の雇用安定次元で年俸制転換をするとし、学校会計職 という名ですべての学校非正規職を一つにまとめました。その中には賃金が違 い職種も異なる何と50種類ほどの学校非正規職が存在します(教務補助、行政補助、 司書、栄養士、調理士、調理従事者、旧育成会職、科学実験補助、特殊補助、 電算補助、放課後保育教師、施設業務補助など)。事実この時に年俸制になると いうことで、一番給与の引き上げが期待されていましたが、実状は日雇も年俸制も 同じ給与ということです。

そのうち2007年、公共部門総合対策の発表で、正規職化するとして無期契約を しました。そのために同意しなければならないのが就業規則でしたが、その中 にはこれまでは一度もこんなことで解雇されるとは思わなかった内容がいっぱ いで、初めて雇用不安を感じました。学生数減少、学級数減少、正規職発令、 予算減少など、すべての責任を非正規職が抱え込んで解雇されるというのです。 こんな時、勤務評価を活用することもできるとなっています。

その上に経営上の解雇理由がなくても、勤務評価が連続3回悪ければ解雇できる という言葉も入り、結局、不当なことをされても、業務が過重でも、ムダ口を 叩かず働かなければならない境遇になりました。仕事は正規職と同じで、その上 あらゆる雑務をみな抱え込んでも不満をいえない不当さ...

しかし給与は正規職と天と地の差です。一番賃金が安い調理従事者職種が勤労 基準245日(休み期間休むので)という理由で最低賃金にも満たない月86万ウォン 程度です。受け取るのはこれだけです。手当も、賞与金も一銭もなく、1年12か月、 同じ給与です。経歴も無関係です。入社したばかりの新入や10年働いた古参も、 給与が全く同じです。その上、正規職と給与はこれほど違っても、賃金凍結は 同じように4年連続です。

熱い油で揚げ、熱い水で食器を洗い、いつも労災の危険に苦しみ、あらゆる 備品類が重いので全身にシップ薬を貼っても労災処理はほとんどできません。 こんな現実にも足りず、今はあちこち用役化が進行しています。

もう学校非正規職が団結する時です。つらい労働に苦しんでもきちんと待遇さ れず、抑えつけられて寂しい思いをした時間を振り払い、一つに団結する時で す。全羅南道で16年間、学校給食室調理士として働き、あらゆる悲しみに堪え られず、道教育庁に行って教育委員長と会おうともして、集会もしてみました が効果がなく、ついに教育委員長を変えると腕まくりをして3位の候補を当選さ せた全南学校非正規職労組の朴クムジャ委員長がそう言いました。6100人いる 全南学校非正規職の50%以上を労働組合に組織し、学校非正規職のすべてに希 望を与え、その種を全国に撒きました。学校非正規職全国単一労働組合を作ろ うといったのです。全南が種をまき水まで与えたのでわれわれは刈り取るだけ でもかなりの収穫です。

今、全国的に学校非正規職単一労働組合を作り、これ以上非正規職という佗び しさにあわないように、無期契約という形だけの正規職ではなく雇用を保証さ れ、同一労働なら同一賃金を支払われるよう一つに固まっています。これ以上 散って、馬鹿にされ、無力な非正規職労組でなく、全国15万の学校非正規職を 一つに団結させ、教育委員長を変えた勢いで私たちの処遇を改善しようと思い ます。

12月7日、全国単一労組推進委がイカリを上げました。そして推進委員会事業で まず次のようなことをします。最初に、2011年の正月に一度も取ったことがな い名節休暇の費用を100万ウォン受ける署名運動をします。これはただ夢でなく 学校非正規職の念願です。2番目に、来年の2月は再契約の時期です。期間制非 正規職には無期契約か解雇かがかかった問題です。3番目に、全国的に教員業務 を軽減するため、学校非正規職の職種を統合し、人員を補充せずに固有業務に 教員の授業外雑務と呼ばれる業務を追加するそうです。これは全く非正規職を 配慮しない政策です。4番目に、全国あちこちで処遇改善策が発表されています。 しかし内容はさまざまで、全く処遇改善になっていない所もあります。

全国単一労組推進委では、こうした問題を優先して解決していく予定です。

来年上半期には、労働組合が発足するでしょう。民主労総 全南学校非正規職 労組と民主労総 公共労組学校非正規職分科、全国教育機関会計職連合会が共同 推進委員長になり、民主労総忠北一般労組、全国非正規職栄養士会と全国 非正規職調理士会などと共に、さらに多くの組織が全国単一労組に参加できる ようにして、教育委員長を使用者に変えて対政府交渉闘争も実現し、学校 非正規職の正規職化を必ず勝ち取るよう最後まで努力します。(提携=イルト)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-12-25 06:02:26 / Last modified on 2010-12-26 07:10:27 Copyright: Default

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