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現代車非正規職、不法派遣7年の苦痛

[現場手紙] 23日、現代車社内下請7年ぶりの大法院判決を前に

パク・ジョンギュ(非正規職ない世の中作り) 2012.02.15 12:51

昨日の午後、ある労働者から『カカオトーク』を受け取りました。長い間待ち 望んできた現代車非正規職チェ・ビョンスン組合員の大法院の最終判決が来る 2月23日の午後2時に大法院1号法廷で開かれるという知らせでした。

「2年以上働いた現代車社内下請労働者は不法派遣に当たるので現代車の正規職」 という2010年7月22日の大法院の破棄差戻審の判決から1年7か月が過ぎて大法院 宣告期日を今日、明日と延ばされてきました。

国内最大の現代車財閥がキム&チャンをはじめ最高の法律事務所を総動員して、 憲法訴訟を提起し、保守言論は大法院全員合議体の判決を要求して、あらゆる うわさが飛び交い、非正規職労働者の心配と怒りが高まっていました。

不当解雇訴訟7年、大法院破棄差戻審判決1年7か月で確定する大法院宣告の消息 を聞いた労働者の顔には心配と安堵の表情が入り乱れていました。

この裁判は7年前に遡ります。チェ・ビョンスンは2005年2月2日労組活動を理由 に解雇された後、労働委員会に不当解雇救済申請をしたものの、すべて棄却さ れて2008年2月に高等法院でも敗訴しました。

しかし2010年7月22日に大法院で2年以上勤めた現代車社内下請労働者は不法派遣 だとして不当解雇を認め、事件を高等法院に差し戻しました。2011年2月10日、 ソウル高等法院は大法院判決により不法派遣を認め、2月23日に大法院の最終 判決が下されることになったのです。

2002年3月、現代自動車社内下請入社-〉 2005年2月2日解雇-〉 2002年5月不当 解雇救済申請-〉 2007年7月ソウル行政法院敗訴-〉 2008年2月ソウル高等法院 敗訴-〉 2010年7月22日大法院勝訴(破棄差戻) -〉 2011年2月10日ソウル高等 法院勝訴(破棄差戻し審理)

7年という残忍な歳月

▲チェ・ビョンスン組合員の姿

7年は一人の労働者にとって、本当に残忍な時間でした。

20代だったチェ・ビョンスン組合員は今20代後半になりました。彼は2002年3月 13日、蔚山第1工場に社内下請労働者として入り、労働組合活動を理由として 2005年2月2日に解雇されました。2004年12月、労働部は蔚山工場にある101箇所 の事業場で働く1万人の労働者が不法派遣だと判定しましたが会社は受け入れず、 彼は2006年7〜8月のストライキで拘束されました。

彼は釈放された後も現代車非正規職闘争を続け、現代自動車と現代重工業の 告訴告発で現代車工場の中で手配生活をして、2009年5月16日に警備隊により、 警察に引き渡され、二回目の監獄暮らしをしました。

チェ・ビョンスンは1審で1年10か月を宣告され、控訴審で執行猶予で2010年1月 に出所しました。監獄から解放された後、彼は金属労組非正規局長に派遣され、 7・22大法院判決の履行を要求して11月15日から始まった現代車非正規職労働者 の25日間のストライキを支援したことを理由に、工場の外にいたのに逮捕令状 が発行されました。

彼は7.22大法院判決によって、入社から2年経った2004年3月13日から現代車の 『職員』です。8年間不法派遣を行い、今この時間にも不法を隠す現代車と鄭夢 九会長は、何の処罰も受けずにいるのに、大法院判決によって現代車正規職の 彼は二回拘束され、1年3か月の間、手配生活をしています。

中途半端な大法院判決だが

事実、2010年7月22日の大法院の判決内容は中途半端です。現代車は左の車輪は 正規職が付け、右の車輪は非正規職が締め、非正規職が扉を取れば正規職が移 します。当然、下請労働者を採用した時点から正規職と見なされなければなり ません。しかし大法院は『暗黙の勤労契約関係』を認めず、2年が過ぎた労働者 だけを不法派遣と認定しました。

7月22日、大法院は現代車の生産工程がベルトコンベアを利用した自動流れ方式 で進められ、現代車の施設と部品を使い、現代車が社内下請労働者の作業配置 と変更、労働および休憩時間を決めるので、現代車から直接労務指揮を受ける 勤労者派遣関係にあると判決しました。

現代車非正規職労働者は半分の判決ではあっても、不法派遣を認めたために、 大法院判決の履行とすべての社内下請労働者の正規職化を要求して2010年11月 15日から25日間の工場占拠ストライキを繰り広げました。

非正規職労働者は空腹と寒さに耐えて、韓国社会の非正規職問題を全国的関心 に押し上げました。しかし当時、現代車正規職労組に無視されストライキは孤立 し、結局25日後に座り込みを中断してしまいました。

拘束されるべき人は誰か

『財閥ドットコム』によれば、1990年以後、懲役刑を宣告された10大財閥会長 の7人が22年6か月の刑を宣告されたのに、一人も実刑を受けませんでした。 財閥総師の刑が確定した後、赦免までの期間は平均9か月でした。

現代車グループの鄭夢九会長は、秘密資金の造成と横領で2008年6月に懲役3年、 執行猶予5年を受けましたが、73日後に赦免されました。盧武鉉政権から李明博 政権まで8年間、不法派遣を行っても、検察は容疑がないと言って起訴もしません。

しかし大法院判決により、不法派遣の正規職化を要求して25日のストライキを した労働者は7人が拘束され、20人余りが逮捕令状を受けました。現代車は104 人を解雇し、千人以上の労働者を懲戒し、1人当り20〜30億の損害賠償を請求し ました。

労働部の不法派遣判定から8年、7.22大法院判決から571日、25日占拠ストから 455日が経っても、当然正規職に転換されるべき非正規職労働者は今も路上を さまよっています。

2月23日、あまりにも遅い大法院判決を多くの人々が見守っています。現代車の 非正規職労働者は、また戦いを準備しています。当然、正規職で採用すべき場 を非正規職で埋め、不法搾取を続ける使用者を拘束させ、訴訟の当事者だけで なく、すべての社内下請労働者の正規職化と人間らしい生のために戦います。

監獄に行くべき貪欲な財閥会長は解き、大法院判決の履行を要求する非正規職 労働者を拘束する、正義と平等が失われた法院に対し「もう暮らせない。法院 に石弓を持って行こう」と話す非正規職労働者の怒りを法院は忘れてはなりません。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2012-02-16 11:10:33 / Last modified on 2012-02-16 11:10:36 Copyright: Default

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