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「10日はもっと大きなキャンドルの海にしよう」

[3信8日22:00]励ましあって共にした72時間終了

特別取材チーム/ 2008年06月08日20時48分

夕方10時現在、崇礼門-明洞-乙支路-鐘閣-世宗路交差点を通り、また市庁に戻っ てきたキャンドル集会の参加者たちは、6月10日にこの場にまた100万の市民が 集まろうと約束した。

市庁前広場にテントを張ったり、毎晩市庁広場に「出勤」した市民は、延べ50 万を越える市民のキャンドルを無視する政府に対し、時には力が抜け、警察の 暴力鎮圧に怒ったりもしたが、再び頑張ろうと励ましあった。

市民の手とカバンには、6月10日のキャンドル集会を知らせるポスターの束があ る。この4日間、72時間以上「6月10日市庁へ」、「私たちが集まればできる」 と叫んだ市民は今、家に帰り、さらに大きな闘いを準備するという。

宣伝カーに上がった司会者は「もっと大きなキャンドルの海にしよう」とし、 「これから48時間、もっと大きな波を準備しよう」と訴えた。

世宗路交差点をすぎた一部の市民は72時間続いた国民の抗議と抵抗にもかかわ らず、「再協議」の要求を受け入れない大統領府に向かい、残念そうにしばら く見つめていた。

狂牛病国民対策会議は市庁前広場に移動状況室を設置する予定だ。対策委は 「労働者たちは仕事の手を休め、学生は休業を、商人は6時以後閉店」と、6月 10日の総決起に参加することを訴える一方、車両を持っている人々は当日午前 10時と午後6時に警笛を鳴らそうと提案した。

10時現在、世宗路交差点大韓教育保険ビルの前でも300人ほどの市民が残っている。

72時間、そして道の上で会った人々

市庁広場前を出発したデモ行進の隊列には、時々キャンドル集会に参加した後、 警察の暴力で怪我をしてもまた集会に参加した人々の姿がしばしば見られた。 対話をしていた市民は一様に李明博政権が国民の声をきちんと聞いていないと 心配し、怒った。そして6月10日、必ずまた市庁に戻るという。

「軍靴で踏みにじり、酒に酔った気違いだと言う」

土曜日(6月7日)「警察に軍靴で踏みつけられ、四針縫った」という40代のカン・ 某氏は、セムナン教会の裏に押し込まれて倒れたが「機動隊の指揮官が酒に酔っ た気違いだといった」と鬱憤を晴らした。この市民は「国民が嫌だといえばそ の意見を尊重し、反映するのが政府だ」とし「ここに出てきた人々が怪談にだ まされて出てきた人なら、この国は国なのだろうか。李明博はまともな精神状 態ではない」と糾弾した。

連日のようなキリスト教の人々の発言も強く非難した。「この政府では、キリ スト教でなければ人ではないようだ。国民を見てサタン集団だといえるのか。 それでは我が国をキリスト教や希望教会が執権していているのか」と話した。

「李明博政権の教育政策は反教育的」

小学生男の子と出てきた40代後半のホカヤというインターネット名を持つ女性 は、法務部長官の談話文に対して「民意が伝わったと思うなら、言葉だけでは 信じない。再協議を実施しなさい」と話した。

しかしこの市民は「単に牛肉問題に反対しているのではなく、李明博政権の成 長論に反対している。教育、民営化、経済成長論に反対している」とし、李明 博政権の成長論が1%の持てる者のため「成長論、成功論だ」と指摘した。

自分は教師だと明らかにしたこの市民は「李明博政権の教育政策は反教育的」 と評した。米国産牛肉で、学校給食も問題だが、「優劣クラスなど、人間の価 値判断を成績順でする李明博政権の教育政策は本当に反教育的だ」と強調した。

できるまでとは、いったいいつまでかという質問をしてみた。ホカヤ氏は「李 明博政権のすべての政策を撤回して国民の声を受け入れ、代案を出すまで退け ない」と断固たる態度を見せた。

「『セメントで出来なければもっと鉄筋を入れる』式では通じない」

絵を描くチョン・ファソン氏は、カバンに6月10日の集会を広報するポスターを ぎっしり入れていた。チョン・ファソン氏は「弘大地区の芸術家、画家と日を あわせ、住宅街に貼り、知らせ、賛同させる」という。

チョン・ファソン氏は「『李明博政権はセメントで出来なければもっと鉄筋を 入れればいい』という考え方を持っている。有機的な論理が欠如しているのだ。 合理的な判断ができず、取り繕うだけ」と評価した。今、政府が「市民の情報 力と創造性に政府のパラダイムが追いつけない」とし「自分たちができなけれ ば降りなければならない」と話した。

またチョン・ファソン氏は、市民が「非暴力的で包容性を持っていることに驚 いた」とし、この時期を過ぎれば韓国の民主主義はさらに成熟すると期待する という言葉を付け加えた。

「私たちが集まればできる。10日、市庁へ!」
[2信8日21:00] 1万のキャンドルが明洞方向にデモ行進を開始

72時間リレー国民大行動仕上げキャンドル集会を終えた1万人の市民は、午後8 時50分頃に崇礼門を通り、明洞側に向かっている。司会者は「今日は、最大限 衝突を避けて市民に『6.10 100万キャンドル大行進』の参加を伝えるデモ行進 だ」と意味を説明した。

ソウル市内のあちこちで市民と会い「10日は市庁に集まろう」と知らせること が今日のデモ行進の目的だ。市民たちは「李明博は退け」「私たちが集まれば できる」といったシュプレヒコールをあげたり、「広野で」の歌を歌いながら、 キャンドルを揺らす姿も見られる。

デモ行進の前に6.10総決起決議文を朗読した女性団体連合のナミュン・インス ン代表は「新しい歴史を作った。勝てるまで戦えるということを知った」とし、 「10日に労働者たちは仕事の手を休め、学生たちはストライキ休業をして、商 人は6時以後に店を閉めて、6.10キャンドル大行進に集まろう」と要求した。

ナミュン・インスン代表は「国民と戦う大統領は、絶対に支持されない」とし、 「再協議を宣言することが国民の中に戻る唯一の道で、国民の意見を無視すれ ばさらに大きな抵抗に直面するだろう」と警告した。

最後にナミュン代表は「おにぎりを送ってくださった主婦のみなさん、キュウ リを送ってくださった農民のみなさん、すいかを送ってくださった小商人のみ なさん、栄養スープを送ってくださった漢方医師など各界各層のみなさんの支 持とキャンドル集会に参加した市民に感謝する」と伝えた。

72時間リレー集会終了、キャンドルは続く
[1信8日20:10]市庁広場前キャンドル文化祭..「6.10 100万が集まろう」

72時間国民リレー大行動を終える最後のキャンドル文化祭が午後7時40分頃、ソ ウル市庁広場前で始まった。主催側の狂牛病国民対策会議によれば、この4日間 続いた集会で延べ50万人が参加したと知らされた。

今日のキャンドル文化祭は、72時間行動に参加した市民の叫びで扉をあけた。 舞台に上がったある男性は「牛肉を米国に捧げ、上水道民営化、医療民営化な どすべてを財閥に持って行こうとしている」と李明博政府への怒りを示した。 ソウル大病院の看護師というある女性は「済州からまた医療民営化を始めると いう。李明博政府を信じられるだろうか」と言うと、一座はいっせいに「いや」 という叫びと揶揄が返ってきた。

高3の女子学生は連日大規模に進められるキャンドルデモにもかかわらず、政府 はとぼけ続けていることに涙を流した。この学生は涙声で話しながら「李明博 大統領が私たちの言葉をちょっと聞いてほしい。米国の牛肉は食べたくなくて、 0時間目はしたくない。それなのに無理にやるなんて理解できない」と言うと、 市民たちは「泣くな、泣くな」を連呼した。

▲自由発言の途中に泣いている女子学生。

同じ頃、政府は「もう民意は十分に伝わったので暴力デモを自制してほしい」 という要旨の発表をしたことに対して市民たちは一言で「ひどい」という反応 だった。「今日のユーモア」カフェの会員だという20代の男性は「国民の意思 が伝わっているのなら、再協議をしなきゃ」といぶかしそうな反応を見せた。 彼は「李明博大統領は国民を刺激することばかり言って、1、2年後に支持率が 回復するだろうと自信を持っている」と皮肉った。

二人の子供のお母さんだというキム・ウニ氏も「政府は『牛肉の拙速交渉を認 める。涙ぐましく反省して再交渉する』と言うべきだ」と口をそろえた。金氏 は「どれほど涙を流したのかわからない。李明博は大統領ではなく、ずつと CEOでいるべき人」と李大統領を叱責した。

7日の激しい徹夜デモの後も500人の市民が清渓広場から市庁の前までの道路を 占拠し、市庁広場前でテント座り込みを続けるなど、72時間大行動を続けてい た。狂牛病国民対策会議は72時間大行動がこの日で終わった後も毎日キャンド ル文化祭を続ける方針で、10日には100万人規模の大規模集会を予告している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-09 19:42:51 / Last modified on 2008-06-09 19:42:52 Copyright: Default

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