韓国:「仏法集会」にも5万の市民が殺到、キャンドルは続く | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第368回(2024/11/21) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/14) ●川柳「笑い茸」NO.158(2024/10/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第5回(2024/11/25) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
「仏法集会」にも5万の市民が殺到、キャンドルは続く[4日22:45]市民は「5日を国民勝利の日に」と約束して解散
特別取材チーム
newscham@jinbo.net / 2008年07月04日20時11分
「ソマン教会は、『ソ(牛)』で『マン(亡)』するソマン教会」 キャンドルは消えない。この日の時局法会は、僧侶と仏教信者よりも一般市民 の参加のほうが眼についた。2万人ほどで始まったこの日の集会は、デモ行進が 始まった後、参加市民が増えてデモ行進が終る頃には5万人に膨れ上がった。 ▲法会を終えた5万の僧侶と仏者、そして多くの市民が灯明とキャンドルを持って行進した。 ▲懺悔の108拝をする僧侶たち ▲夕方になって、レンゲの装いを新たにしたキャンドルが市庁広場を明らかにした。 デモ行進の隊列の一番前に立った僧侶らは灯明を上げ、後から合掌をしてデモ 行進をする仏者から、「蓮華キャンドル」を持ってデモ行進をする市民、自分 が属する各団体の旗を掲げて行進する市民、乳母車を押して行進する市民たち まで多様な人々が参加した。 ウネ寺のホブァ僧侶は市民がデモ行進を終えて市庁広場に戻ると、舞台に上がっ て「暴徒の皆さん、サタンの皆さん、アカの皆さん」と市民たちを風刺して呼 ぶと、市民は大喜びで拍手を送った。 続いてホブァ僧侶は李明博大統領とソマン(希望)教会に対して「狂犬には糞が 薬だ。狂った米帝牛の糞を食べさせなければならない」とし「ソマン教会は 『ソ(牛)』で『マン(亡)』した。だから「ソマン」教会」と話すと、市民の 大きい拍手を受けた。 僧侶たち「司祭団ハンストを受け継ぎ、キャンドルを守る」 最後の挨拶の言葉をした華渓寺のスギョン僧侶は「キャンドル大衆に感謝の言 葉をさし上げる。真に立派なことをした」とし「皆さんのキャンドルは失踪し た韓国社会の共同体性を回復し、経済至上主義に陥った韓国社会を制御する 契機を作ってくれた」と市民を励ました。 続いてスギョン僧侶は「キャンドル大衆が無能な政府と政界よりも成熟した姿 勢で韓国社会の変化を引き出さなければならない」と強調した。彼は「キャン ドルの民心を国民から孤立させようとする政府与党と保守言論の意図にまきこ まれると、善し悪しは別として熱心に作り上げた成果ばかりでなく、主権者と しての国民の力を見せる機会も失うことになるかもしれない」と指摘した。 それと共にスギョン僧侶は明日(5日)予定されている大規模キャンドル集会につ いて「明日は今までのキャンドルを昇華させ、国民勝利の日にしなければなら ない」とし「絶対に政府の誘導にはまり、暴力にまきこまれてはいけない。私 たちは最後まで平和的なデモをして、明日を国民勝利の日にしよう」と訴えた。 続いてスギョン僧侶は天主教正義具現司祭団に感謝の気持ちを伝えた後「司祭 団のハンストを受け継いで、最後までキャンドルを守る」と語った。 市民にとってはこの日の集会は、単に仏教の宗教行事以上の意味を持つようだっ た。この日、市民たちは各自の方式で「仏法集会」に参加したが、「再協議し ろ」という一つの要求を沈黙で要求した。 しかしこれに対して政府と保守言論は、いつものように再び「不法集会」とい う名を付けるのかを見守りたい。 [2信4日21:15]「キャンドルも守れない過ちを懺悔し、礼をします」 8時30分から、僧侶らは「108懺悔の礼拝」を始めた。礼拝のたびに鳴り響いた 懺悔文の主な内容はこうだ。 ▲民心を天心と感じない大統領が誕生させ、役割を果たせなかった過ちを懺悔して、95回目の礼拝をします。 ▲108懺悔 「合法的な方法でも、他人のものを残せないことが盗みであることを自覚でき なかった過ちを懺悔して礼拝をします」 「もし人の間に高低が存在するのなら、それは財産や身分ではなく人の品性に 始まるという仏様の教えを忘れて暮した過ちを懺悔して礼拝をします」 「毎日毎日、暮らしが苦しい庶民と非正規職労働者の汗こそ、この時代が作り 出した貧しい女性の灯であることを忘れて暮した過ちを懺悔して礼拝をします」 「乳母車に乗った子供に放水銃を撃った政府を作った過ちを懺悔して礼拝をし ます」 「民心を天心と思わない大統領を誕生させ、きちんと役割を果たせなかった 過ちを懺悔して礼拝をします」 「キャンドルを国家の暴力から守っることも出来なかった過ちを懺悔して 礼拝をします」 ▲衆生が苦しめば菩薩も苦しい。 「108懺悔の礼拝」が続く間、市民も共に礼拝をしたり、合掌して僧侶の「108 拝」を共にする姿を見せた。 108拝が終わった後、9時10分からは崇礼門と乙支路を回り、市庁に戻るデモ行 進を始めた。この日のデモ行進には灯で飾った大型模型キャンドル少女と仏像 が先頭に立ちソウル市民を案内した。仏者たちは「市民の意が仏様の意です」と いう横断幕を持ってデモ行進をしている。 ▲蓮華になったキャンドル ▲つぼみがぱっと開いた蓮華キャンドル チョン・ジョンフン神父「肉を食べない僧侶がなぜここまできたのか」 これに先立ちこの日の時局法会に参加した僧侶は決議文で「これ以上公権力と それにと結託した一部の言論により、キャンドルの純粋な意志が壊されること を今後は見ないように」とし「キャンドル一つ一つに刻まれた非暴力の崇高な 精神を再確認し、生命権の保護と国民主権守護のために重い足取りを踏み出す」 と明らかにした。 僧侶たちは「今回の牛肉交渉は、国家の自尊心を捨てた無能な交渉の標本とし て歴史に残るだろう」とし「政府は米国産牛肉告示を撤回して、国民の意思を 受け入れなければならない」と要求した。また僧侶らはオ・チョンス警察庁長 官に対する問責とデモ関連拘束者らの早急な釈放を要求した。 一方、この日の時局法会には、天主教とプロテスタントなど、他の宗教の人々 の姿も見えた。特に、連帯発言をした天主教正義具現司祭団代表のチョン・ジョ ンフン神父は演壇に上がり「肉も召し上がらない僧侶のみなさんがなぜここに いるのでしょう」と話し、笑いを誘った。 チョン・ジョンフン神父は続いて「仏様がおっしゃった。『嫌いな人でも、憎 しみで対する人でも、誰もが災いから抜け出せない。恨みで恨みに対するので は、もっと大きな恨みを克服できない』と話した」とし「キャンドルをもっと 多く、もっと高く持ち上げる時、仏様と神様が私たちの願いを聞き入れてくれ るだろう」と話した。 [1信4日19:40]「二つの目で見れば、キャンドルの中の霊魂も見える」 ▲時局法会に参加した僧侶たち ▲この日の時局法会に使われる蓮華キャンドルを作っている。 7月4日午後6時30分からソウル市庁前広場で「国民主権守護と権力懺悔を要求す る時局法会」が開催された。この日の集会には仏者をはじめ、市民2万人あまり が参加した。 これに先立ち午後5時50分頃、ソウル市鍾路の曹渓寺を出発して街頭デモ行進を した僧侶700人と信徒2000人が市庁前広場に入ると法鼓が鳴り響き、この日の法 会の開始を知らせた。 続いて僧侶は合掌の後、三帰儀礼、例火、般若心経奉読などをした。 僧侶が仏教儀式を進める間、市民は合掌をして、法会に参加した。 ▲この日の法会に参加した青龍幼稚園の子供たち ▲物静かに厳粛に法会が始まった。市庁広場には法鼓が鳴り響いた。 ▲仏教儀式と共に法会が始まった。 スギョン僧侶「あなたが崇めるべき国民は他にいるのか」 華渓寺のスギョン僧侶(時局法会共同推進委員長)は「この場は2か月以上生命を 生かそうとするキャンドルが燃え上がった所である同時に、物理力を動員して それを消そうとする国家の暴力が同時に存在した所」と話した。 スギョン僧侶は続いて「国民に暴力を行使するのは国家の存立根拠を否定する こと」とし「国民の正当な権利の行使が国家暴力の恐怖によって屈すれば、人 間の自尊そのものが崩れてしまうので、私たちの生存そのものが屈辱になる」 と付け加えた。 彼はまた「キャンドルは人間の尊厳と生命に対する畏敬と感動を呼び起こして いるのに、現政権と保守言論は、キャンドル大衆を暴徒と言い募る」とし「本 当にさびしい発想だ」と政府の対応を批判した。 スギョン僧侶は李大統領に「懇々と望むと言いながら物理的公権力と保守言論 の盾に隠れず、率直な人間の姿で国民と真の対話をすべきだ」とも話した。 彼は「今、国民が切実に望む対話の形態は、大統領が不可抗力的な状況で降伏 するのでなく、心より国民に謝り、協力を要請する姿だろう」とし「国民は感 動したい。『二回で謝ったのに、また謝るのか』と言うのではない。それは、 すでに強硬鎮圧で意味を失ってしまった」と李大統領の真摯な反省と謝罪を要 求した。 スギョン僧侶は続いて「水で火を消そうとすれば皆が敗北者になる。もっと大 きな火で世の中を明るくしようと大統領が提案しなさい」とし「国の主人であ る国民と、現在のキャンドル大衆は違わない。あなたが崇めるべき国民は他に いるのではない」と話した。 ▲法会が始まる頃の市庁広場 チョンファ僧侶「死ぬときに黄金の山を持っても何の意味があるか」 続いて舞台に上がった曹渓宗教育院長のチョンファ僧侶は法話で「牛肉問題は、 善し悪しを省察しなければならない。その省察には人間の不完全が前提になら なければならない。誰でもミスをして、過ちを犯す」とし「その意味で李明博 大統領には誤りがある」と指摘した。 彼は「李明博大統領は生命の価値を知らない」とし「30か月以上の牛肉とBSE危 険物質まで、それもとても安易に輸入した大統領の態度には、経済のためには BSEぐらいは甘受しろという注文がある」と批判した。 チョンファ僧侶は続いて「李大統領が主張する747公約が実現されても、BSEに かかって死んだら何の意味があるのか」として「人が死ねば、黄金の山を持っ ていても何の価値があるのか。人間の生命の上に存在するものは何もない」と 指摘した。 最近の警察の暴力に、チョンファ僧侶は、「公権力の無慈悲な暴力を見れば、 果たして民選大統領なのかという疑問を感じる」とし「李大統領は、大統領と しての誤りを悟らなければならない」と話した。 また彼は「大統領として防ぐことを防ぐことができず、守ることを守れず、与 えるばかりで譲歩の連続だったという点を悟らなければならない」とし「そう なると再協議の正当性も見つけられるだろう。国民の意思に従い、再協議をし て、また国民から支持される大統領に生まれ変わることを希望する」と付け加 えた。 チョンファ僧侶は最後に李大統領に「1つの目で見ればキャンドルしか見えな いが、二つの目で見ればキャンドルの中に霊魂も見える」と忠告した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-07-07 21:01:01 / Last modified on 2008-07-07 21:01:02 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |