警察の強制連行で火がついたキャンドル

［20日キャンドル集会］再協議要求、48時間非常国民行動開始

韓国「BSE」関連トピック

6月20日夜11時15分頃、平和に進められていたキャンドル集会の状況が急変した。 光化門交差点碑閣前の車線で、市民1人が警察に連行されたためだ。

▲1市民の連行のニュースを聞いてまた集まった市民が警察に抗議していた時、警察がティーシャツを後から引っ張って苦しむ参加者

▲1市民の連行でまた光化門交差点に集まった市民の中で警察に抗議して連行されることも発生した。

街頭デモ行進を終えた市民は、10時頃に光化門に到着し、ほとんどの市民は市 庁広場に移動した。300人ほどの市民が光化門交差点前に残って平和にキャンド ル集会を続けていた。11時、警察は車両を通行させると言って、市民が歩道に 上がるよう要求した。一部の市民は頑強に粘ったが大きな摩擦なく車両通行が 始まった。

▲市民の連行の知らせを聞いて集まった参加者の1人がグリスが塗られた警察バスに上がり、予備軍が危険だと制止している。

だが光化門交差点碑閣前1車線に座って10代青少年の律動を見ていた50人ほどの 市民を警察が強制解散させたことで、状況は急変した。警察が市民を強制的に 歩道押し出す過程で、10代の青少年が倒れれ傷を負った。興奮した市民は警察 に強く抗議し、この過程で一人の市民が連行された。

▲夜11時15分頃ある市民が連行されたという知らせを聞いたキャンドル集会参加者はまた光化門車壁に集まりバスをロープで引き始めた。

市庁広場に残っていた500人ほどの市民はこの知らせを聞き、光化門交差点に移 動した。警察も景福宮方向への道路を車で防いだ。市民は「連行者を釈放しろ」 と叫び、警察と対峙した。市民は警察の車をロープで引こうと試みた。

▲参加者がバスを引き出そうとすると、解散が始まった。

市民が警察の車両を引き出そうとしていると、警官は強制解散を始め、市民を 歩道に押し出した。市民は歩道に押し上げられても警察の強制連行に抗議し、 警察が道路を完全に掌握、市民は集団で横断歩道を渡り「李明博は退け」とい うシュプレヒコールをあげた。1時40分頃、車両の通行が始まり、歩道を防いで いた警察の一部が抜け、市民はまた道路に出てき始めた。

▲ 参加者が車両通行空間に入ると警察がまた防いだ。警察が無理に車両を通行させた結果、警察と参加者の間でタクシーがしばらく閉じ込められた。参加者は警察に「タクシー割り増し料金を払え」と車を防ぐ警察を非難した。

警察が再び市民を歩道に押し出す過程で、1人の市民が連行された。歩道に押し 出された市民は2時30分現在、横断歩道を渡りながら『遵法デモ』を続けている。

「初めて聞いた悪口、巻き込まれたくなくて我慢」

集会参加者がデモ行進を終えて光化門に到着し、シュプレヒコールをあげてい る間、道路を防いでいた警察の車の前で悪口が飛び始めた。予備軍服を着たあ る市民がキャンドル集会に参加した市民に「予備軍XXがデモ隊保護して、私は 戦闘警察を保護しにきた」と悪口をあびせ始めたのだ。

ある女性がその市民に悪口をやめるよう要求すると、彼は性暴力的な悪口を吐 いた。ある市民が耐えきれずに彼に近付くと「巻き込まれますよ」、「アルバ イトだって」と周辺が引き止めた。駆け付けた市民が冷静に対応し、彼は何度 か悪口を吐いた後、逃げるように消えた。

性暴力的悪口を聞いたその女性は席をはずしながら、涙を流した。彼女は「生 まれてこんな悪口は初めて聞きました。朝鮮、中央、東亜日報に巻き込まれる と思って我慢しましたがひどい...」と言葉を忘れることができなかった。共に 来た一行は「保守どもが私たちを刺激するという話を聞いたが、直接やられる と我慢するのが難しかった」とため息をついた。

「キャンドルが消えている? ヘッ!」

『キャンドルが消えている』という保守言論の報道をあざ笑うように、ソウル 市庁広場はキャンドルを持った市民で埋め尽くされた。狂牛病国民対策会議の 推測で1万人ほどが集まった。

▲『キャンドルが消えている』という保守言論の報道をあざ笑うかのようにソウル市庁広場はキャンドルを持った市民で埋め尽くされた。

キャンドル集会に参加したキム・イソン氏は「キャンドルが消えているという 報道があったが、今日市庁に来てみたらキャンドルは相変らず燃え上がってい る」と保守言論を叱責した。

7時20分頃、キャンドル集会が始まった。開始と共に司会者が「私たちみんな 『朝つゆ』が好きだが、李明博大統領が談話文で好きだからと言ったので、も う歌ってはいけないようだ」と言うと、市民も拍手で呼応した。李明博大統領 の一言が『朝つゆ』を禁止曲にしてしまったのだ。

また、市民は李明博大統領の談話文を意識したかのように「見せ掛けの形は見 込めない」、「談話文にだまされないようにしよう」というシュプレヒコール をあげた。

自由発言に出た中央大学の学生は、「明博山城を積んでおきながら、国民の声 を聞くなんてとんでもない」とし「BSEのためにキャンドル集会に出てき始めた が、今は医療民営化、水私有化、0時間目、韓米FTAも間違いだったことがわかっ た」と話した。

海南から来た韓国キリスト教長老会の牧師たちは、「チュ・ブギルのような牧 師だけではない」と挨拶し、「辺鄙な村の海南でも、毎週木曜日にはキャンド ルを持っている。最後までキャンドルを守ってくれ」と注文した。

9時頃、市民たちは21日のキャンドル集会広報宣伝物を通りのあちこちに貼りな がらデモ行進を始めた。明洞を通り、また光化門に戻って、通り過ぎる市民に 48時間非常国民行動への賛同を訴えた。

光化門に到着した市民はソウル市庁広場、清渓広場、光化門交差点に散って多 様な行事に参加した。ソウル市庁広場では映画『シッコ』上映、ファイナンス センター前では民主労働党路上討論会、清渓広場ではKTX乗務支部の小さな文化 祭などが進められ、48時間非常国民行動の最初の夜が始まった。

「政治がめちゃくちゃだから国民が路上に」

着実にキャンドル集会を参加したKTX乗務支部、だが21日は前と違う姿だった。 キャンドル集会後、清渓広場で小さな文化祭をして彼女たちの闘争が『進行形』 だと市民たちに知らせたためだ。

KTX乗務支部のキム・ジノク組合員は、「少し後には公の席だった社長が就任す るといって最後の機会だと決心している」とし、小さな文化祭の背景を(?)説明 した。

国民が道路に出てくるのを見て、どんな気がするのかを800日以上闘っている彼 女に、尋ねた。

彼女はキャンドル集会について「何も知らなかった私たちが不当解雇されてデ モを始めたように、国民も大統領があまりにひどい政治をするから道路に出た のだろう」とし「そんな面で李明博大統領が有難い」と笑いながら話した。

KTX乗務支部はキャンドルが初めて燃え上がった時、疲れてもいて、キャンドル 集会で自分たちの問題を積極的に知らせてもいいのかに悩んだという。キム・ ジノク組合員は「(キャンドルと社長就任が)良い契機と思って頑張っている」 とキャンドルを持ちあげた。

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=43537原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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