政府、「経済危機」を理由にデモ自制を要求

「民意は十分に反映された。過激キャンドルデモには厳正対処」

政府は6月8日にキャンドルデモ関連の緊急談話文を発表し「暴力デモで社会の 混乱が加重すれば、政府は法と秩序を守る措置を取らざるをえない」と強硬な 対応を予告した。

法務部のキム・ギョンハン長官と行政安全部のウォン・セフン長官は6月8日午 後、果川政府庁舎のブリーフィングルームで合同記者会見を行い「最近になっ てデモが以前のように暴力的に変質していることに深刻な憂慮を禁じえない」 とこのように明らかにした。

二人の長官は「1か月以上、大規模な集会・デモがあったが、国民の意思表現を 最大限に尊重してきた」とし「暴力の程度がますます深刻になり、今回(7日) のデモでは鉄パイプまで登場し、市民と警察数百人が負傷したのは実に心配で 残念だ」と遺憾を示した。警察の不法、暴力鎮圧への言及はせず、警察と市民 の間での過激な対峙の様相を市民のせいにする態度だ。

彼らは「これまで政府は国民の意思を敬うことが不十分だった点を深く認識し、 国民の要求を反映するために最善の努力をつくした」とし「原油高、物価上昇 で庶民の経済が苦しい時期にデモが長期化、過激化することが国民に何か役に 立つかを冷静に考えるべき」と忠告した。国民の再協議の要求は無視したまま 「経済危機」を理由にデモの自制を要求する姿だ。

彼らは続いて「これまで続いた集会・デモで国民の意思は十分に伝えられた。 政府は国民の意思を十分に理解している。もう不法暴力デモを自制して合法的 な意思表現をする成熟した姿勢を見せてほしい」と頼んだ。

原文(チャム セサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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