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李明博100日、朝鮮、中央、東亜日報の社説に危機意識

朝鮮、「政権以外はすべて投げ出せ」

ユ・ヨンジュ記者 www.yyjoo.net / 2008年06月03日11時03分

朝鮮、中央、東亜日報は李明博大統領の国政100日をむかえ、いっせいに論評で 「危機診断」と『刷新策』に言及した。これまでBSE牛肉輸入を擁護するなど、 政府側の論調を展開してきた脈絡から見ると、かなり自尊心が傷つくだろうが、 社説にはすでに自尊心の次元を越え、危機意識でいっぱいになっている。

中央日報、牛肉は安全だが内閣は責任を取れ

中央日報は『失敗した100日を認めて新しく出発しろ』という題名の社説で最近 の大規模デモ事態が政権の危機を越え、国家の危機だと診断した。政権が動力 を失えば、残る4年9か月はどうなるのか、また5年政権の失敗を見なければなら ないのか、心配で苦しいと内心を隠さなかった。

中央日報は李明博大統領の5日の国政刷新策発表と、そのあとの国民との対話で 「世論収斂は謙虚で真剣でなければならず、国政刷新は根本的で果敢に、対話 は率直で謙虚でなければならない」と注文した。

中央日報は「事態の近因は牛肉だが、遠因は政権の信頼喪失」とし、米国産牛 肉が安全だという科学的事実を繰り返し強調した。米国産牛肉は安全だが国民 が政権を信頼しなくなったのでこうした事態が発生したという分析だ。続いて 李明博大統領と内閣と大統領室全体への国民の不信なのだから、内閣全体が責 任を負うべきと主張した。しかし中央日報は「単に何人かの長官や首席の交替 で国民の心を変えられるか考えるべき」とし部分的な人的刷新で問題を解決で きると確信していない姿だ。

中央日報は米国産牛肉は安全だが国民が不安に思うので「30か月以上の牛を絶 対に輸入しなければならないのかも原点から検討」し「30か月以上は当分猶予 できないのかも確かめろ」と助言した。合わせて「米国産牛肉の輸入でどんな 利益があるのか、BSEの不安に対して国民が何をしらないのか、説明が必要なこ とは堂々と説明しなければならない」とし、BSE牛肉輸入の意志を曲げなかった。

東亜日報、牛肉輸入問題他の解決法はないか

東亜日報は『李大統領、支持率22%の前で苦悩しろ』という社説を出した。東亜 日報は22.9%が国政運営がうまくいっているというコリアリサーチセンターとの 共同世論調査の結果を上げて「就任100日の成績表にしてはみじめだ」と言及し 「展望に対して『今よりよくなる』(46.1%)という楽観論が『今よりより悪く なる』という悲観論(11.8%)の4倍」というところで慰めを得た。

東亜日報は「随所で百家争鳴の診断があるが本当に重要なことは李大統領本人 と側近参謀の考え」とし党・政府・青瓦台が真摯な反省文を書くべきと注文し た。

東亜日報は昨日(2日)、政府がハンナラ党の要請を受け入れて官報掲載を延期し たことはよかったとし「米国との信頼問題を考慮すれば、容易な決定ではなかっ たが、今としては国民の信頼回復よりさらに至急なことはない」とし、危機を 逃れた心境を表明した。さらに「牛肉輸入問題でも確実な他の解決法はないの か真剣に悩む必要」があるとし、事態への東亜日報の認識も過小評価していな いことが伺える。

朝鮮日報、政権以外は全てを投げ出す覚悟を

朝鮮日報も『大統領は厳重な状況認識の下で非常な決断を下せ』という社説を 書いた。キャンドルデモ隊に「青年・学生・労働者・反米運動だけでなく、小 さな子供の手を握った主婦、中・高校学生と老人たちまで合流」し、デモ隊の スローガンが『牛肉輸入反対』が後になり反政府政権退陣運動になって行く雰 囲気だと伝えた。

朝鮮日報は国民が政権を見る目が冷たいという事実に言及して「就任100日で、 支持勢力からは無視され、反対勢力に追われる孤立した政権になってしまった」 と診断した。はっきり感じられた政権末期の姿で、史上例がない早老政権の姿 だと付け加えた。

朝鮮日報は「国政転換の大胆な決断」をして「決断の範囲と対象にどんな限界 と制限もあらかじめ設定するな」とし「政府と政権を再確立するために政府と 政権を除く全てを投げ出す悲壮な覚悟」が必要だと勧めた。

このような事態に至り「この政権を作った人と参加した人は、誰もが自身の保 身を政府と政権の安保より優先しない」とし、決断の強度と内容、切迫した時 間を上げて、厳重な状況を喚起した。

100日の社説であらわれた朝鮮、中央、東亜日報の危機診断は冷静だ。どんな方 式でも現局面を避けなければならず、そのためには普通水準の刷新ではなく、 支配秩序全般の大手術が不可避だという認識だ。

朝鮮、中央、東亜日報の危機診断と苦言により、李明博大統領は5日の国政刷新 策発表と、それに続く国民との対話でどんなカードを投げ、危機突破に出るの かに耳目が集中する。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-06-06 11:48:46 / Last modified on 2008-06-06 11:48:48 Copyright: Default

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