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高校生が最低賃金と労働組合を学ぶ

ソウル・光州・忠南・全北教育庁も京畿教育庁の「民主市民」教科書を使用

ユン・グニョク記者 2015.02.24 11:08

▲労働者のストライキを扱った「共に生きる民主市民」教科書138ページと139ページ。(c)ユン・グニョク[出処:教育希望]

今年から5市道の教育庁が共同で青少年向けに「最低賃金と労働組合」などを扱った教科書を使うことにした。 韓国はこれまで教育先進国と違い、労働人権問題を学生にきちんと教えてこなかった。

労働権を教える教科書、まず5つの教育庁に拡大

2月23日、ソウル・光州・忠南・全北教育庁は 「昨年、京畿道教育庁が出した〈共に生きる民主市民〉の教科書を共同で使うことにした」と明らかにした。

小学3〜4年生用、小学5〜6年生用、中学生用、高校生用の合計4種類のこの教科書は、 労働・人権・平和・環境・民主主義・メディア・選挙など主な社会価値を含んでいる。

高校用教科書を調べたところ、単元は △人権と市民、△平和と共存、△民主主義と参加、△労働と経済、△報道機関とメディアなど、合計8単元だった。

このうち「労働と経済」の単元では最低賃金制を説明している。 「一時間働けばいくつハンバーガーを買えるだろうか?」、 「私の一時間の労働価値はいくらだろうか?」などの小題目では、 最低賃金制の目的、適正な最低賃金額などを考えさせる。 アルバイトをする学生たちに実際に役立つ内容だ。

続いて労働組合についての説明では、 労働三権の一つであるスト権についての説明も漏らさなかった。 ストライキに対する学生たちの考えも尋ねている。

ストライキに対するバランスが取れた学生の理解のために 「争点討論」では学校非正規職労組のストライキをめぐり、 「学生を考慮しない利己心」対「責任ある労働者なるためのストライキ」という相反する考え方の参考資料も提示している。

この他にも頭髪規制、公企業民営化、良心的兵役拒否者問題、言論の二つの顔など、 他の教科書にはない内容も含まれている。

教科書に頭髪規制、非正規職ストライキ、言論の両面性を入れる

5市道の教育庁は今年から小中高の「創意的体験活動」の時間などを活用し、 該当教科書を使って学生に教えることを推奨する予定だ。

全北教育庁の関係者は「〈民主市民〉の教科書は特定の考え方を学生たちに注入するのではなく、 多様な社会問題についての賛否資料を読んだ後、討論ができるように組まれている」とし 「内容も小中高の現職教師にバランスが取れた視点を持てるように研究、執筆したので信頼性が高い」と評価した。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2015-02-25 04:19:24 / Last modified on 2015-02-25 04:19:25 Copyright: Default

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