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検察、セウォル号教師宣言した教師に教職剥奪刑を求刑

「大統領批判が政治的」という検察が「政治検察」だ

カン・ソンナン記者 2016.07.12 13:45

「誰にでも、時間が経っても忘れられないことがある。 多くの教師たちにとって、セウォル号惨事はそんなことだ。 私は中学校教師だ。 2014年4月16日以来、何か教科書の進度が遅かった。 授業中、時をとわずに喉がつまることが日常になった。 恩師の日の頃に韓国教総が行ったアンケートの結果によれば、教師2人に1人が惨事以後、 授業の前後にトラウマを体験すると答えたというのだから、こうした経験は個人的ではない。 涙を流すだけでなく、教師の良心により、真相究明と責任者処罰を要求する行動をしなければと考えた。

惨事以後、私たちを苦しめるのは、私がセウォル号に搭乗していた教師だったとしても、 もう少し待とうと子供たちに声をかけただろうし、 その判断が子供たちを死に追いやっただろうという事実だ。 教師にとって学生一人一人が宇宙だ。 250の宇宙が消えたのに、なぜ彼らが消えたのか、その責任を誰に問うべきかを尋ねるのは教師の義務だ。

惨事から2年の時間が流れたが、惨事は今も進行形だ。 死を侮辱する試みは着実に続き、同僚教師と学生の死の理由を明らかにしてくれという私たちの要求が、 法廷で有罪を争っているというこの状況に怒りを越え、悲しい気さえする。 教師の良心、憲法が保障する最低限の意思表現の自由を認めろ。」

セウォル号教師宣言と全教組法外労組化に反発して行われた早退闘争全国教師大会は、国家公務員法違反だとして検察が起訴したキム・ジョンフン前全教組委員長など、 33人のうち、全教組の執行部27人と青瓦台掲示板に初めて教師宣言を掲示した教師1人に対し、 教師職が喪失される実刑を求刑し、 全教組弾圧という非難は免れ難いものと見られる。

ソウル中央地方法院刑事26部(部長判事イ・ジェソク)の審理で7月11日に開かれた結審公判で検察は 「時局宣言、教師大会等で大統領の退陣を要求する集団行為を行い、 政治的偏向を示すこうした行動は公益に反する集団行為」だとし 「全教組所属の教師たちは、時局宣言のたびに検察が起訴し、裁判所が有罪判決をしたのに、 同じ行為が繰り返されているので、今回の機会に厳重な処置が必要だ」と主張した。

検察は、キム・ジョンフン前全教組委員長には懲役1年6か月、 2人の副委員長と事務局長には懲役1年、 政策室長、正しい教育室長、16の市道支部長など中執委員には懲役10か月、 本部執行部3人には懲役8か月を求刑した。

一方、青瓦台掲示板教師宣言について、最初に掲示文を載せた教師には懲役1年を、 残りの教師1人に500万ウォン、 教師4人には300万ウォンの罰金刑を求刑した。

弁護人は、大統領は特定の政治勢力ではなく、 国家に組織された共同体の大統領だと明示する憲法裁判所の判決を引用し、 「大統領に真相究明を要求することは特定の政治勢力の肩を持つことだと言う検察の方が政治的だ」と反論した。

公務員の政治的表現の自由は保障されるが、例外として一定の範囲内で制限されるとした大法院の判例を提示して、検察の主張にいちいち反論した。 検察は早退闘争で授業欠損が起きたというが、弁護人は市道教育庁の事実確認書と証人尋問等を通じ、 早退闘争に参加するために交換授業、代替授業などを行い、 これは通常、授業欠損と見られないという事実を証明した。 検察が問題にする教師大会も、平日ではなく法定公休日に開かれたので、 国家公務員法違反の前提になる職務専念義務懈怠とは見られないということだ。

最終陳述が続いた。 青瓦台掲示板に教師宣言を書き込んだことを理由に起訴されたイ・ミンスク教師に続き、 キム・ジョンフン前全教組委員長の陳述が続いた。

キム前委員長は 「国家は国民のために存在すると教えた私たちをこの法廷に立たせたのは 『国民の99%の民衆は犬と豚』だという考えを持つ人たちか」という問いで陳述を始めた彼は、 「(社会的な関心事に対して集団的に立場を表明した)公務員であっても、政府の立場に同意すれば処罰されない現政権の前で、どんな修飾語を付ければいいのかわからない。 法がなくても生きられる人々が、法の保護を受ける世の中を司法府が今回の判決で作ってくれることを期待する」と明らかにした。

全教組のピョン・ソンホ委員長も「子供たちに韓国の良心を語ることは、 教職を剥奪してひとりの人生を破壊することができると話す検察の求刑を、 裁判所は正してほしい」という言葉で良心的行為に対する宣告に慎重な判断を頼んだ。

裁判所は2009年に時局宣言をした鄭(チョン)ジヌ当時全教組委員長に300万ウォン、 共に起訴された教師には70~200万ウォンの罰金刑を宣告したことがある。

彼ら33人に対する結審公判は、 8月26日金曜の午後2時に開かれる。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-07-19 00:39:53 / Last modified on 2016-07-19 00:39:55 Copyright: Default

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