期間制教師共対委スタート…政府の学校非正規職政策にブレーキ

共対委、人権委に差別是正勧告要求

期間制教師の正規職化を支持する共同対策委員会が11月30日に発足した。 共対委は期間制教師を量産した政府の責任を問い、 国家人権委員会に対して是正要求、期間制教師労組組織化などの活動を行う計画だ。

［出処:キム・ハンジュ記者］

去る7月、政府は4万7千余人の期間制教師などの学校非正規職労働者を公共部門の非正規職正規職転換対象から除外し、 9月には教育部正規職転換審議委員会も期間制教師を排除した。

共対委は11月30日に国家人権委員会の前で記者会見を行い 「期間制教師はこの20年間、正教師と共に教育活動をしてきたが、 幽霊のように暮らさなければならなかった」とし 「6か月未満の分割契約をしながら、担任業務を遂行しても、 生活記録簿に担任教師として名前を書くことができない。 また表彰の対象からさえ除外される。 共対委はこうした差別的な処遇に反対し、 期間制教師が自ら声をあげて活動できるように支援していく」という発足の趣旨を明らかにした。

［出処:キム・ハンジュ記者］

全国期間制教師連合会のパク・ヘソン代表は 「政府が教師を補充せずに非正規職教師を量産した結果、 学校ごとに20〜40%もの期間制教師が存在する」とし 「非正規職教師が雇用不安に苦しみ、再採用のために顔色をうかがう現実は、 教育活動に専念することを難しくした。 差別が正当化される学校の現実が学生に悪効果を与えるのはもちろんだ。 これからは共対委の活動で非正規職のない学校を作りたい」と伝えた。

共対委に参加した平等労働者の会のホ・ヨング代表は 「社会不平等の源泉に学校がある」とし 「教師間差別が存在する学校で学んだ学生は、社会に出て、差別をさらに正当化する。 また、教師は契約期間が断絶しても、休みの時も研究をして授業の準備をしている。 事実上、常時持続的業務に該当する。 法的にも2年以上働けば無期契約職とみるべきだ」と主張した。

労働党の李甲用(イ・ガビョン)代表は 「大統領が変わり、多くのことが変わったと言うが、 期間制教師をはじめとする労働者の人生は全く変わっていない」とし 「文在寅(ムン・ジェイン)政府は人ではなく、制度を先に考える。 進歩を自任する人々も、期間制教師などの社会的弱者から遠い。 進歩陣営の内部から整理して、社会的弱者との連帯を拡大しなければならない」と話した。

平等教育実現のための全国学父母会のパク・ジュンヨン会長は 「政府は期間制教師差別の問題を教師間の利権争いだとし、問題の本質を糊塗している」とし 「その上、最近各学校が修学旅行を外注化しているが、 これが現在の非正規職化、外注化する韓国教育の現実だ。 期間制教師の正規職化は平等な学校に進む出発点」と強調した。

共対委は記者会見の後、国家人権委員会に期間制教師差別是正勧告を要求する書簡を渡した。 書簡には全国期間制教師連合会が9月28日に人権委に提出した陳情内容のうち、 緊急な事案を先に処理してほしいという趣旨の内容が入れられた。 緊急事案は分割契約問題の解決、日程研修制限などで全期連が期間制教師約150人にアンケート調査した結果によるものだ。

▲期間制教師正規職化を支持する共同対策委員会が30日に人権委に差別陳情処理を要求する書簡を渡している。［出処:キム・ハンジュ記者］

共対委には全国期間制教師連合会、 全国不安定労働撤廃連帯など、 13の労働・社会団体が参加している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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