「維新時代の亡霊の復活は座視しない」

韓国史教科書国定化反対1万5701人教師宣言

朴槿恵政権が韓国史教科書の国定化を強行する立場を明らかにした中で、 現場教師1万5701人が韓国史教科書の国定化への反対を始めた。

全教組は9月17日午前11時、ソウル市の光化門政府ソウル庁舎正門で、韓国史教科書国定化反対教師宣言を行った。 今回の宣言には全教組の組合員はもちろん、非組合員の教師たちも参加した。

開会の演説をした全教組のピョン・ソンホ委員長は 「この政権は華麗な修辞で国定化を広報しているが、 これは過去のように結局は親日独裁美化の道具になるだろう」とし 「今回の宣言は、何が正しい歴史なのか、真実をどう教えるのかに悩む教師たちの声であり、 維新時代の亡霊の復活をこれ以上座視しないという教師の意志」と説明した。

▲韓国史教科書国定化反対教師宣言には1万5701人の教師が参加した。［出処:教育希望ナムヨンジュ記者］

京畿の安谷高のコ・ギョンヒョン歴史教師は 「政府は韓国史教科書国定化の理由として、 さまざまな種類の教科書により学生が混乱しているというが、 多様な解釈が存在する歴史をただ一つの視角と解釈による国定教科書で学べば、 学校現場の混乱は避けられない」とし 「政府が国定体制に固執するのは、教学社教科書の採択が挫折したことで、 彼らが主張する親日独裁美化教育が難関に直面したため、 これを解消するためでないかという合理的な疑いを持たなければならない状況」と批判した。 付け加えて「現場の歴史教師は二度と政権の下手人になり、 政権を擁護する授業はできない」と声を高めた。

教師宣言に参加した彼らは宣言文で 「教育部は教育課程の告示などの過程を経て、2018年に予定されている中高校の歴史教科書国定化の時期を1年操り上げるという。 2017年は教育主導者の強力な抵抗に直面している2015教育課程改正案の適用初年度であり、 朴槿恵大統領の任期最後の年であり、 朴正煕生誕100周年をむかえる年でもある。 教育が政治的な利害関係に振り回される克明な事例」とし 「韓国史教科書国定化の阻止は、民主主義を守る歴史的な課題」だと強調した。

宣言に参加した教師たちは、 ▲韓国史国定化推進中断、 ▲検認定教科書発行体制改編による教科内容統制の試み放棄、 ▲社会的教育課程委員会の構成を要求した。(記事提携=教育希望)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。