韓国:ソウル市、6級以下公務員に『ヘッドハンティング制』導入 | |||||||
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ソウル市、6級以下公務員に『ヘッドハンティング制』導入公務員労組、「作男でも足りず、公務員を奴隷にするのか」と反発
イ・コンマム記者
iliberty@jinbo.net / 2008年04月02日13時49分
ソウル市が『現場是正推進団』で公務員退出制を本格化させたのに続いて、 『ヘッドハンティングおよびドラフト制』を導入するとし、公務員労働者から の反発が強まっている。 ソウル市、2年以上6級以下4200人を対象に『ヘッドハンティング』 ソウル市は4月2日、「市民顧客へのサービス精神を高め、公職内部での競争の 雰囲気を拡大する」とし、全職員の半分にあたる2年以上勤務者約4200人を対象 として『ヘッドハンティングおよびドラフト制』を導入、4月末に予定された6 級以下の定期補填人事で全面実施する計画を発表した。このためにソウル市は 4月1日、配転基準審査委員会を開催し、現在の部処で2年以上勤務する6級以下 の全公務員を対象に人材プールを作り、室、局および部処別に好きな職員を連 れていけるようにした。 全国公務員労働組合(公務員労組)はこれについて「公務員の『コネ作り』を強 要し、逆に行政の公共性を後退させる人事制度だ」とし「上級者の顔色伺いを あおり、公職社会内部改革を阻害する効果を呼ぶ」と憂慮した。 また『一緒に働きたい職員』クジ? 今回のソウル市の人事制度は、とりあえず2年以上勤務する6級以下の全公務員 が希望勤務地を作成し、部所長と室、局長に提出、各室、局では課長とチーム 長で構成される配転審議会を開催し、部処の移動と留任を決定することになる。 これが1次能力検証だ。ここで留任が決定されなければ、ソウル市の表現によれ ば「市全体のドラフト市場に進出」することになる。転入者決定に優先権が付 与された室、局長は、『ヘッドハンティング』をする。これが2次ドラフトだ。 以後、3次ドラフトでも位置が決まらない公務員は、再教育プログラムの対象者 に選抜される。結局、退出制の『現場是正推進団』に反するものと見られる。 これに対して公務員労組は「この制度は明らかな客観的な選抜基準や評価基準 がなく、上司が『よく言うことを聞き、文句を言わない人』を選ぶ結果となる 危険が高い」とし「これはまさに行政サービスの恩恵を受ける国民ではなく、 市長と上級者の利益のために働くようになる」と指摘した。 今回のソウル市の人事制度は、以前『現場是正推進団』の導入過程でも選別の 基準が『一緒に働きたい職員』という抽象的な水準で提示されたことがあり、 公務員労働者たちの憂慮が現実のものになる可能性が高い。公務員労組によれ ば、この過程で一部の部処は投票とクジ引きなどで部処別に割り当てられた対 象者数を満たすなどの副作用が発生したという。 ソウル市は「合理的、客観的な基準で実施できるように、転出対象全職員の職 務経路など、職員判断のために重要な人事情報提供と共に、独自の配転審議委 員会を構成、運営する計画」と明らかにした。またソウル市は「ソウル市の呉 世勲(オ・セフン)市長就任以後、競争力という趣旨の下に民間部門と同等に競 争できる『Global Top 10、世界都市ソウル』の重要な部分として、ソウル市は さらに一段階発展する」とも述べた。 公務員労組は今回の人事制度に対して『奇怪で想像を絶する人事の実験』と規 定し「呉世勲市長は成果を吹聴してばかりいず、退出制が実際に産んでいる副 作用から教訓を得るべき」とし「李明博大統領の『作男』発言の直後に出てき たソウル市の『ヘッドハンティング-ドラフト』うんぬんは、公職者としての自 負心を踏みにじり、公務員を商品化-奴隷化する反倫理的発想」と非難した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-04-07 03:36:23 / Last modified on 2008-04-07 03:36:24 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |