「鬼胎」の単語のために...公務員労組が公安弾圧で苦しむ

横断幕のために押収捜索、召還調査などの「公安弾圧」…労組が反発

横断幕に「鬼胎」という単語を表記したという理由で、全国公務員労働組合が公安弾圧の標的になった。警察は、公務員労組の組合員の召還調査をはじめ、事務室と家宅などへの押収捜索を行い、公安弾圧に動いている。

全国公務員労働組合(委員長キム・ジュンナム)は9月16日午前、光化門政府総合 庁舎の前で記者会見を行って、政府の不法な押収捜索などの公安弾圧を糾弾した。

先立って公務員労組光州本部に所属する某支部は、横断幕に「鬼胎」の単語を 書き、国家情報院の大統領選挙介入を風刺したことで警察から押収捜索を受けた。 また、横断幕を掲げた某支部組合員10人は続々と警察に召還された。彼らは 横断幕に「亀よ、亀よ」で始まる亀旨歌を「鬼胎よ、鬼胎よ」という替え歌にした いわゆる「鬼胎歌」を書いた。

警察は、該当横断幕が地方公務員法の政治活動禁止規定に違反し、労組が配布 した「乙支演習反対」の宣伝ビラが「集団行為禁止」の規定に違反したという 容疑をあげている。

公務員労組のパク・ドンイル光州本部長は「その過程で警察は、押収捜索物品 ではない個人の携帯電話まで暴力的に押収捜索した」とし「政治行為禁止規定 に違反した国家情報院公務員を調査しろという要求に対し、政府は逆に『政治 活動禁止規定』に違反するとし、公安弾圧を加えている状況」と批判した。

また労組は「警察は押収捜索の過程で、被疑者ではない人の品物にも不法押収 捜索を行い、押収対象のコンピュータ保存装置についても、USBなどの原本が壊 れないように複写をすることになっている基本的な条項さえ守らなかった」と 説明した。

公務員労組のキム・ジュンナム委員長は「公務員労組の横断幕と、キャンドル 宣伝物が法違反だとして公職を辞めろというのは、独裁に回帰する状況」とし 「公務員労組は韓国の民主主義と国家情報院改革のためにも戦うしかない」と 強調した。

一方、労組は「国家情報院は大統領選挙の過程で犯した重大な誤りを反省する どころか、マスコミを使って公務員労組の組合員が国家転覆組織に多数加担し たかのように公安追い込みをしている」とし「政府は公務員労組に対する弾圧 と公安追い込みを直ちに中断しろ」と要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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