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<<『 週 刊 金 曜 日 』 メール ニュース >>             2024.11.8
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 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】新刊本のご案内

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【1】注目の記事

■自公惨敗が意味するもの

10月27日投開票の衆議院選挙で自公が惨敗した。首相指名選挙をめぐって多数派工作が激
しさを増している。国民民主党や日本維新の会がキャスチング・ボート(決定権)を握っ
ているともされるが実際はどうか。4人の識者が選挙結果を分析する。

●政治の場に年齢・性別の多様性を
女性は過去最多だが15・7%
能條桃子

若者や女性の政治参加が進まないのは本人たちの責任ではなく、構造的な問題だ。政治へ
の信頼を回復するためにはなにが必要かを考える。

●「裏金議員」の多くは落選したが……
「安倍的な政治」は払拭されない
前川喜平

衆院選で「裏金」に関与した安倍派(清和政策研究会、解散済み)の議員は多くが落選し
、派閥の実質的な力は衰えたかに見える。それは本当か?

●低投票率がもたらした「連立方程式」
自民党総裁=首相思考の惰性は終わった
水島朝穂

欧州では珍しくない連立政権。衆院選の結果を受け、日本も新たな連立の時代を迎えた。
この動きをどう見るか。

●野党共闘の行方と今後の課題
鮮明になった「自公対立憲」の構図
尾中香尚里

四半世紀にわたり連立を組んできた自民党と公明党の連立与党が過半数を割り、野党第1
党の立憲民主党が躍進した。「1強多弱」の時代が終わり、「自公対立憲」の「2強」が
政権をかけて戦う構図が鮮明になってきた。

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■2024年ノーベル賞
平和賞と文学賞 記憶を継承してきた団体と個人を称える

今年のノーベル平和賞は被団協(日本原水爆被害者団体協議会)、文学賞は韓国人作家の
ハン・ガンさん(53歳)が受賞した。共通点を挙げるとすれば、「記憶の継承」だろう。
被団協は、広島・長崎に米国が落とした原爆の被害者として、その記憶を後世に語り続け
る。ノーベル賞委員会も「肉体的苦しみやつらい記憶を、平和への希望を育むことに生か
した」と被爆者らを称えた。
一方、ハン・ガンさん、5・18光州民主化運動や済州4・3事件など、時の軍や政府が民
間人を虐殺した事件を背景にした小説も書いた。ノーベル賞委員会はこのことに注目し、
「歴史のトラウマと向き合」ったことを評価した。記憶を継承することを、同じ過ちを二
度と繰り返さないことにつなげていかねばならない。


●「核のタブー確立」の被団協に平和賞
評価された「証言の力」
宇城昇

日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞決定の理由は「核兵器の
使用は道徳的に容認できないという強力な国際規範『核のタブー』の確立」への多大な貢
献だった。評価されたのは、広島、長崎の被爆者が世界に示してきた「証言の力」だ。

●ノーベル平和賞の受賞は「ゴールではない」
「核なき世界」を、すべての人が考えるきっかけに
田中重光

すべての人が考えるきっかけに2024年のノーベル平和賞は被爆者団体の全国組織「日
本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)」に決定した。被爆から間もなく80、「被爆者
なき時代」の始まりがもうすぐそこにある現実を前に、受賞の意義とこれからを日本被団
協の田中重光代表委員に聞いた。(聞き手・橋場紀子)

●NHK連続テレビ小説「虎に翼」
原爆裁判は作り手の思いによってしっかりと描かれた
佐藤和雄

被団協(日本原水爆被害者団体協議会)のノーベル平和賞受賞は、核廃絶に向けた動きへ
の後押しになるか。1963年の「原爆裁判」判決も核廃絶や被爆者救済に大きな影響を
与えた。本誌の今年3月29日号で「4月から始まるNHK連続テレビ小説『虎に翼』 原
爆裁判をどう取り上げるのか」を報じた。この問題提起に対し、ドラマはどう答え、そこ
にはどういう意味と背景があったのか──。

●【時事IN提携企画】ノーベル文学賞受賞韓国人作家ハン・ガンさんの思い
世界中に数多くの苦しみがある中、もう少し静かにいるべき
車炯錫

韓国人作家のハン・ガンさんが今年のノーベル文学賞を受賞した。アジア人女性としては
初めてのことだ。本誌と提携する韓国の時事週刊誌『時事IN』は、「韓国文学史における
一大事件」だと指摘する。『時事IN』はどう報じたか。10月29日号の記事を紹介する。

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【2】編集長コラム

編集長交代

「原作者の弘兼(憲史)氏と講談社は『当事者の確認が取れていない伝聞でした』として
、謝罪しましたが、内容は謝罪とは言い難い。心から謝罪する気があるなら、雑誌を回収
し、辺野古テントに来て、みんなの前で謝罪すべきです」。
沖縄・名護市に住み、日米の軍事基地がなくなることを求めて反戦活動を続ける中山吉人
さん(67歳)からこんなコメントが届いた。漫画「社外取締役 島耕作」で、普天間基地
の辺野古移設に抗議する人たちについて、キャラクターが「日当で雇われた」と語るシー
ンが登場した件だ。平和を祈って座り込みを続ける人々への侮辱は断じて許せない。通り
一遍の謝罪で終わらせてはならない。

 11月1日で3年間の編集長任期が終わりました。編集長として携わるのはこの号が最後
です。楽しいことも、落ち込むことも、泣きたいこともたくさんあった3年間でしたが、
終わってみればあっという間。次号からは吉田亮子編集長にバトンタッチします。引き続
きご愛読をよろしくお願いします。(文聖姫)

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【3】次号予告

★2024年11月15日(第1497)号

【総選挙】

【沖縄】
●講談社の回答“表面”謝罪の中身 「辺野古反対派は日当で雇われ」 今度は「島耕作
」が無根拠中傷|本田 雅和

【新連載】
●尾池和夫の見る 食べる 学ぶ 第1回 日本のジオパーク

【新・買ってはいけない】
●健康にいいと思うな 「ロカボ」なヌードル|渡辺雄二

【くらし 食】
●農薬再評価、最初からやり直せ 明日のために求められる予防原則|原英二

【『金曜日』で逢いましょう】
●濱田知希さん|桑原和久

【好評連載】
●半田滋の新・安全保障論
●【提携連載企画Tansa】「公害PFOA」 岡山・吉備中央編04|中川七海 

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【4】新刊本のご案内 

★増補版 ひとめでわかるのんではいけない薬大事典

浜六郎 著  2750円(税込) 四六判並製・448頁

その薬は本当に必要ですか?

医師として薬害と闘い続ける著者が、さまざまな薬の危険度と効用を分析して解説する。
ベストセラー『新版のんではいけない薬』の後継本で2017年発行の『ひとめでわかるのん
ではいけない薬大事典』を増ページ、大幅改訂して新版化。
(2024年5月刊)

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