小倉利丸です。
最近話題になっている問題に、AIなどビッグデータを駆使する企業が電力を原発に依存す
る傾向が顕著になっている、という記事が最近目立ちます。
各メディアが報じていますが、Google、Amazon、Microsoftはビッグデータと監視資本主
義のために原発の電力を使おうとしています。原発で稼動するAIを用いて殺害の標的が大
量生産され、ジェノサイドが引き起こされる。こうしたシステムもまた 或る種の核兵器
と呼びたくなる。
これでまたGoogle、Amazon、Microsoftボイコットの理由が一つ増えてしまった。ビッグ
テックのサービスを拒否する反原発運動も重要な課題になると思います。
以下、いくつか記事を転載します。
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Amazonも次世代原子力発電所(SMR)開発に投資 MicrosoftとGoogleに続き
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2410/17/news106.html
2024年10月17日 06時49分 公開
[ITmedia]
米Amazonは10月16日(現地時間)、米国での次世代型原子力発電小型モジュール炉(
SMR)の開発や建設を支援するため、米3社と契約を結んだと発表した。生成AIの開発・運
営などで増大するエネルギー需要に対応する狙い。
SMRは、従来の原子炉よりも物理的な設置面積が小さく、送電網の近くに建設できる先
進的な原子炉。建設期間も従来の原子炉よりも短いため、より早く稼働させることができ
る。
ワシントン州では、州の公共事業体コンソーシアムであるEnergy Northwestとの合意に
より、4基のSMRの開発を支援する。
バージニア州では、電力会社Dominion EnergyとSMRプロジェクトの開発を検討する契約
を締結した。
ペンシルベニア州では、電力会社Talen Energyの原子力施設の隣にデータセンター施設
を併設することで、データセンターをカーボンフリーエネルギーで直接稼働させ、既存の
原子炉の維持に貢献する契約を締結した。これについてはこれまでAmazonの公式発表はな
く、複数の米メディアが報じた。
Amazonは、2040年までに事業全体でネットゼロカーボンを達成するという「気候変動対
策に関する誓約(The Climate Pledge)」を掲げており、2030年までに事業で使用する電
力を100%再生可能エネルギーで賄うという目標は7年前倒しで達成済みだ。
だが、事業と顧客のエネルギー需要は増加し続けているため、SMRのようなカーボンフ
リーエネルギーの新たな供給源の確保にも取り組んでいるとしている。
Amazonだけでなく、米Microsoftや米Googleもカーボンフリーエネルギー源として原子
力に注目し、投資を始めている。
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米グーグル AIによる電力需要の高まり受け原発から電力調達へ|TBS NEWS DIG
TBSテレビ
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1490666?display=1
2024年10月16日(水) 07:51
国際
アメリカIT大手のグーグルは、小型原発の開発を手掛ける会社から電力を購入する契約を
結んだことを明らかにしました。IT業界では、人工知能=AIの開発を背景に電力需要が高
まっていて、原発を活用しようという動きが広がっています。
グーグルは14日、次世代型の原子炉と言われるSMR=「小型モジュール炉」の開発を手掛
けるアメリカの「カイロス・パワー」から電力を購入する契約を結んだと発表しました。
2030年までに原子炉を稼働させ、その後、35年までに追加で配備して発電量を増やす計画
で、500メガワットの供給を見込んでいます。
金銭面など契約の詳細は明らかになっていません。
アメリカのIT企業の間では生成AIの利用拡大に伴い、データセンターを稼働させるための
電力需要が高まっていて、原発を活用する動きが広がっています。9月にはマイクロソフ
トがペンシルベニア州のスリーマイル島原発1号機から電力供給を受けることが明らかに
なったほか、アマゾンが3月、原発から電力供給を受けるデータセンターを購入したこと
が分かっています。
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Microsoft、スリーマイル島原発の電力独占購入へ AI需要対策で
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2409/21/news073.html
2024年09月21日 08時00分 公開
[ITmedia]
米Microsoftは、復活するスリーマイル島原子力発電所1号機の電力を独占購入する20年
契約を、同発電所を保有する米Constellation Energyと結んだ。Constellationが9月20日
(現地時間)に発表した。
constellation
規制当局の承認が得られれば、1号機は2028年に再稼働する。
米ペンシルベニア州にあるスリーマイル島原発は、1979年のメルトダウン事故で知られ
るが、事故を起こしたのは2号機で、1号機は経済的な理由で廃止される2019年まで稼働し
ていた。
3mile
稼働していた頃の1号機と2号機(画像:Constellation Energy)
Constellationは1号機の改修に16億ドル投じる計画だ。1号機は、80万世帯以上に電力
を供給するのに十分な837メガワットのエネルギーを生成できる。
Microsoftは米OpenAIに出資し始めたころからAIにシフトしている。AIのトレーニング
と実行には膨大なエネルギーが必要だ。
Microsoftは2020年、2030年までに「カーボンネガティブ」になると宣言したが、2024
Environmental Sustainability Reportによると、同社の温室効果ガス(GHG)排出量は
2020年から毎年増加している。
AIにシフトしている米Googleも7月、AIの急速な発展と需要増加により、2030年までに
温室効果ガス排出量を実質ゼロにするという目標の達成が困難に直面していると報告した
。
Microsoftのエネルギー担当副社長、ボビー・ホリス氏はこの契約の発表文で「この契
約は、カーボンネガティブを目指すわれわれの取り組みを支える、電力網の脱炭素化に向
けた取り組みにおける大きな節目だ」と語った。
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Toshimaru Ogura
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Last modified on 2024-10-18 15:23:26
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