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LNJ Logo 米国労働運動 : トランプの嘘に騙されないチームスターズ労組員
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【解説】アメリカ大統領選挙が5日後に迫り、労働者の票の取り合いがますます焦点になってきている。大統領候補を決める7月15日の共和党全国大会にチームスターズ労組のショーン・オブライエン会長が登場して演説したことで労働界に衝撃が走った。そしてほとんどの労組がハリス支持を決めたなかで、チームスターズ労組はどちらの候補も支持しないことを9月18日に決めた。この決定に対して全組合員130万人の内100万人を代表する地域組織が「トランプに反対するチームスターズ」という新しいネットワークを作ったことを伝える記事を翻訳した。(レイバーネット国際部 山崎精一)*毎月1日前後に「レイバーノーツ」誌の最新記事を紹介します。
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トランプの嘘に騙されないチームスターズ労組員

2024年10月23日
アレクサンドラ・ブラッドベリー(レイバーノーツ編集長)


*マラソン石油のストライキで、「トランプに反対するチームスターズ」のTシャツを着るチームスターズ・ローカル283の組合員

 チームスターズ労組のショーン・オブライエン会長は予想されていたとおり、ついに米大統領選で誰も支持しないと9月18日に発表した。その前に満を持して「トランプに反対するチームスターズ」という独自の草の根の組合員のネットワークが結成された。

 激戦州のミシガン、ネバダ、ペンシルベニア、ウィスコンシンを含む15州の100万人近いチームスターズ組合員を代表する合同協議会とローカルは、カマラ・ハリス副大統領を支持した。チームスターズ全国黒人コーカスも同じくハリス支持を決めた。

 「トランプに反対するチームスターズ」のメンバーは、ハリスを支持する理由を鮮明にした動画を発表している。その中で、ハリスは自分たちの年金を救うための決定票を投じたのに対して、トランプは全米労働関係委員会の機能を廃止しようとし、またストライキ中の労働者の解雇についてイーロン・マスクと笑い話をしていたことを強調している。

 チームスターズ組合員たちは、ハリス候補のために激戦州で仲間の組合員たちを個別訪問し、電話掛けをしている。現在8週目を迎えているデトロイト市のマラソン石油のストライキ(9月から続いているチームスターズ労組による石油精製所での賃上げ要求ストライキ)では、ピケラインに加わってハリス支持を鮮明にしている。

 共和党が労働者のための新しい政党だと自称しているので、このチームスターズ労組内のハリス支持の動きは重要な動きである。というのは、共和党の見せかけの転換は、労働組合支援、富裕層への課税、普遍的保育の提供といった方向への転換ではなく、反移民のスケープゴート化とコロナ禍以前の好景気の手柄を横取りするものだからだ。世論調査によれば、チームスターズに限らず、多くの労働者がこの嘘を信じている可能性がある。


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