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LNJ Logo 集会報告:あれからどうなった?? 放射能汚染土―反対運動の成果と経過報告
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News Item 0913hokoku
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報告 : 小泉雅英

昨日(9/13)、久しぶりに夜の新宿を駆け抜けて、四谷方面での小さな集会に参加した。新宿御苑への「放射性汚染土」廃棄問題の現状と、この問題の普遍性がよく分かった。中身の濃い集会だった。

「あれからどうなった?? 放射能汚染土―反対運動の成果と経過報告」 と題した集会は、新宿御苑にも近い、四谷地域センターで実施された。講師は鎌田慧さんと、まさのあつこさん。講演の前に、この問題を共に闘っている新宿区議から、反対運動の経過と現状について、簡潔な報告があった。続いて、新宿御苑で植栽作業などに従事している労働者が、先日の大雨後の公園の状況について、とても具体的な説明を混じえ、汚染拡散の危険性を訴えた。それに続き、もう一人の区議から、下水道局への調査の状況や、福島の汚染土の現状、除染の大変さなどについて、詳細な報告があった。  

鎌田慧さんの講演は、「原発列島」を隈なく歩き、長年にわたりルポを発表して来た経験を踏まえ、利権に汚染されまくった原発建設の実態について、あらためて報告された。「クリーンエネルギー」をうたう原発ほど、汚染に塗れたものは無いのだと。その中で、双葉町(ふたばまち)の町長も務めた岩本忠夫氏の例が、印象に残った。 彼は社会党員として、双葉町の町議、福島県議を務め、原発反対運動の先頭に立ち、電力会社などを鋭く追及していた。ところが離脱後に、町長に推され、町長を長く務める中で、かつての立場を翻し、原発造設を主導した。まさにその福島原発の大事故を目撃後、まもなく病死した。反対派のリーダーから、熱心な推進派に転向するに至る彼の人生に、この国の原発政策の矛盾と欺瞞の現実が、典型的に表出されていることが分かった。 

まさのあつこさんの講演は、科学的知見と法的な論理に基づく、詳細な報告で、パワポも使い、とても丁寧で、完璧なものだった。双葉町、大熊町の中間貯蔵施設に搬入された汚染土を、環境省がどうしようとしているのか、綿密な取材を踏まえて、報告された。 

この後、福島瑞穂議員が感想を述べ、この問題に共に取り組み、闘う決意を示された。
質疑応答も含め、とても勉強になり、有益な集会だった。 

まさのあつこさんの報告は、下記参照
note記事↓ 
集中管理中の放射能汚染土の行方|まさのあつこ 地味な取材ノート 
この会の連絡先↓
私のFacebook記事と写真↓

Created by staff01. Last modified on 2024-09-15 16:26:46 Copyright: Default

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