サンケン弾圧尾澤裁判 : 5.13尾澤控訴審初公判で結審 | |||||||
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ありえない!ひどすぎる!〜意見書、嘆願書、証拠・証人申請を全て却下尾澤邦子5月13日(月)午前9時半、雨降る中で100人を超える人々が東京高裁前に集まってくれました。「暴行」「威力業務妨害」をでっち上げられ、7か月半も勾留され、「罰金40万円」の有罪判決を受けた尾澤孝司さん。労働運動、日韓連帯運動への弾圧であると抗議に駆けつけてくれた人々。ありがたく思います。傍聴整理券の配布には102人が並びましたが、法廷は429号警備法廷、38席。
韓国民主労総慶南本部長として忙しい中、韓国から来日してくれたキムウニョンさん(写真下)。事前集会で韓国KBSテレビ制作「日本人オザワ」が、百想芸術大賞の教養作品賞を受賞したことを報告し、日韓の30数年の美しい連帯を汚すことがないよう裁判所に要求したいと発言しました。 裁判は本当にひどいものでした。法廷前には厳重チェックのため20数人の職員が配置さ れ、荷物はメモ帳、貴重品を除き全部預け。
刑事5部伊藤雅人裁判長は、傍聴人に対しても犯人扱いするような目つき、顔つきでし た。最初に尾澤さんに名前と生年月日を聞き、西暦で言うと「昭和で言うと?」と聞き、 「使いません」と言うと露骨に不快な顔をしました。傍聴席から声が出るや「退廷!」を 命じ、抗議した弁護士に対しても退廷をほのめかすというひどさ。とてもいやな感じでし た。 上野弁護士から3人の教授が刑法、憲法、労働法などの立場から書いてくれた意見書の 要旨を説明し、原審には事実誤認がある旨訴えましたが、裁判長は検察官の意見を聞いて 「却下!」。荒木弁護士と浅野弁護士から「3つの意見書は、原審について書いてある。 当然調べるべきもの」「裁判官の職権でも採用できるはず」と証拠として採用してほしい と言ったのに「却下!」。事件の端緒となったサンケン電気の関係者の証人申請も「却下 !」。韓国サンケン清算人からの「労使問題であり、最大限の善処を要請」という嘆願書 も「却下!」。そして「次は判決です」と。 これが裁判と言えるのかと感じました。3人の意見書を読んだら「無罪」しかありえま せん。事実がしっかり書いてあるからです。事実調べも証拠調べもせずに、原審の誤りも 見ずに「次は判決」。ありえないです。民主主義のかけらもない。「恥を知れ!」と叫び たいです。 報告集会(写真上)で荒木弁護士は「人に刑を課すときに、その人に何も言わせず、一言も聞かずに判断するとはどういうことか。これが裁判と言えるのか。不当な扱いだ」と、本人に発 言の場すら与えない高裁に怒りを露わにしました。 キムウニョンさんは、韓国の裁判所とあまりに雰囲気が違うのは衝撃だったと話しまし た。民主労総のネームプレートとセウォル号の黄色いリボンのバッジを「外せ」と言われ 、驚いたとのこと。「推定無罪の原則があるのに無視して犯人扱いすることに侮辱を感じ た。韓国の軍事独裁政権の法廷よりひどい」と怒っていました。また女性の傍聴者に、男 性の廷吏が手をかけて引きずり出したことに対し「人権侵害だ。韓国ではありえないこと 」と言っていました。 尾澤孝司さんは「実質的審理をしないという最悪の結果だ。ふつう弁論はするのに、そ
れさえもなし。このような不当な対応を跳ね返していきたい」と決意を表明しました。 Created by staff01. Last modified on 2024-05-15 13:55:49 Copyright: Default |