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LNJ Logo 北穂の出演後記/QBハウスの実態、そして維新に声上げた「久保校長」のお話
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北穂の出演後記(2022年5月18日・レイバーネットTV)

QBハウスの実態、そして維新に声上げた「久保校長」のお話

アーカイブ録画(特集は27分から)

サブ企画は10分で仕上げるカットに特化した店。店舗従業員の笠川さんがゲスト。指 宿弁護士も出演です。その笠川さんはなぜ労働組合をつくったのか。笠川さんは本社 の面接を受けて採用されたはずだったが、社会保険も就業規則もない、気が付いたら マネージャーに個人的に雇われていたという。

理容美容の古い体質をひきずり、親方が美容師理容師を引き連れている形らしいが、 そんなことを笠川さんは認識していませんでした。QBスタッフ採用書にもそう書か れていないし、給与明細もQBハウス名義で発行されているのです。

何の説明もなく減給など不条理なことも多く、笠川さんは労働組合を結成しました。 じつは本社のほうは雇用改善しており、問題になっているのは、本社従業員と笠川さ んたちの間に歴然と存在する格差。QBハウスの現従業員の方々にも、ぜひ見ていただ きたいサブ企画でした。

特集は維新の「競争教育」はアカン!大阪からのレポート。元教員で今は一市民とし て活動する志水博子さん、元校長の久保敬さんがゲストです。

志水さんは「みなさんこんな先生たちに大阪の教育を任せられますか!」と一喝しメ ディアを席捲した橋下教育府政を振り返ります。松井府知事、籠池夫妻、安倍晋三 など、大きな影響を与えたといわれている教育基本行政条例、府立学校条例、教員基 本条例の制定さらには教育振興基本計画がもたらしたものについて。チャレンジテス トという学力テストの形をとった行政調査が始まり、2018年の夏にテストの結果と教 員のボーナスが紐付けられるという驚きの政策も発表されたといいます。

久保さんは子どもから、「ガッツ先生」ならぬ 「ガッツせんべい」と呼ばれていたそうです。教職員の同僚性もなくなり、 子どもたちも点数で縛られた教育について、校長として市長に提言を直訴した経緯に ついて。この内容はじつは自分に対する怒り、自分を納得させるためだったといいま す。それがおおきな反響を呼び、久保さんは教育委員会に呼び出される事態に。教育 委員会からは、例の職員基本条例の服務規程に反する恐れがあるといわれました。こ の海外の教育専門家からも反響があったそうです。

ふたりの教育者は、子どもが「人材」として扱われることに疑問を呈していました。 教育の非人間化がもたらすものは? 文句があるなら立候補しろという市長のもとで、 競争ではなく協働教育は実現するのでしょうか? (北穂さゆり)


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