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LNJ Logo サンケン木曜行動(4/28)報告 : 和田会長、高橋社長は偽装清算・全員解雇の責任を取れ!
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●韓国サンケン労組を支援する会・4月28日 第79回木曜行動報告

和田会長、高橋社長は偽装清算・全員解雇の責任を取れ!

 もうすぐ4月も終わろうとしていますが、暑い日があったり寒くて冷え込むことがあったりで今年の天気は安定していない。特に今日は本社前から志木駅にかけては肌寒くて上着を一枚余計に着て来ればよかったと思われる気温であった。しかし、池袋に着いて昼休み抗議行動が始まるころには日差しが差してきて、汗ばむ初夏の陽気になった。1日で冬から春になって、初夏の陽気になる不思議な空模様だった。しかし、今日も延べで90名を超える人々が集まって韓国サンケン労組に対する連帯行動が出来た。韓国サンケン労組の仲間たちも座り込み闘争、籠城闘争の長期化で、心身とも疲れ切っているようだ、日本の仲間が勇気と力を韓国の仲間に送ってあげるようにしたいものだ。

本社正門前抗議行動

 韓国サンケン労組を支援する会の仲間からの発言からスタート。続いてオンラインで韓国からの発言。
「皆さん、お早うございます。私はキムヒョンジンと言います。ご出勤中のサンケン電気の社員の皆さん、そして近所にお住いの皆さんお早うございます。韓国では雨が降って少し肌寒い日が続いています。日本ではどうでしょうか。まずいつも私たちとの連帯に駆けつけてくださっている日本の仲間の皆さん方にお礼を申し上げます。そして皆さん方、くれぐれも健康にご留意くださってください。新座市民の皆さんもそれからサンケン電気の社員の皆さんも私達が5年前にサンケン電気の本社前で闘ったことをよく記憶していると思います。本社の前で私達はアピールをしたり、それから歌を歌ったり、それからまた、律動(ユルトン)というダンスをしたりして私達の気持ちを訴え、そして闘いを続けました。サンケン電気のご出勤中の社員の皆さん、そして新座市民の皆さんまた連帯している皆さん方に、私達の闘いの様子についてお知らせをしたいと思います。私達韓国サンケンの労働組合の組合員は、最近は一人一人スケジュールを別々にしながら行動をしています。以前は昌原のことについて詳しくお話したので今日はソウルでの闘いをどのようにしているかについて皆さん方にお話をしたいと思います。ソウルのサンケンコリアはソウルも金浦空港に近い麻谷洞(マゴクドン)と言うところにあります。そこのサンケンコリアの前にテントを張って座り込みをしており、そこで寝ています。それで、朝6時には起きて6時20分から行動開始するわけですけど、7時20分には出勤する人たちに対しての街宣行動を行います。私達が7時20分からこの街宣行動を始めるのはその時間に出勤バスが到着するためです。この出勤バスが到着してから8時ころまで街宣行動を行うわけですが、また、8時に出勤してくる人がいますのでそこでまた、街宣行動を行っています。それで9時まで私達は外で行動をするわけですけれど、9時にいったん休憩をしてコーヒーを飲んだり、また朝ご飯を食べていない場合は朝ご飯を食べたりしながら交代の人が来るまで、そこで待機をしています。国会議事堂前で一人デモを行っている人もいますし、それから、LGのツインタワービルの前で一人デモを行っている人もいるのでその人たちがまた、テントの所に戻って来て,会うとまた嬉しくなります。私達は再会するとテントの中に入ってコーヒーを飲みます。そこで前日あったこと、それから特別連絡事項等をお互いに話します。特に何もないときは只コーヒーを飲みます。10時20分リュックにいろいろなものを詰めたり、それを交換したりします。それの中にはいろいろなバナーや旗などが入っているので、それを交換するわけです。そして10時20分になったら私達は、今度はバスに乗って移動をします。私の場合はそこから日本大使館前に行きます。バスで行くと1時間くらいかかりますので11時20分ごろ到着します。日本大使館前に到着すると私達はデモの準備をして一人デモを行う事になります。11時半から私達は一人デモを開始するわけですけど、1時半まで行います。ずっと一人でやっているのは大変なので、一人ずつ交代で30分ずつ交代しながら一人デモを行っています。今日本大使館はツインビルと言うところに入居しています。日本大使館の警備の人が私達の写真を撮ったりもします。日本大使館の前に立っていると、いろいろな市民の人が声を掛けてくれたりします。「大変ですね頑張ってください。」と言う風に声を掛けてくれる人もいれば、時には飲み物を買って差し入れをしてくれる人もいます。1時半ごろになると昼食時間が終わるので辺りが閑散としてきます。私達は日本大使館前の行動を1時半ごろ終えると日本大使館前から私達の労働組合本部である全国金属労働組合の中央本部の事務所に行きます。中央本部の事務所には休憩室があるので、そこで私達は少し休憩を取ることが出来ます。歩いて全国金属労働組合の事務所に行くのですが、日本大使館前から金属労働組合までは歩いて約20分から30分くらいかかります。そこで私達は金属労働組合の事務所に行ったらそこで荷物をほどき少し座って休みます。金属労組の事務所に行けば、少し私達はホッとすることが出来ます。そこで私達は充電をしたり、それから電池を交換したり様々なことを行います。充電している間、金属労組の事務所にはシャワーがあるのでシャワーを浴びます。そしてまた、昼寝をしたりしながら休み時間を取ります。そして、午後6時になると皆があちこちに行っていた人が戻ってきます。6時以降特に用事がなければ馬山にいる私達の家族に電話をしたり、時には集まって会議をしたりしながら夕方の時間を過ごします。そして、夕食もそこでとることになります。新座市民の皆さん、そしてサンケン電気にお勤めの皆さん、私達が平凡な労働者としての生活が送れるよう皆さん方からも力を貸してくださるようお願いいたします。そして、私たちを支持し連帯してくださっている日本の仲間の皆さん、心から感謝します。私も最後まで闘って勝利を手にすることが出来るよう頑張ります。私の一番好きなスローガンを叫んで私の発言を終えていきたいと思います。最後まで闘って工場に戻ろう!皆さんありがとうございます。頑張りましょう。」

「皆さんお早うございます。私はペクウンジュと言います。私達が日本のサンケン電気の不法な偽装廃業によって全員解雇されて、それに対する闘いを始めて650日以上が過ぎています。今少し肌寒くなって少し風邪気味なのでマスクをして発言をしていますが、皆さんよく聞こえているでしょうか。2016年に私達が解雇されたとき解雇撤回闘争を私達は行いました。でもその時には管理職の人がまだいました。生産ラインもそこに存在していました。その時は分からなかったのですが、今になってみるとひしひしと感じています。会社があって私達の解雇撤回闘争を闘う事と、そして会社が他の人の手に渡って、会社そのものが無くなってしまって、その中で私達が解雇撤回闘争を闘うと言う事はかなり、心理的にも違いがあるんだなと言う事を感じています。しかし、日本のサンケン電気の目的と言うのは以前も今も変わっていないようです。それは私達労働組合がある私達の韓国サンケンを潰して労働組合員の正社員を解雇し、一方で組合員でない非正規の人を雇い、そこで安く使って利益を上げようとするその目的は以前も今も変わっていないと思います。サンケン電気は韓国に上陸し、韓国に投資した後に、私達労働組合に対して数々の弾圧を加えてきました。私達がその様な組合弾圧に対して対抗し続けたのは勿論自分たちの権利や生活を守ると言うのもありましたが、何といっても工場で私達が労働組合としての権利を守り私たち自身の労働者としての権利を守り誇らしく働く、そのために闘いを続けてきました。違法なことをしても知らぬ存ぜぬとしているのがサンケン電気のやり方です。特に今回は、自分たちがどんな悪いことをしたのか分かりませんが、会社にある全ての資料も全部廃棄してしまいました。労働組合に隠れてこそこそとこのように廃業の準備をやっていたと言うのがよくわかりました。このようなことは企業犯罪だと思います。私達の首を切っておいて韓国サンケンの工場を潰して別の会社にまた韓国で投資をする。これは明らかに偽装廃業で私達はこのような企業の犯罪と言うものを許してはいけないと思います。これまで数々の組合への弾圧がありましたが、私達は闘いを続けて私達の労働組合を守ってきました。外国投資企業の食い逃げの様な事が再び起こらず、全ての働く労働者が胸を張って働くことが出来るとどんなにいいだろうと言うふうに思います。ささやかでも小さな幸せがどんなにか大切と言う事を私は日々感じています。弾圧されないと弾圧された人の気持ちが分からない。非正規になって悔しい気持ちになっている人を正社員の人は分からないかもしれない。そして苦しい思いをしている人を普通の人は感じとれないかもしれない。しかし私達は闘い続けていこうと思います。このような苦しい中でも韓国サンケンの労働者に寄り添って韓国サンケンの労働者の人たちと一緒になって闘い続けてくれている日本の仲間の人たちがいます。日本の仲間の皆さんから大きな力と勇気をもらっていますが本当に皆さん方のことを尊敬しています。先の出口の見えない長いトンネルの中にいるかの様ですけど、もう少し行けば出口の先の暗闇に光が差してくるのではないかとその様な事を考えながら今日も一日頑張っています。サンケン電気はこれまで私たち労働組合との様々な合意を守ってください。サンケン電気はこれまできちんと私達労働組合と合意書を交わした、その合意を守ってくれるようにもう一度要求します。サンケン電気の企業の目的が労働組合を弾圧したり、労働者を搾り取るその様な事ではないと思います。きちんとした企業活動に戻り、私達との話し合いに応じてくれるよう要求します。サンケン電気が行っていることは殺人行為にも等しいことです。労働者を苦しめ、労働者の家族を苦しめ、そしてその苦しみに追いやっていくやり方は先ほども言いましたが、企業の犯罪だとも言えるようなものです。真っ当な会社に立ち戻ってください。私達にこの様なことを行ったことは謝罪をしなければいけないと思います。謝罪をしなければ死んでも天罰を受けます。今からでも遅くありません。私達韓国サンケン労働組合と言うのは会社が無くなっても存在していますから、私たちとの話し合いに直ちに応ずるようもう一度要求します。いつも私たちと共に闘っている日本の仲間の皆さん、皆さんにもう一度お礼を言いながら私の発言を終わらせていきたいと思います。皆さん共に頑張りましょう。トウジェン」

「サンケン電気の正門をくぐり本社に入って行くサンケン電気の労働者の皆さん、そして、今日も変わらずに私たちとの連達闘争に駆けつけてくれた日本の仲間の皆さん、お早うございます。私はサンケン電気により不法で一方的な偽装廃業によって路頭に放り出され、現在闘っている労働者キムウニョンと申します。何日か前にシグナビックスと言う会社で解雇されずっと闘い続けて最高裁、韓国の大法院の判決を受けた労働組合の人たちに会う機会がありました。そのシグナビックスと言う会社では私が2000年に労働者教育のために訪れたことがありました。2000年にその時教育に行って、私が招かれたことは何だったのかと言うとサンケン電気がその当時、インドネシアに工場を移転すると言う事を発表したためでした。そして、私達は1997年の闘いを続けてインドネシアへの工場移転を撤回させるに至ったのですけど、私達がどのように闘ってこの様なことを撤回させることができたのか、話してほしいという依頼を受けてシグナビックスの工場に行ってこの工場の労働組合の人たちに私達の経験を話すと言う事になったのです。その時は労働組合が一つになって固く団結して闘い続ければ必ず勝利は手にすることが出来ると言う事について話した記憶があります。シグナビックスの人たちはそれから20年闘いを続けました。そして闘いを続けてついに裁判に至ったわけですけれど最高裁の、韓国で言えば大法院の判決を待つその様な段階に来ていました。そしてシグナビックスの人たちは勝利しました。彼らは私に笑顔で言いました。ずっと勝利を信じて闘えば必ず勝利することが出来たと言う事が確認できたと私に笑いながら言いました。そして、シグナビックスの組合員の人たちは言いました。韓国サンケンの労働組合もみんなで闘えば必ず勝利するよ、と言って私に話しかけました。韓国ゲイツと言う外資系企業があります。そこはもう工場もなくなり、そして一応会社との話し合いも終わったのですけど、それが終わった後でも私達の組合に時々訪問しに来ています。2020年の時にも私が韓国ゲイツの工場に行って話をしたことがありました。その時にも外資系企業として会社が黒字にもかかわらずそこを閉鎖すると言う事が発表され、労働組合が闘いを続けていたわけですけど、私がそこへ行って話をしてくるチャンスがありました。その時には韓国ゲイツの労働組合の人たちに、2016年、2017年の闘いで私達がサンケン電気に対して日本に遠征闘争に行ってそしてどの様に闘ったのかについて韓国ゲイツの人たちに話をしたわけです。韓国ゲイツも2年以上の闘いを続けてきました。そしてついにアメリカ本社ゲイツとの直接交渉を勝ち取ることが出来ました。そしてアメリカ本社と韓国ゲイツの労働組合が話合って問題解決にいたりました。韓国ゲイツは本社との話し合いが行われたので勝利報告大会が行われました。韓国ゲイツ労働組合の人たちはソウルのサンケンコリアの籠城テントの前にも来ますし、そして馬山の韓国サンケンの工場の有った跡地にもテントを張って座り込みを続けているので、そこにも来てくれます。私はこのように全国のあちこちの工場、事業所を訪問して私達の経験を話したことがありました。〜〜〜インターネットの調子が悪い〜〜〜一つの事業所、そして工場での闘いの勝利と言うのは多くの労働者に力を与えてくれます。韓国サンケンの労働組合の闘いは日本のサンケン電気と言う日本の会社と対抗し、私達が工場廃業と言う工場精算と言う状況にも最後まで屈せずに闘うと言う事を見せているものだと思います。多国籍企業と言うのは渡り鳥のようにこの国境をまたいで、そして労働者を搾り取る、労働者を人間としては扱わずに一つの物か、機械の部品のようにしか思っていない、その様な状況に対して労働者は自分たちの権利のために団結して闘います。この様に資本と労働者と言うのは全く違う様子で私達自身の人間としての尊厳をかけた闘いでもあります。サンケン電気がいくら巨大な企業だとしても、そしていくら我々をねじ伏せようとしても私達が最後まで闘いぬくと言う労働者としての、その誇りと権利をかけた闘いをくじくことは出来ません。私達は最後まで闘ってサンケン電気が二度とこのようなことを行わないように、そして私達自身が人間らしい生活が取り戻すことが出来るよう最後まで闘います。サンケン電気はこれ以上時間をずるずると引き延ばすのではなく、私達との話し合いに応じることをもう一度強く要求します。サンケン電気がグローバル企業で業界第8位を誇る企業であるのにもかかわらず、倫理的に非常に問題のある企業であると言う事を否定することは出来ません。看板を付け替えて変な誤魔化しをするのではなく、きちんと韓国サンケンの看板を元の看板に戻して、そして、私達韓国サンケンの工場を再稼働するよう要求します。偽装も誤魔化しもほどほどにしなければ変な小細工をしても全く通用しないと言う事を思い知らなければなりません。そして、サンケン電気は嘘とでっち上げで逮捕した尾澤さんに対しても謝罪し、堂々と裁判に出てきてその裁判で尾澤さんの無罪を証言して無罪を勝ち取れることが出来るよう、証言台に立つ事が出来るよう要求します。正義は常にその正義のために闘う人の側にあります。私達はその正義を信じて最後まで闘いぬきます。共に闘ってくださっている日本の仲間の皆さん、もう少しすれば国境の道も開かれるでしょう。そうすれば私達も日本に行ってお目にかかれるだろうと思います。皆さんとお目にかかる日を楽しみに待ちながら今日も私達は力いっぱい闘い続けていきます。共に頑張りましょう。トウジェン」

地元埼玉市民の会から挨拶です、ここでの発言の最後に旭ダイヤの仲間から発言。この行動の締めくくりとして工場正門に向けてシュプレヒコールをぶつけ正門前行動を終了していきました。

志木駅前宣伝行動

 組合潰しのサンケン電気に対して会社解散撤回、解雇撤回を求める行動は、志木駅前に移動しました。始めに埼玉市民の会の発言でスタート。つぎにオンラインで韓国からの発言。キムウニョンさんです。
「志木駅をご通行中の市民の皆さん、そして私達の闘いに連帯してくださるためにいつも参加してくださっている日本の仲間のみなさんお早うございます。私は志木駅に近くにあるサンケン電気により解雇された韓国の労働者キムウニョンです。私達は私達の工場をサンケン電気が偽装廃業した事に反対して、ずっと闘い続けていますが、この闘いを日本の人と一緒に闘いを続けて1年以上になっています。志木駅ご通行中の皆さんであればもうすでに私達の闘いがおなじみになってしまっているかもしれません。新座市民の皆さんにとってこの地元企業のサンケン電気と言うのはどの様な会社に見えていらっしゃるでしょうか。サンケン電気が100%資本を投じて韓国に設立した韓国サンケンの労働者にとって親会社であるサンケン電気と言うのは本当に悪い会社として映っています。私は韓国サンケンに入社して30年以上になりますが、その間に何度もリストラが行われ、そして、解雇も行われました。サンケン電気はいつも私達働いている労働者に嘘をついて自分たちの都合よく、事実を捻じ曲げて私達に話をしてきました。いつもサンケン電気は私達に対して今後はこのようなことをしないと謝罪し、いろいろな文書も交わしてきましたが、それを常に違えて、私達労働組合と誠実に向き合う事をしませんでした。1つの企業が何十回と謝罪し、再発防止を約束してまた同じようなことをする、と言う事はきちんとした企業の体をなしてはいないのではないでしょうか。私達にしてみればサンケン電気が作る製品ですら本当にきちんと作られているのかと疑わしくなってしまいます。サンケン電気は地元の新座市ではよい企業、優良企業として、そしてまた、社会的な責任を真っ当する企業として、その様に自分たちを誤魔化しているのかもしれませんが、一旦海外に出て、韓国では労働者を抑えつける企業、そして、嘘ばかりついている会社として私達に襲い掛かってきています。私自身もサンケン電気のこの様な不当廃業やリストラや労働組合への弾圧に対抗して闘いを続けてきました。私もこれまで数々の闘いを経てきました。一時期は韓国サンケンそのものがインドネシアに工場移転をするかもしれないと言う事がもち上がり、そして、これを阻止するための闘いを行ってきたし、数々のリストラに対しての闘い、そしてまた、整理解雇に反対する闘い等、ずっと経てきたので私自身が定年退職までこの工場で働き続けるだろうと思っていました。日本の仲間の皆さんの積極的な支援によって私達が解雇撤回し、そして合意書を交わした時にはこの様な合意書があるのでこの様なことは再発されないだろうと言う期待もありました。しかし、このサンケン電気がコロナを利用して、また新座市民の人たちに自分たちが御迷惑をかけたと周辺の住民の人たちに回覧板までまわしてそして、謝罪をしていた、その様なサンケン電気が、また再びこのようなことをすると言う事は、そしてまた、用意周到に工場の廃業を狙っているとは考えませんでした。私達は数々のリストラや工場閉鎖などに反対して闘いを続けてきましたが、そのたびにあらゆる努力を払って工場を守ってきました。20年経っても可笑しなことが起こり続けました。私たちには想像もできないことが起きています。日本にいた時に時々話をしましたけど、タンポポの花のようにと言う歌です。私はこの歌の歌詞を読んで私の発言としたいと思います。タンポポのように生きて行こう。私の胸に灯したこの闘いの思い、数々の足に踏まれても生きて行こうタンポポのように。この荒れ地の中で生きていく厳しい闘いの道で、それでもなお生きて行こうタンポポのように、特別でなくても、そして、華やかでなくても、色とりどりに咲き誇る野の花や草花のように、咲き誇るタンポポのように、そして、幾千万の綿毛となって私の闘いの思いが飛んでいくタンポポのように、ちょうど私達の思いの様だったので日本でもこの音楽を流したと思います。サンケン電気資本の横暴な力によって私達を踏みつけてまた、踏んでも私達はまたそこで、再び立ち上がり咲いていくタンポポのように立ち上がって咲き誇り、そして綿毛となって私たちの思いを遠くへ飛ばしていきます。この歌の歌詞のように勝利の日まで私達の解放される日まで私達はめげずに倒れずに最後まで闘いぬいていきます。そして皆さんの連帯と結んだ手をしっかり握りしめて私たちも闘いを続けていきます。今日も一日頑張っていきましょう。トウジェン!」

「志木駅ご通行中の市民の皆さん、そして、今朝も変わらずに駆けつけてくださっている皆さん、私はヤンソンモです。昼間は韓国でも20度を超える季節になっていますが、朝晩は非常に冷え込んでいます。日本の皆さんもご健康には十分気を付けてください。健康でなければ闘いを続けることが出来ません。皆さんも健康にはくれぐれも気を付けてください。共に闘っていきましょう。何日か前に韓国サンケンの工場ではソファン電子と言う会社の看板が取り付けられました。韓国サンケンの工場の跡地を買い取ったと言うHDiという会社がソファン電子と言う会社を作ってそこに看板を出したようです。私達は早速私達の地域を管理している輸出管理委員に訪ねて行って、このことを糺しました。そうすると貿易輸出管理委員は、これは不法だということでした。何故ならば買い取った会社がHDIであればHDIという会社の看板を付けるべきであってソファン電子と言う会社の看板を付けると言うのは、これは管理委員の規定にそぐわないと言う事でした。そして輸出貿易地域の事務所、管理委員の方でははっきりと明確にソファン電子に伝えたと言う事でした。それは何かというと、ソファン電子では、看板を付けるのは違法だと、これは規定にはあり得ないことなので又貸しのようなことはあり得ないことなんだと言う事をはっきりと申し渡したそうです。しかし、ソファン電子はこの申し入れを無視したのか、それとも、上層部の方で何らかの裏取引があったのかは知りませんが、これ見よがしにソファン電子の看板を付けて夜には赤々と光まではなっています。私達がソファン電子にせよHDIにせよ疑いの目を向けるのは、このやり方がサンケン電気にあまりにも似通っているからです。我々と話をしても常に嘘をつき手続き通りにやらない、卑怯なやり方はサンケン電気のやり方を彷彿とさせるので私たちとしては、このソファン電子の看板が建った後でも疑いが拭い去れません。志木駅ご通行中の皆さん、新座市民の皆さん、私達はサンケン電気により、不法にもサンケン電気により偽装廃業により路頭に投げ出された韓国の労働者です。そして、サンケン電気は私たちを追い出して地元企業で営業を続けており、韓国でも事業活動を行っています。私達が650日以上に渡って闘いを続けてこの籠城テントの中で寝泊まりをしながら闘いを続けているのにもかかわらず、サンケン電気は私達の声を無視して、話し合いにも応じようとしていません。志木駅ご通行中の皆さん、私達が何度もここで訴えていますが、私達の要求と言うのは簡単なことです。何かと言うとサンケン電気が、地元企業のサンケン電気と話し合いを行なおうと言う事です。この話し合い一点にかかっているので皆さん方からもサンケン電気が私たちとの話し合いに応じるよう、皆さん方からの助言、叱咤をサンケン電気に送ってくれるようお願いします。闘いが長引いているので私たち韓国サンケンの労働者達は正直言って非常に苦しい辛い時間を過ごしています。私達は悔しくて、無念でそして納得がいかない。だからこそ闘いを続けています。せめて、廃業の理由だけでも聞きたい。ちゃんとした話だけでも聞きたい。その様な思いで闘いを続けています。しかしサンケン電気は話し合いに応じようとしてきません。私たちを支えているのは最後まで闘えば必ず勝利すると言うその信念だけでありますが、私たちもその揺らぐ心を建て直しながら私達の闘いを続けています。〜〜〜インターネットの調子が悪い〜〜〜私達はこの苦しい中でも、必ず勝利するとその様な確信の下に闘いを続けています。正直言って韓国の中でも私たちの闘いに対して否定的な意見があるのも事実です。周りではいろんな声が囁かれています。幹部だけがやればいいじゃないか。組合員の生活も考えればいいじゃないか。心無い人たちは家族はこのような状況を知っているのか、家族のことを考えたらもうやめた方がいいのではないか。この様な声が囁かれているのも事実です。正直言って力のあるものだけが生き残ろうとするのが韓国の社会です。力のない者が力のある人たちに向かっていくのは無謀であり、あり得ないことだとされるのが韓国社会の状況です。しかし、私達はこのような中で日本の仲間の皆さんたちが闘っている姿を見て私達が励まされ勇気をもらって、今再び闘いに立ち上がっています。志木駅ご通行中の皆さん、また、近所のお店の人たちも、私達の訴えているアピールが皆さん方にとってみれば煩いかもしれない、迷惑かもしれない、その様な事を考えていらっしゃるかも、もしかしたらいるかもしれません。でも、私達のやむに已まれぬ気持ち、そして、工場に長く勤めていたにもかかわらず、一方的に納得いかない形で解雇された、私達の気持ちをくんでどうかご容赦いただきたいと思います。そして、サンケン電気に対してこの様なことを行うなという風に皆さん方も声を出してくださるよう心からお願いします。そして、サンケン電気に対して、少なくとも韓国の労働者と話し合えばいいのではないかと声を出してくださるようお願いたします。韓国の労働者は日本の仲間の皆さんと共に最後まで闘い続けます。皆さんどうも有難うございました。」

ゆいの会の皆さんから歌を歌っていただきます。女闘労俱楽部、サンケン太郎さん、ピースサイクルの皆さん、明大生協労組のメンバーの締めの発言をして、池袋へ向かう。

池袋事務所前

 渡部共同代表の挨拶からスタート。次に埼玉市民の会の方の発言、続いてオンラインで韓国からの発言が続く。キムヒョンガンさんです。
「私は韓国サンケン労組で事務局長を務めているキムヒョンガンです。私は昨日韓国で新型コロナの3回目のワクチンを受けました。3回目の接種が遅くなりました。私達は韓国サンケンの廃業に対抗していろいろなデモや抗議などをしております。そんな抗議行動をしているとワクチンを受ける機会を逃してしまいます。韓国でもオミクロン株の流行が急速に広がりました。その勢いも暫く収まったようですけれど、それでも池袋ご通行中の市民の皆さん、このサンケン電気と言う会社が私たちを苦しめています。いろいろ気持ちの上で苦しめられることがしばしばあります。新型コロナのウイルスのようにサンケン電気は私たちの身体の中に入って身体の中から私たちを苦しめています。しかしながら労働者を苦しませ、苦しめるのはいつも資本家たちです。自分たちの利益のために労働者たちを自分たちの思い通りに使い捨てる、そういったことをするのが資本家と言う人たちです。私たちにとっては世界的に流行している新型コロナウイルスよりもそういう資本家たちが更に恐ろしい存在です。コロナも資本家も私たちにとって恐ろしいことに変わりありません。そして現在ここに集まってくれている日本の仲間の皆さん、皆さんは私たちにとって、ワクチンのような存在です。サンケン電気は私たちを長い間韓国の労働者を使ってきて、そして韓国の労働者があげた収益は日本の本社に持っていきました。更に工場が発展するためには労働者があげた収益は更に再投資されなければなりませんが、サンケン電気はその様な再投資は全く行いませんでした。サンケン電気本社は自分たちの間違った判断について責任を取ろうとしていません。韓国サンケンの労働者は自分たちのミスとは無関係に懐かしい工場を離れなければなりませんでした。自分たちの方針に従って生産していた仕事が莫大な赤字を生んだのであればそれを放置して別な〇〇〇聞き取り不能〇〇〇〇にかえる、それが当然です。しかしながらその様な再投資を行わなかったために、サンケン電気は莫大な赤字を出したんですが、それに対してサンケン電気本社、現在韓国サンケンの経営陣は労働者に対して何の説明もしませんでした。そしてサンケン電気は韓国の子会社である韓国サンケンを昨年廃業しました。累積赤字が膨大であると言う理由で47年間事業を続けてきた韓国サンケンの工場を廃業したのです。時代が変わって、そして求められる製品も変わってきます。その様な製品に対する新規の投資がなければ工場を維持することは出来ないのは当たり前です。現在世界の自動車メーカーもガソリンエンジンで走る自動車から、電気自動車へと転換をしています。更に自動車は人間が運転して目的地に運転していくその様な形から自動車が自動的に運転をして目的地に連れて行ってくれる自動自動車と言うように変わってきています。ですからその様な新しい技術の進歩についていくことが経営者の責任です。しかし、労働者としてはその生産現場で働いて生産を行う、これが労働者の義務と言うものです。そして、経営は経営陣の責任で行うものです。しかしながら、経営の失敗の責任を現場で働くだけの労働者に押し付けているのです。5年前のことです。サンケン電気本社は私たち生産現場の労働者だけを解雇しようとしました。その時私たち韓国の労働者たちは、復職のために闘争をしました。その時日本に来て、日本の仲間と共にサンケン電気に対して復職を求めて闘ったわけです。そして私達は闘争の結果復職することが出来ましたが、復職した後韓国サンケンの社長は私たちに対して、お前たちが闘争したおかげで、会社のイメージが随分悪くなった、その様な事を言ったのです。私たちをその日に解雇したのはサンケン電気本社です。私たちを解雇しなければ会社のイメージが悪くなるようなことはなかったはずです。ですから、自分たちがやったことが悪い結果を招いた、その結果の責任を労働者たちに擦り付けている、全くとんでもない話です。企業の経営状態が悪くなると言う事は有ると思います。しかしながら、それを良い方向に変えていくのが労働者の力です。経営の危機を解雇と言う人件費の削減と言う事で乗り切るのではなく、闘争と言う事で乗り切っていきます。その様に現在の韓国サンケンに関する状況も全く同じ状況です。企業の損失が大きくなったからと言って廃業して労働者を解雇するのが答えではありません。そうではなく新しく生産計画を立て、新規の投資を行い、新しい製品を作っていく。それが失敗を成功に変える唯一の方法です。現在全世界の自動車メーカーは非常にむずかしい選択に置かれています。その悩みの一つはガソリンエンジンで動く自動車についてです。自動車に使われる部品は10万点ぐらいだと言う事です。ガソリンエンジンから電気自動車に転換することによって、部品の点数が少なくなる、それに伴う労働者の過剰をどのようにすればいいのか、それが、自動車の経営者の悩みだと言います。もしサンケン電気の経営陣の論法の通りであれば余剰の20万人の労働者をそのまま解雇してしまえばいいわけです。ですから、その様な事を避けるために資本家と労働者は知恵を出し合って対策を考えるそれが必要なわけです。韓国サンケンの偽装廃業の原因は、単に累積赤字だけではありません。実は韓国サンケンの経営者が忌み嫌う労働組合のためだ、その様に韓国サンケンの社長は言いました。それが偽装廃業した本当の理由です。サンケン電気は労働者の権利を尊重する、その様な事を言っています。韓国でも憲法に労働者の権利と言うものが保証されています。労働組合があると言う事が廃業の理由になるはずが有りません。ですから、サンケン電気は韓国サンケンの廃業を撤回し、逮捕された労働者を不起訴にさせなければなりません。闘争を行って疲れ切った労働者に対して心からの謝罪と言うものが必要です。そして日本の仲間たちの中で逮捕された尾澤さんに対する真摯な謝罪も必要です。サンケン電気本社は尾澤さんに対する無罪のために努力をしなければなりません。私達の支援のために集まってくれた日本の皆さん、日本の皆さんの仲間たちの力があるからこそ私達の闘いが続けられます。私達はこれから新型コロナの感染状況が落ち着き日本へ行くことが出来るようになることをひたすら待っています。だんだん気温が高くなり暑くなってきます。みなさんも是非健康に気を付けてください。今日も頑張って闘いましょう。トウジェン」

次に日本からの発言に移っていきます。三信自動車、武蔵学園、尾澤邦子さん、最後に藤久ビルの7階8階に向けてシュプレヒコールをぶつけて集会を閉じました。

支援する会ニュースNO.80(pdf)


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