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  <<『 週 刊 金 曜 日 』 メ ー ル ニ ュ ー ス >>         2021.2.26

_________________________________________________________『週刊金曜日』

  スマートフォン、タブレットで楽々、電子版『週刊金曜日』
 
            http://www.kinyobi.co.jp/news/?p=3560
   

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<http://www.kinyobi.co.jp/>

 【1】注目の記事
 【2】編集長コラム
 【3】次号予告
 【4】近刊のご案内

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【1】注目の記事

■五輪はオワコン

開催まで150日をきった東京オリンピック・パラリンピック。森喜朗氏の女性蔑視発言
などの影響で聖火ランナーや大会ボランティアの辞退者が相次いでいる。新型コロナウイ
ルスの世界的パンデミックは一向に収まる気配がない。各社の世論調査では8割近くが五
輪開催に否定的だ。しかしIOC(国際オリンピック委員会)や日本政府は開催強行の姿
勢を崩していない。なぜ東京五輪を中止しないのか。五輪というコンテンツの実態とその
問題点を指摘する。

●本間龍インタビュー
東京五輪を中止にできないワケ

●開催経費をコロナ対策費へ
オリンピックに経済効果なし
鈴木文

東京都は当初オリンピックの経済波及効果を3兆円と試算したが、開催費用の上昇に伴い
、2017年に32兆円と大幅に上方修正し、オリンピック後の「レガシー効果」も上乗せ
した。都市学に精通し、スポーツ社会学専門の一橋大学教授・鈴木直文氏が「祝賀資本主
義」の観点から五輪の構造的矛盾を指摘し、“虚飾”の東京五輪経済効果を暴く

●差別を克服し未来を開くという五輪の意義を知って招致したか
ジェンダー平等目指す五輪の方針と逆行する森氏発言
來田享子

森喜朗氏の女性差別発言と、それを注意できない日本オリンピック委員会臨時評議員会、
そして発言を問題視せず東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の会長を続けさせよう
とした面々……。日本のジェンダー平等に関する感度の低さが国際的に喧伝される結果と
なった。スポーツ界のジェンダー課題について、五輪関係者は認識していたのか。

●五輪は中止すべき。以上
武田砂鉄

中止すべき理由はいくらでもある。「やりたいからやる」というわがままに合わせる余裕
などない。私たちは、それどころではないのだ。

●東京都は一刻も早くコロナ感染対策に集中すべき
宇都宮健児

五輪対策に固執してきた小池百合子東京都知事。コロナ感染対策に投入すべき予算や医療
資源も五輪に充てられる。それで良いのか。


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【2】 編集長後記

「なぜ? 五輪中止できないのか」。

 今週号特集タイトルだが、知れば知るほどその疑問を強く抱く。東京五輪・パラリンピ
ック観客向けのアプリの開発に約73億円が投入されているという。衆院予算委員会で17日
、尾辻かな子議員(立民)が政府に答弁を求めているのを中継記録で見て、初めて知った
。

 このアプリ、訪日する観客の入国前から出国後までの健康管理を行ない、コロナ感染拡
大を防止するためのもの。仕様書では入国後、14日間の待機もワクチン接種も不要と謳っ
ているという。

 つい先日、接触確認アプリ「COCOA」(3億9000万円)の不具合のため、約7
70万人に通知が届かなかったことが明らかになったばかり。そもそも大会自体が中止の
可能性があるし、実施されたとしても無観客の可能性が高いんじゃなかったか。

 万が一のために観客用アプリを開発することは仕方ないとしても、不具合がでるかどう
かわからないものに私たちの命と健康をまかせることだけは避けたい。(小林和子)


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【3】2021年3月5日(1319)号予告


【特集】
3・11から10年 〈見えない化〉に抗う
動き出すのか東日本の原発 東京電力柏崎刈羽と東北電力女川            

女川、宮城県内の約7割が反対でも「地元合意」  
「再稼働ありき」村井県知事を待ち受ける今秋の知事選       渡部真     
        
新潟・柏崎刈羽原発で不祥事続発 慎重派学者を再任拒否した知事は?
「年内再稼働などあり得ない」 (推進)自民県連幹部にも怒り   本田雅和    

福島地裁、「子ども脱被ばく裁判」で住民の訴え却下
主見出し17字程度               佐藤和雄
◆無用の被ばく広げた山下俊一氏の罪

                
【政治】●首相長男の官僚接待で露呈、縁故主義と空疎な省庁掌握          永田政徳

【コロナ】●2021年、新型コロナとどう闘うか シリーズ医師に聞く 
川崎市健康安全研究所所長・内閣官房参与(感染症対策担当) 岡部信彦さん     
ワクチン接種は新型コロナ対策の一つのツール   

【韓国】●「過去事」究明でも取り戻せない被害者の人生      
在日スパイ捏造事件被害者の金勝孝さんが死去   粟倉義勝

【日韓】●死去した鄭敬謨氏が残したもの     南北統一への熱き思い      植村隆     

【くらし】●新・買ってはいけない
染める人のために「ヘナ」を研究してみました           沢木みずほ

【食】●過去最大の鳥インフルエンザの影響か? 
鶏肉・鶏卵価格が高騰中!            垣田達哉

【メディア】●メディアウオッチ 小池 モナ/臺  宏士

【きんようぶんか・本】
●『現代アートを殺さないために ソフトな恐怖政治と表現の自由』 高原到
●『クリミナル・イノベーション 天才プログラマーが築いた新時代の犯罪帝国』      
     永田希
●『縁食論 孤食と共食のあいだ』                粟野仁雄

【きんようび・映画】
●『生きろ 島田叡──戦中最後の沖縄県知事』          
藤田正

【きんようぶんか・舞台】
●二兎社『ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…』      藤原央登

【きんようぶんか・TVドキュメンタリー】
●3月5日〜放映作品から            ワタナベ=アキラ

【きんようぶんか・音楽】
●『イン・ヒズ・オウン・スウィート・タイム』  後藤誠

【国際】●たとえば世界でいま  米国/片瀬ケイ タイ/ 北方農夫人

【ぶんか】●『朝日新聞』と赤報隊
        鈴木邦男ハンセイの記 最終回


【強力連載】
●それでもそれでもそれでも|齋藤陽道
●風速計|雨宮処凛
●ジェンダー情報|
●凱風快晴ときどき曇り|内田樹
●金曜アンテナ
●政治時評|西川伸一
●経済私考|高橋伸彰
●言葉の広場/論考
●犬が王様を見て、何が悪い? 四方田犬彦
●STOP!9条改憲 高田健
●猫様|想田和弘
●無責任架空対談|松崎菊也
●さらん日記 
●黒風白雨|宇都宮健児
●本多勝一の貧困なる精神
●編集委員から
●ヒラ社長が行く|植村 隆


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 【4】近刊のご案内  http://www.kinyobi.co.jp/publish/index.php


★追悼 石牟礼道子 毒死列島 身悶えしつつ
石牟礼道子 田中優子 高峰武 宮本成美 1000円+税 A5判並製・104頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002593.php

『苦海浄土 わが水俣病』などの作品で知られる作家の石牟礼道子さんが2018年2月10日に
亡くなった。『週刊金曜日』立ち上げ時の編集委員でもあった石牟礼さんと現編集委員の
田中優子さんの対談を中心にブックレット化。


★日中戦争から80年 加害の歴史に向き合う

『週刊金曜日』編 1000円+税 A5判並製 136頁
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002464.php

今年は、日中全面戦争開始から八〇年。侵略戦争への深い反省から始まったはずの戦後は
いま、大きな危機に直面している。歴史歪曲主義者の安倍晋三首相はふたたび「戦争国家
」への道を暴走し、民主主義そのものが崩壊させられようとしている。私たちは、あらた
めてアジア太平洋戦争の実相をみつめ、いまと将来のために加害の事実を振り返り、向き
合う姿勢が必要だ。本ブックレットは日中戦争開始から八〇年となる二〇一七年七月から
一〇月の各月一回、「日中戦争80年共同キャンペーン実行委員会」が企画した学習会の
内容を再録したもの。


┃Kindle版┃原発の来た町──原発はこうして建てられた/伊方原発の30年

斉間満:著 Kindle 購入価格:700円

「安全」であれば原発はよい、とは言えない。原発の建設や運転の過程ではさまざまな「
暴力」が吹き荒れ、またカネの力によって人々の心や生活を傷つけ、踏みにじってきた。
 著者の斉間満さん(2006年10月17日永眠)は、伊方原発の誘致話が表面化して
以降、自らの一生をかけてこの問題に取り組んできた。新聞記者として、一人の住民とし
て、裁判の原告として長い長い闘いだった。
 この書籍は、斉間満さんが2002年5月、南海日日新聞社から刊行した著書『原発の
来た町─原発はこうして建てられた/伊方原発の30年』を元に新たに編集した新版。伊方
原発のためになにが起きたかを知ることは、日本のエネルギー政策の今後を考えるために
必要だ。

【目次】
はじめに
まえがき(小出裕章)
【年表】伊方原発をめぐる動き
1.原発はこうして建てられた
2.安全協定無視の3号炉増設
3.出力調整試験
4.伊方原発のいま
5.原発と地域
あとがき

【筆者紹介】
斉間 満(さいま みつる・1943年生)
 伊方原発建設当初、地方紙の記者として取材したのが伊方原発との関わりの始め。取材
していく中で地元にあるローカル紙が原発の危険性に少しも触れないことに疑問を感じて
焦りを覚える。経験も知識も資金も貧しい中ではあったが、地元で原発を批判していく必
要を強く感じて一九七五年「南海日日新聞社」を立ちあげる。以来一貫して原発反対と匿
名報道を貫き、伊方町を含む周辺の町や八幡浜市の人々に原発の危険性を伝え続けてきた
。
 伊方原発二号炉設置許可取消裁判は、本人訴訟として起こされたが、原告の1人に加わ
り23年間法廷で闘った。しかし、2000年12月判決の4日前に持病の心臓病が原因
で脳梗塞を発病し、左半身不随車椅子生活の身となる。現在施設に通いながらリハビリに
励む傍ら、原発を止めるまで南海日日新聞を発行し続けることが自分のできる反原発運動
であると考え、同じ原告、反原発の仲間であり社員の一人である近藤誠さんの助けを得な
がら残された右手でワープロを打つ日々である。
 2006年10月17日永眠。


┃Kindle版┃マイナンバー

明石昇二郎:著 Kindle 購入価格:500円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002448.php

「マイナンバー」の通知が始まった2015年10月から2年が経った。だが、便利になるどこ
ろか、さまざまな不具合が生じている。問題点を洗い直すとともに、「マイナンバー」に
よって余計な負担を強いられる市民一人ひとりが自衛策を考える上での"処方箋"を提供す
る。


┃Kindle版┃バラ色のひきこもり

勝山実:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002203.php

「ひきこもり」というと、白い目で見られがち。
でも、当事者が日々、どんな思いで暮らしているのか、
その声が伝わることはほとんどありません。
高校3年生から45歳の今まで、ひきこもりを続ける
自称「ひきこもり名人」の勝山実さんに、
なぜにひきこもり続けるのか、
自身のひきこもり生活の極意を書いてもらいました。


┃Kindle版┃何がどうして発達障害

司馬理英子:著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002011.php

自分では気をつけているつもりなのに、「うっかり」ミスばかり。
時間やお金の管理も超苦手。
やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、何から手をつけたら……?

あの人ってなんでいつもいい加減なの!
スケジュールどおり仕事ができないし、融通も利かないし、
人の気持ちをわかろうともしない。社会人失格なんじゃないの?

本書は発達障害という切り口で、そんな悩みに迫ります。
近ごろメディアで取り上げられることの多い発達障害ですが、
肝心なのは周囲の対応であることは、あまり知られていません。
自分(あるいは相手)の言動に悩んだら、本書をひもといてみてください。
きっとそれまでとは違った視点で、
自分や相手のことを見つめられるようになりますよ。



┃Kindle版┃エシカルに暮らすための12条 地球市民として生きる知恵

古沢広祐(ふるさわ・こうゆう):著 Kindle 購入価格:300円
http://www.kinyobi.co.jp/publish/002859.php

最近よく耳にする「エシカル」という言葉。
エコやオーガニックとちょっと似ていますが
生産者の人権や労働環境、商品生産の背景まで考慮する点が違います。
本書がグローバル化によって地球のすみずみにまで広がった生産・消費のつながりを
改めて考えるきっかけになればいいなと思います。

【『エシカルに暮らすための12条』目次】
 はじめに
第1条 グリーン(環境)からエシカル(社会)へ
第2条 ファッションだってエシカルに
第3条 鰻を食べて大丈夫かな? 水産物こそエシカルでありたい
第4条 有機=エシカル? オーガニック認証への問い直し
第5条 森のエコラベル
第6条 動物福祉─アニマルウェルフェア 先を進む世界の動向
第7条 町ぐるみでエシカルめざす フェアトレードタウンの広がり
第8条 過熱するペットビジネス 輸入ペットの動向にも注意!!
第9条 日本にもある現代の奴隷制度
第10条 つくる責任・つかう責任 SDGsのゴール12
第11条 銀行・投融資を変えるエシカルなお金って?
第12条 『バナナと日本人』のその後
補論 日本でのエシカルの広がり──エシカル通信簿、ブラック企業大賞、地方での展開

【著者略歴】
古沢広祐(ふるさわ・こうゆう)
1950年生まれ。國學院大學経済学部教授、NPO「環境・持続社会」研究センター代表理事
。著書に『みんな幸せってどんな世界』(ほんの木)、『食べるってどんなこと? あな
たと考えたい命のつながりあい』(平凡社)、『地球文明ビジョン』(日本放送出版協会
)、共著に『フェアトレードビジネスモデルの新たな展開』(明石書店)など。関連する
トピック情報として、サステナブル・ブランドジャパン(SB-J)ネットサイト(http://w
ww.sustainablebrands.jp/)で連載コラムを掲載しています。



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