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「尾澤孝司さんを返せ!」〜妻・邦子さんがサンケン前で訴える

 
 10月29日、東京総行動がありました。けんり総行動実行委員会主催の東京総行動は、自立した争議団が共闘し連帯して、社会的課題と時代に挑み続けてきた全一日行動です。
 私は、まだ足が不安定なので、サンケン電気への抗議要請行動だけ参加し、発言させていただきました。私が発言した内容を紹介します。

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 朝早くから今日の東京総行動に参加し、また池袋のこの藤久ビル7階・8階にあるサンケン電気東京事務所への抗議要請行動にお集まりいただき、ありがとうございます。
 4年前にも韓国サンケン労組をご支援いただき、サンケン電気に対し、韓国の労働者と共に声を上げてくださった方も多くいらっしゃると思います。ありがとうございました。

 あの闘いで解雇を撤回させ、職場復帰しました。しかしサンケン電気は韓国サンケンを正常化させるのではなく、赤字を積み重ねて労組をつぶすことを考えていました。コロナで労組が日本に来られないことを利用して、昨年7月、一方的に韓国サンケンの廃業を発表しました。働いてそこで糧を得ている労働者がいるわけですから、廃業について話し合うのは当然のことなのに、一切何の話もなく、しかも4年前の約束を破って全員解雇にしました。許されないことです。
 韓国サンケンのある慶南地方の労働委員会は、今年5月6日「労使で話し合うように」という勧告を出しました。期限付きでもあったので、「韓国サンケン労組を支援する会」の尾澤孝司さんは5月10日「韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会」の定例月曜行動に参加し、労働委員会の勧告をサンケン電気に伝えようとしました。ところがサンケン電気は「暴行」があったと新座警察署に通報し、尾澤孝司さんを逮捕させました。5月31日尾澤さんは「暴行」と「威力業務妨害」で起訴されました。警備員の業務を妨害したというのですが、警備員はサンケン電気の要請で、その日「市民の会」の行動を抑えるための業務を行っていたわけで、それを妨害したとは、どういうことでしょうか?
 けがをした人がいるわけでもないのに、尾澤さんは新座警察署に5ヵ月、その後10月11日にさいたま拘置支所に移監され、いまだに自由を拘束されています。「接見禁止」が付いていて家族も友人も会うことができません。こんなことが許されるのでしょうか。人権蹂躙もはなはだしいです。
 サンケン電気は、この尾澤さんへの弾圧も含めて、韓国サンケンの廃業・全員解雇について、話し合い、責任をもって解決すべきです。これは労働問題です。サンケン電気は責任を持って解決すべきです。
 現在「尾澤孝司さんの早期釈放を求める署名」運動を行っております。すでに署名してくださった方も多くいらっしゃると思います。ご協力に感謝します。ありがとうございます。11月いっぱいまで引き続き行いますので、よろしくお願いいたします。
 尾澤さんは弁護士を通して私たちに送ってくれたメモの中で「獄中では軽い体操をしたりして健康維持に努めています」と言っています。そして「多くのみなさんのご支援・救援に深く感謝しています。みなさん身体に気を付けてがんばってください。私も一日も早く闘争の現場に立ちたいです。この署名運動を通して、多くのみなさんが韓国サンケン闘争に関心を持ち、支援してくださればと思います」と言っています。
 尾澤孝司さんを一日も早く取り戻すため、そして韓国サンケンの廃業・全員解雇を撤回させるため、共に闘いたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


Created by staff01. Last modified on 2021-10-30 23:56:26 Copyright: Default

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