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地元の人からも「解散反対」の声〜韓国サンケン労組支援 木曜行動・第3回目報告

 9月24日、第3回目のサンケン電気に対する木曜行動が、延べ50名の参加で行われた。今回も韓国からネットを通して抗議のアピールを行った。(報告=尾沢孝司)

<サンケン電気本社前>

 本社前では、まず初めに東京全労協事務局長の寺島豊さんが行動開始の挨拶を行い、抗議が始まった。続いてキムウニョン副支会長をはじめ韓国サンケン労組の執行部が次々と経営陣に対して、「赤字が労働者の責任なのか」「韓国サンケンの赤字は作られた赤字だ」と批判し解散撤回を要求した。

 その合間に地元に新座市に住む女性のHさんは、3年前の思い出に触れながら、「キムウニョンさんは剃髪までして頑張った、とても素敵な人。赤字だからといって労働者の首を切るとは酷いことだ。会社の解散を撤回してほしい。応援していきたい」と支持を表明した。

<志木駅前>

 郵政ユニオンの内田さんが志木駅前の市民宣伝活動開始に当たっての挨拶を行い、韓国サンケン労組の執行部の方々が順次市民への訴えを行った。この中で「韓国サンケンに投資しないで外注先に仕事を回している。その外注先で作られた製品が韓国サンケン製として欧州に輸出されている」ことを指摘し「日本人はウソをつかないことを美徳としているのではないですか、このようなウソをついてまでお金もうけをしてもよいのですか」と市民たちに問いかけた。

 途中、地元新座市の歌手ジョニーHさんが、韓国民謡「舟歌(ペンノレ)」、韓国民衆歌謡の「岩のように」「朝露」、持ち歌「かんしゃく玉」など4曲を韓国語を交えながら歌い、市民に訴えた。最後に地元新座市に住む埼玉市民の会のOさんは「サンケン電気は地元の誇れる企業として、働く労働者を大切に扱う企業になってほしい」と市民の方々に訴えた。

<池袋・東京事務所前>

 東京事務所では、到着するとちょうど郵便配達の方が、配達に来ていたが、会社側は、既にカギをかけて閉じこもり、ドア越しに後で来てくださいと帰らせていた。私たちが面談の要請をすると、「会えない、ここは対応する所ではない」と繰り返すばかり。「閉じこもって話し合わないようにすれば、私たちも前で抗議をせざるを得なくなる。そうすれば会社の損になるのではないか。あなたの役割は責任ある役職の人に取り次ぐことではないか」と、やんわりと説得してもそういう役目はないと上司や経営陣への取次も拒否。OECDのグローバル企業の行動基準のことや、韓国サンケンの社長の問題について話しても、わからないというばかり。最後に韓国サンケン労組の当該からインターネット電話を通して支援する会の人々話をして欲しいと要請したが拒否したので、止むを得ずまた来週くると告げ引き上げた。

 池袋・東京事務所前の昼休み集会では、まず初めに「ゴンベさんの赤ちゃん」の替え歌で抗議&宣伝をスタートした。初めに中部労組旭ダイヤモンドから解雇され23年間解雇撤回闘争を闘っている伊藤さんが抗議のアピールを行い、地元埼玉の所沢労音の方から「3年前、韓国サンケン労組の仲間と交流したことがある。彼らはすばらしい人達だ。今回会社を解散して組合をつぶそうとされている。どんなに悔しいか!どうか一緒に支援して下さい」と訴えがあった。途中ジョニーHさんが「解散撤回」に歌詞を変えて3曲歌いアピールした。

 最後にキムウニョンさんは、「私たちの進む前に、高い壁があったら乗り越えて、山があったら乗り越えて、勝利に向かって進んでいく」と固い決意を述べ、日本の連帯してくれる皆さんありがとうとお礼を述べて締めくくった。

<闘争文化祭に100人が参加、楽しみながら団結を固める>

 韓国では、この日韓国の革新政党である進歩党の呼びかけで韓国サンケン労組支援の闘争文化祭が開かれ100人以上が集まり、団結と親睦を深め楽しんだ。韓国サンケン労組は3年前、日本でも毎回のように披露したユルトンという闘いの踊りを披露し決意を表明した。


Created by staff01. Last modified on 2020-09-28 12:08:50 Copyright: Default

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