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韓国から「進歩連帯」ハン代表が訴え〜3.1朝鮮独立運動99周年集会

 1919年3月、日本の植民地支配に抗して朝鮮半島全土で起こった独立万歳運動。学生、労働者のみならず、女性、農民・市民たちも街頭に出て「独立万歳」を叫んだ。日本の植民地支配を反省し、朝鮮半島やアジアの平和を共に考えようと、毎年3月1日前後に日韓民衆連帯の集会が行われている。

 2月24日、東京・文京区民センターで「3.1朝鮮独立運動99周年集会 止めよう!安倍政権が煽る米朝戦争の危機 2.24集会」があり、約200人が参加した。主催者あいさつで日韓民衆連帯全国ネットワークの渡辺健樹さんは、2月23日未明、朝鮮総連本部に銃撃があったことに対し強い抗議の表明を行った。

 「東京新聞」論説兼編集委員の半田滋さんが「安倍政権があおる米朝の危機」と題する講演を行った。半田さんは「第二次安倍政権の2013年度以降、防衛費は6年連続のプラスとなり、5兆円を突破する。2019年度防衛予算案には“敵基地攻撃”が可能な巡航ミサイルと島嶼防衛用高速滑空弾が登場。護衛艦“いずも”の空母化計画も浮上している。日本はすでに“敵基地攻撃”ができるようになっている。憲法は後にできた条文が前の条文を凌駕する。自衛隊は自己増殖していくだろう。来年5月以降には国民投票法が出てくるだろう。最低投票率がないので、4割の投票でも、その半分で決まってしまう。改憲発議をするなという国会行動が必要になってくる」と話した。

 休憩の後、平昌五輪での南北交流の映像と在日韓国青年同盟のキムスンミン委員長からの報告があった。「南北海外の出会いによって、平和オリンピックの実現による平和・統一への実感を確信できた」と話した。またカナダから参加した韓国人のナ・ヤンイルさんが、翌日の東京マラソンに「統一旗を掲げて走る」と元気にアピールした。

 韓国から来日した韓国進歩連帯常任代表のハン・チュンモクさんは、以下のように訴えた。

 「キャンドル革命によってムンジェイン大統領が誕生し、平和オリンピックができた。延べ約1700万の市民が街頭に出てキャンドルを掲げて闘ったが、銃ではなくキャンドルを掲げた市民が政権を変えたのは、世界でかつてなかったのではないか。70年間アメリカに抑えられ完全封鎖されていた北朝鮮。小さな国だが、核とICBMを持ち、アメリカやロシアと対等なレベルに高まった。最終的には対話と交渉によって解決できるという希望を私たちは持っている。
 アメリカは北に最大限の制裁を科すと言った。北に入るすべての物資を遮断するとも。70年の分断、統一への道を妨げているのはアメリカだ。アメリカを乗り越えないと朝鮮半島の平和と統一はありえない。東アジアの平和と繁栄もない。南と北が和解と協力で南北首脳会談に向かうのか、トランプや安倍が願っているような韓米日合同軍事演習を行って、戦争への道へ突き進むのか、その岐路に立たされている。
 来年3月1日は、朝鮮独立運動100周年になる。来年の集会を私たちは自主独立、民族解放そして平和を求める世界的な集会にしたい。朝鮮半島の平和は東アジアの平和とつながっている。日本の民主主義を実現することともつながっている。私たちの平和を結ぶ力を防いでいるアメリカと向き合い、闘っていこう」。

〔報告〕尾澤邦子


Created by staff01. Last modified on 2018-02-26 17:28:17 Copyright: Default

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