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組合つくってよかった!〜東芝府中工場フィリピン労働者が勝利府中緊急派遣村労働組合 川名法男
東芝府中工場のエレベーター塗装職場で働いていたフィリピン労働者は、雇用主(株)中村塗装店から「昨年末に東芝エレベーターから競争入札の結果請負契約を解除されたため、本年3月31日付けで東芝府中工場内の中村塗装店の事業所を閉鎖するので雇い止めする」ことを通告された。彼らは府中緊急派遣村労働組合に相談し、組合に加入して闘うことを決意し、10名でKABISIGI(カビシギ・団結の意味)分会を結成した。
3月16日夕方退社時に彼らは、東芝府中工場南門でカビシギの旗を高々と掲げ、退社する労働者に彼らの要求を訴えた。3月25日中村塗装店との団体交渉が行われ、1人1人が切々と思いを訴えた。その結果、カビシギは会社提案をベースに金銭解決に合意し、また会社は彼ら一人一人に感謝状を出すことを認めた。 この合意に基づき4月16日に9人(一人はフィリピンに一時帰国したため再来日後の5月16日に)が、調印式及び感謝状授与式を行い、円満に解決に至った。この解決金一人当たり4ヶ月分(日給×80日分、約100万円)の合意は、非組合員にも適用され、14名の有期雇用労働者全員に支給され解決金としては総額約1400万円になった。 5月22日(日)府中の森公園で、カビシギ祝勝パーティーが開かれた。6人のカビシギメンバーとその家族が集い、府中緊急派遣村労働組合のメンバーと一緒に歴史的勝利を祝った。そして、彼らお手製のおいしいフィリピン料理とバーベキューを楽しんだ。また、歌が大好きな彼らはギターを奏でながら「What a Wonderful World」などを熱唱した。それに応えて府中緊急派遣村労働組合は、長渕剛の「乾杯」を歌った。 カビシギは、自分たちの闘いが解決後も府中緊急派遣村労働組合の仲間とともに、地域メーデーにも参加して一緒に闘っている。また、6月には、府中緊急派遣村が取り組んでいる南相馬への被災地支援のボランティア活動にも参加予定だ。今後も私たち府中緊急派遣村労働組合の仲間とともに、様々な問題に対し一緒に考え共に闘い、連帯を深めていくと思うし、またそうあってほしいと願う。 Created by staff01. Last modified on 2016-05-23 09:40:12 Copyright: Default |