セブンイレブンにブラック企業大賞〜これからも「企業監視」つづける | |||||||
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セブンイレブンにブラック企業大賞〜これからも「企業監視」つづける松元ちえセブンイレブンジャパンが、第4回ブラック企業大賞に輝いた。11月29日に都内で開かれた授賞式で発表された。セブンイレブンは、本部が加盟店主らから過酷な搾取を行い、そのしわ寄せが学生のブラックバイトとなっている。こうした支配搾取構造が問題とされた。セブンのほかには、「アリさんマークの引越センター」で知られている引越社関東がウェブ投票賞と“あり得ないで賞”のダブル受賞、特別賞は消火器などの消防器具を販売している暁産業、ブラックバイト賞は明光義塾を運営する明光ネットワークジャパンがそれぞれ受賞した。 授賞式には、セブンの加盟店オーナーや引越センターでパワハラや弁償金を取り戻すために闘っている当事者からの参加もあり、会社からの搾取や権利侵害の実態について発言した。過去にノミネートした企業で労働条件や環境が改善したかなどを検証するコーナーでは、2014年に業界賞を授賞した「たかの友梨ビューティークリニック」が残業をしない方針を採用したり、当事者が会場で発言した秋田書店の懲戒解雇争議で勝利和解したことなどが報告された。 一方で、今年のノミネートには間に合わなかった企業での労働問題も紹介された。格安ファミリーレストラン・サイゼリアで、上司からのセクハラを苦に、労働者が自死に追いやられた事件では、亡くなった女性の親族が来場し、遺族からのメッセージを読み上げた。サイゼリアの株主となり、11月26日に開かれた総会に出席したという父親からの手紙には、世間を騒がせたことへの謝罪もなく、時に笑顔で語っていたという社長の不誠実な対応について記述されていた。 「娘の死から1年が経つが、会社からはなにも報告を受けていない。娘の死が無念でならない」という父親は、「非人道的な環境で働かされ、最終的に心も追い詰められていった娘のような被害があった会社に対して、社会は厳しい目で見つめ、改善されなければ社会から退場してもらうようにしてほしい」と語った。また、ブラック企業大賞実行委員会には、今後もこういった企業の違法行為を告発していくことを期待したい、と話した。 初年度や、居酒屋ワタミがノミネートされた年には広く報道されたブラック企業大賞も、今年で4年目になる。メディアの広告主である企業名を公表して報道する難しさもある中で、実行委のひとりである和光大学教授の竹信三恵子さんは「監視のないところでは腐敗が進む。私たちにはSNSそして“炎上”という武器がある。これを広く活用し、もう一度労働者のネットワークを作り直すときだ」と、最後のシンポジウムで呼びかけた。 なお、ウェブ投票の結果は以下のとおり。
Created by staff01. Last modified on 2015-11-30 22:35:47 Copyright: Default |