国会中継はNHKのどの番組より面白い!(牧子嘉丸) | |||||||
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国会中継はNHKのどの番組より面白い!牧子嘉丸8月21日(金)のNHK「あさイチ」は、中1少女殺害事件で同世代に衝撃と報じながら、次は「ももクロ」とかいうアイドルが登場して騒ぎまくっていた。本当に何を考えているのだろう。 午後1時からはひさしぶりの国会中継だ。トップは自民党猪口邦子。厚化粧の顔を近づけて、ひたすら鼻声で原稿の棒読み。戦争法案とアベに対する称賛と阿諛追従のオンパレード。これが元大学教授で、おまけに軍縮が専門だったとは。西の村田、東の猪口、御用学者のなれの果てだ。 つぎは民主党の蓮舫。最初の質問者を見た目には、凛とした立ち姿とその歯切れのよい口跡がいやがうえでも輝いて見える。また質問の的確無比なこと。速射砲のように出される質問に巨艦中谷は応戦かなわず沈没寸前。そこでたまらずアベが「まあいいじゃん、それで」とヤジ。こらえ性のない坊っちゃん気質まるだしで、もちろん首相としての器も人間としての品性も微塵もない。 そのつぎは公明の佐々木さやか。開口一番、産経FNNの調査では安保法案の理解が深まっているとヨイショ。特に女性の支持が増えていると指摘。そんなことより足下のS学会婦人部の理解を深めたら。第一、産経の世論調査なんて誰が信じるか。次は維新の清水。対案路線の生き残り策。こんなヌエみたい質問には、こちらもしばし休憩タイム。 さて、ハイライトは共産党小池だ。自衛隊内部資料を暴露して、ウソつき中谷に迫る質問は圧巻だった。戦前の軍部の暴走もこうして始まったのだと思うと、背筋が寒くなる。前日の総がかり行動で、同じく共産党の倉林が、党には自衛隊から続々と内部情報が寄せられていると発言していた。いまや自衛隊員を守るのは民主党や共産党のほうなのだ。 元気の松田は修正案を、次世代の和田は自衛隊の訓練を主張。思わず、早く終われ。山本太郎の時間をとるなと叫んでしまうようなお粗末さ。 社民党の又市征治は正攻法の質問で、風格を感じさせる。昔の社会党の代議士を彷彿させるさすが護憲一筋の老舗で、じっくり聞かせるものがあった。浮薄な代議士がほとんどのなか、、こういうタイプが見られなくなったのは残念だ。 後半のハイライトは我らがやんちゃ坊主山本太郎の登場だ。国会審議をよそに、ひとり休日をとっていたアベを直撃、出席率30パーセントを暴露。また一日の国会費用が3億円とも。それを90日も延長したのだ。国民に理解を求める気持ちがあるなら、審議に出ろと迫る太郎に、ルールはまげるわけには行かないと答えたアベ。すかさず、憲法のルールをまげておいて何を言うかとカウンターパンチ。お見事、山本太郎! とりは新党改革荒井広幸。はじめと終わりにちゃんと「私」という主語があったというアベ談話を評価。肝心なところに主語がないことが問題なのに、そこはアベの太鼓持ち・幇間者にぬかりはない。猪口や佐々木は与党だからまだしかたないけど、このロイド眼鏡の男芸者気持ち悪くないですか。いつももったいぶって自分ひとりわかったようなことばかり言ってて。 ひとり意外だったのは、無所属の水野賢一。存立危機認定の質問に中谷が全く答えられない。水野思わず「入り口でこれじゃしかたないですね」と呆れ顔。真面目で誠実な印象をうけたが、どうでしょう。 とにかく、国会中継はNHKのどんな番組より面白い。へたな心理ドラマやサスペンスより興奮もし、感動もする。実況は討論者だけではなく、それ以外の人間の表情を映し出す。外相岸田が中谷を蔑むように見る目つきや与党席で権力の番犬として目を光らせる山本太一。むなしい拍手と汚いヤジ。 権力にしがみつく者、そのおこぼれを狙う者、卑しい阿諛とすりよりでつなぐ者。そして、国民の利益と幸福のために毅然から闘う者。これは夜のカットされたニュースでは絶対にみることはできない。 来る25日には大結集して、NHKを包囲しよう。そして、もっともっと国会中継を要求しよう! この危急存亡のときにNHKにできる最低限のしごとは国会中継だ。おかしな解説など入らない、と声をあげましょう。 その夜の国会前では「どうでもいいなら、総理を辞めろ!」「ウソつき中谷、今すぐ出てこい!」というシールズのコールが地鳴りのように響いていた。木下昌明さんのビデオでぜひ見てください。 Created by staff01. Last modified on 2015-08-22 19:32:49 Copyright: Default |