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レイバー映画祭感想 : 変革への一筋の光を示した『メトロレディブルース3』
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変革への一筋の光を示した『メトロレディブルース3』

                     森田正志

 レイバー映画祭で特に印象に残ったのは『メトロレディブルース3』です。本作は労働者がおかれた厳しい現状を変革する一筋の光を指し示していたと思ったからです。

 特に印象に残ったのはメトロコマースの本社に座り込むシーン。非正規労働者の皆さんがメトロコマースやその正社員に向かって闘っている姿を見て、私は『メトロレディブルース1』(2013年作品)のあるシーンを思いだしました。

 それは、本作にも登場する後呂良子さん(組合委員長/写真)が初めてメトロコマース前に立ちながら、恐怖のあまり、言いたいことが言えないで地団駄を踏んでいたシーンです。それからさまざまな闘いを経験してきたからか、後呂さんは1のころとは違っていました。権利獲得のために先頭に立って奮闘しているのです。その姿に「闘いは人々を成長させる」という言葉が体現されていました。

 本作品終了後の後呂さんの 「団結してあきらめなければ私たちは勝てる!」という言葉にも強く共感しました。

 確かに私たちの生きる社会は深刻な問題ばかりで、希望すら持てないのかもしれません。でもそれを私たちは変えることができる!団結して、あきらめなければ! そこにこそ、この社会を変革する一筋の光がある、そしてそれは実現可能だ!と感じました。

 多くの方々に本作、そして本作の前の1と2も、合わせて見ていただきたいです。(筆者は学生)

*DVD『メトロレディーブルース』(2013年)『続・メトロレディーブルース』(2014年)はビデオプレスで取り扱っています。こちら


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