報告 : 「ブラック企業を許さない!」出版記念シンポジウム | |||||||
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4月17日、東京の連合会館において、ブラック企業被害対策弁護団編、清水直子著「ブラック企業を許さない!〜立ち上がった若者たちに学ぶ闘い方マニュアル」出版記念シンポジウムが行われ、参加しました。 弁護士の戸舘圭之(とだてよしゆき)さんから、ブラック企業被害対策弁護団の紹介がありました。「過酷な働かせ方をして退職に追い込むなど、若い人たちがブラック企業に使いつぶされている状況に対処できないでいた。違法な労働を強い、労働者の心身を危険にさらすブラック企業問題に対応するために、若手弁護士約50人を中心に昨年7月に弁護団を立ち上げた。現在約200人の弁護士が参加している」とのこと。そして「労働者の権利救済のための書籍はあまりない。闘い方マニュアルとして、また労働者としての権利が勝ち取れるように、この本をひろめ、活用してほしい」と話していました。 被害当事者として、二人の労働者から報告がありました。退職強要目的の業務指示により、精神的苦痛に陥った亀井さんは、「どこに相談に行ったらよいかわからなかった。労基署では門前払いされ、労働局では、リストラ対象にされるあなたが悪いと言われた。労働組合に相談に行ってやっと対応してもらった。困っているのはあなただけではないとみなさんにサポートしてもらった」と話しました。 大手生協で7年、3か月契約の派遣社員として働き、雇い止めにあった酒井さんは、「派遣先の大手生協からは、派遣は直接雇用ではないから関係ないと言われた。雇い止めの撤回はなかった。派遣労働者を守るということは企業にはなく、いつまでも正社員にせずに使い捨てる」と話しました。そして、派遣法の改悪について「派遣労働者を3年ごとに入れ替えて使い続けられるようになれば、派遣労働者は不安定雇用のままになってしまう」と訴えました。 著者でプレカリアートユニオン書記長の清水直子さん(写真)は「働く場で困ったらまず組合へということを一番知ってほしかった。労働組合には仲間がいるし、交渉ができる。また抗議行動やストライキなどの争議ができる。お金がない労働者に裁判は現実的ではない。仲間と力を合わせられれば、会社に対して力になる」と話しました。「フライデーアクション」として、毎週金曜日に、他の組合とも力を合わせて共同行動を行っているとのことでした。 参加者は40人くらいで少なかったけど、仕事に追われ、ストレスでつぶされそうになっている人々にぜひ知ってもらいたいと思いました。(尾澤邦子) Created by staff01. Last modified on 2014-04-19 22:14:30 Copyright: Default |