昨年12月に発行した『原発川柳句集』が広がっています。最近、アマゾンに『原発川柳句集』のカスタマーレビューが載りました。以下、紹介します。(レイバーネット川柳班)
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5つ星のうち 5.0
タイムリーな出版 By パラムトゥギ
サラリーマン川柳に代表されるような川柳の俗流解釈が跋扈する今日、時事川柳という分野に限定されてはいるものの、まともな文芸としての川柳、そして俗流解釈に批判的な論者の文章を掲載したこの小冊子は、本格的な川柳の発展を願う者にとっては久々の快挙と言ってよいかもしれない。
「原発川柳」という、狭い分野にあえて的を絞った句集だが、それだけに3.11以降あらわになったこの国の真の姿を、川柳というスタンスで見事にとらえ得ているといえる。サブタイトルの「五七五に込めた時代の記録」も、この句集の狙いを的確に表現している。
句作以外にも、自らの句作への反省を踏まえて、川柳家としての立場から原発と川柳を論じた尾藤一泉氏の論考、表面的な採り上げ方になりがちな時事川柳の上滑りに強い警告を発しながら作家の覚悟に言及する高鶴礼子氏の問いかけ、さらには川柳の「うがち」と笑いの関係を従来の川柳界では見られなかった深みまで追求した正木斗周氏の川柳論など、それぞれ一読の価値がある。
書籍そのものの作りは、専門家から見ればいかにも素人くさい仕上がりだが、内容の面白さがそれを補っているといえるだろう。
→句集は1冊600円。次のリンクで申込みできます。注文先
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Last modified on 2014-01-20 13:53:59
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