報告:小出裕章氏、船橋で講演「福島原発事故で明らかになったこと」 | |||||||
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小出裕章氏の船橋講演報告「3.11福島第一原発事故2周年を迎えて 事故で明らかになったこと」2月24日、船橋市の勤労市民センターで小出裕章氏の講演会(主催:京葉生きい会議)が開催された。開場の30分前には大勢の人が並び、何人かの方にはお引き取り願ったほどで、500人を超える方が通路にも座って、熱心に聞き入っていた。小出さんの話は、みなさんご存知の柔らかい声とわかりやすい表現で、核心をズバズバとついていくもので、聞く人たちの関心をそらさない。 人によって原子力の「利用」が始まる 最初に、ポツダムで会議が開かれる日、1945年7月16日に行われた原爆の爆破実験の写真を示す。そして原爆を作った人も、うまくいくかどうかと不安を抱えながらスイッチを入れたと語り始める。この実験の成功は、第2次世界大戦を連合国の有利のうちに終わらせる切り札にもなった。広島、長崎に投下された原子爆弾の被害は甚大だった。 ところが人々は、そのエネルギーに夢をかける。それが原発導入へとつながった。しかしそれがどんな結果を生み出したか。 原子力発電の問題点 まず燃料であるウランの枯渇、発電中の危険と、事故前ですら下請労働者の被曝の多さ、お湯を沸かすだけに求められる犠牲の大きさ、そして今回の事故と事故後の現状に話が及ぶ。 放出された放射能の範囲と危険を過小評価する国に対する怒りが語られ、放射能はどんなに低線量でも、人体に影響すると力説。 本当の被害の大きさは、それまでそこで暮らしていた人の生活が奪われ、土地が失われたこと。だから、東京電力にこの責任を取らせたい。ところが国はみんなから集めた税金を使って、東電を救済しようとしている。それはなぜか?一部の金持ちの救済のためである。 子どもを被曝から守るのが大人の責任 さらに、大人より放射線危険度が高い子どもを被曝から守ることは、全ての大人の責任であると訴える。 それらを考えていくと、原子力はなにがあろうとやってはいけない。電気が足りていようとなかろうと。エネルギーが足りていよう 原子力とは核のこと 最後に、「原子力」として話してきたことは、全て「核」のことだという。原子力の平和利用と言い続けて来たが、実は核兵器を持ちたいからである。その話は時間が足りなくてできなかったが…。 いずれにしても、原子力は、差別そのものである。被爆労働があり、一たん事故があれば、被曝で人々を苦しめる。何もなかったとしても、子々孫々に核廃棄物を押し付けることになると結ばれた。 その後会場と、熱心な質疑が行われた。(笠原眞弓) Created by staff01. Last modified on 2013-02-26 00:20:53 Copyright: Default |