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報告 : 「絶望するには素敵な人が多すぎる」田中伸尚さん講演〜私たちは黙らない!2・11全国集会
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「絶望するには素敵な人が多すぎる」田中伸尚さん講演・2.11全国集会

昨日、『日の丸・君が代』強制ええんかい!『競争』『強制』の教育でええんかい!
私たちは黙らない!2・11全国集会が、大阪市天王寺区民センター・ホールで開かれました。700人もの参加があり、内容的にも、とっても素晴らしい集会になりました。

大阪からも、今まで、同じ場で聞くことができなかった発言する保護者ネットワークの方や朝鮮学校関係の人達の発言など、広範囲の人達の発言があって、橋下に抵抗する人達がたくさん集まった集会となりました。橋下・安倍の教育破壊の数々の攻撃に対して、たくさんの人が手をとりあって反撃していく全国ネットワークつくりに向けて、大きな出発点になる集会でした。

集会のメインは、「絶望するには素敵な人が多すぎる−戦後史最大の曲がり角に立って−」とタイトルをつけた、田中伸尚さん(『日の丸・君が代の戦後史』『良心と義務』岩波新書)の講演でした。 

田中伸尚さんは、「井上ひさしは、組曲『虐殺』という劇の中で、“絶望するには素敵な人が多すぎる。希望を持つには邪悪な奴が多すぎる”と言ったという。そこから、タイトルを借りた。絶望と希望のあいだをつなぐ“橋”“太い綱”は、攻撃に抗う人々、抵抗する人達だ。

『君が代』ピアノ伴奏を拒んだり、不起立をした人々だけが『素敵な人』ではない。
それに連なる隣人、同僚、市民も『素敵な人』だ。その人らが、希望につなぐ“橋”となる。『素敵』は、あくまで、抵抗の中にある。

今、雑誌『世界』で、「1930年代の未完の戦時下抵抗」という連載をしている。
戦時下の抵抗はゼロではない。さまざまな抵抗があった。その抵抗を、立派だったと言うと、まねできないとなる。その闘いのバトンを受けとって、自分たちが、どう引き受けるか? 戦時下、治安維持法で4回も引っ張られながら、反戦歌を作曲した、吉田たかこ。江口喚、たてののぶゆきは、転向したと言われた。でも、二人は一言も弁明しなかったが小林多喜二の生原稿を金庫に補完し、伏せ字だらけの本が、戦後、ちゃんとしした本になった。

そして、今、橋下・維新の会や安倍の下で、ナショナリズムと排外主義が吹きあれ、『日の丸』『君が代』の攻撃、戦争ができる国づくりへと動き出している。でも、「まだ、まにあう」じゃなくて、まだまだ、まだまだ、間に合う。それは、それに抗う闘いがあり、抵抗する人達がいるからだ。東京の田中聡史さんは、根津公子さんの闘いを受け継ぎ、東京で不起立をゼロにしたらダメだと、一人でも、不起立をやった。根津さんから田中さんへ、抵抗のバトンがしっかり受け継がれた。終わりなき抵抗には負けはない。希望に続く。誰かが抵抗を続ければ、必ず次に続く。」

そして、この話の続きに、なんと、なんと、私がでてくるのです。「『良心と義務』の中に、ギリギリすべり込みで書くことができたが、高槻市の教員、山田さんは、着席行為を「非行」と言われたのに対し、「職務命令まで出して強制することこそ非行」と教育委員会を厳しく批判した。この精神だ、この抵抗だ。これが、絶望から希望へとつなぐ“橋”となる。」と。

橋下に抵抗する大阪の不起立の闘いを、もっと大きく!
希望へとつづく、抵抗の闘いを!みなさん、今から始めよう!

でも、ただひとつ、最大に残念だったことは、集会で根津さんの発言がなかったことです。停職6ヶ月等の数多の処分にも屈せず、(その過程は本当に心も体も大変だったと推察します) クビまで覚悟しても、不起立をつづけたという、この根津さんの闘いを
根底に据えないような集会や闘いではだめだと思います。闘いの、その質に関わります。ただ一つ、救われたのは、名古屋の小野さんが、発言の中で、根津さんをクローズアップしてくれたことです。集会に参加している根津さんに起立を促し、「根津さんも参加しているぞ」とみんなに紹介してくれたことです。これで、少し、救われました。

「ブラックボードに義 山田さんを支える会」ブログより転載紹介。


Created by staff01. Last modified on 2013-02-12 20:32:54 Copyright: Default

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