初めて参加した「官邸前・金曜行動」 | |||||||
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8月10日、初めて「首相官邸前・金曜日行動」に参加した。土日前の金曜日にはどうしても仕事がたてこみ、これまで一度も来られなかった。今回ようやく職場の夏休みを利用した。 6時前に国会議事堂前駅で降りるも、参加者らしき人の姿は見えない。「まさか、今日は中止じゃないだろうな」。そんな不安に駆られながら改札を出ると警官が立ち、4番出口へ誘導していた。警視庁が事前にメディアに警備計画を明かした異例の対応が、これだ。 その階段を上がると、今度は右折を強制された。正面に機動隊の指揮車が停車し、スタッフが「誘導」と書かれた黄色い旗で案内している。歩道上はすでに大勢の人が抗議のシュプレヒコールをあげているが、そこには入れず、2分割された歩道の一方通行を進んでいく。 衆議院第二別館の北東角では、女性の警官が右の坂道を下るよう指示。高圧的なやり方にも腹が立つが、慇懃無礼に笑顔で強要する態度にも怒りがわく。私は観光客ではないのだ。 急な坂の途中では公安がビデオを回している。下りきった所で今度は左折。六本木通りを上がり、財務省上交差点を左折すると、ようやく抗議団の最後尾に着いたようだ。 ここでも歩道が「抗議用」と「通行用」に分割されていて、通行用には警官が立っている。だが人も歩いている。官邸からあまりに離れているので、私はポールを乗り越え、前に進んで行く ことにした。するとついさっき右折したばかりの坂の上に出た。警察の指示にこのまま従っていたら、同じところをぐるぐる回ってしまう。 右手にはカマボコ車が連なり、視界を遮る。左手は別館の建物。上には木の枝がはり出し、前方には白い風船。どうやら周囲を囲まれたこの歩道上の狭い空間で、抗議をするしかなさそうだ。 それでも、私がいた6時から8時までの2時間の間、通行用の歩道にはひっきりなしに参加者が行き来していた。他の地点からの移動なのか、駅から出てきたのかわからないが、人の流れは止まるこ とがなかった。鎌田慧さんの姿も見かけた。 お盆にもかかわらず、これだけの人が集まっている。「再稼働やめろ」「(被ばく)労働者はもう限界」などと、コールがいっときも止まらない。休むことなくただひたすら、叫び続けている。8時近くなるとさすがに植え込みに座り込む人が出始めたが、このエネルギーには驚いた。 やはり、すべての原発を止めるまで、ここに通い続けるしかない。そう痛感した夜だった。(Y) Created by staff01. Last modified on 2012-08-11 13:07:22 Copyright: Default |