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報告(西中誠一郎) : 国会議事堂を取り囲んだ市民の怒り
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国会議事堂を取り囲んだ市民の怒り

           西中誠一郎(報告・写真)

7月29日、国会包囲行動に先立って行われた「脱原発デモ」の集合場所になった日比谷公園は、炎天下の中、デモ開始前から熱気で溢れ返った。

デモ行進には、「福島の女たち隊」も参加し、恒例になった「かんしょ踊り」を踊りながら、近づく総選挙を意識して「女が変える、政治もくらしも原発も」とアピールした。東電前では、原発事故被害者に対する制度保障や、被曝労働に対する東電や政府の責任を問うメッセージも相次いだ。

「再稼働反対!」「脱原発!」のシュプレヒコールだけでなく、大きな問題になっている「原子力規制委員会」の人事問題や、子どもの避難や疎開の必要を訴える声や、参加者ひとりひとりの思いの籠ったプラカードが延々と続いた。

デモ行進終了後、国会前には続々と人々が集まってきた。「ファミリーエリア」も設置され、子どもを連れた多国籍の家族が「原発やめろ!」と訴え続けた。

今回のデモでも警察の過剰警備が目立ち、防護柵が歩道に張り巡らされた。国会前の横断歩道の歩行も規制されたため、道路向かいのメインステージに渡ろうとする人々の波が車道に溢れ出し、機動隊の護送車に遮断された国会議事堂に向かって、行進が始まった。

原発事故被害や再稼働問題などに対して誠実な対策を怠っている現政権や原発推進派の国会議員、「原子力ムラ」の密室での談合に対する怒りの渦が国会議事堂を取り囲んだ。


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