「全国過労死を考える家族の会」要請行動〜木村和子さんが訴え | |||||||
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自死した木村百合子さんの母、和子さんの訴え「裁判をしなくてもよいように、してください!」 11月19日、全国の「過労死訴訟」を闘っている家族、原告が上京し、厚生労働省、地方公務員災害補償基金への要請を一斉に行なった(主催:全国過労死を考える家族の会他) 静岡県で2004年に自死をした新人教師木村百合子さんの母、和子さんも上京し、初めて地方公務員災害補償基金に対し直接要請を行なった。 木村百合子さんは、2004年4月に静岡県磐田市立の小学校に新規採用されたその年の9月自ら命を絶った(享年24歳)。その背景には百合子さんが担任した学級のさまざまな困難な状況と、百合子さんを支えなければいけないはずの学校内部の支援体制の不十分さがあった。 当時の管理職からは、「おまえの授業が悪いから荒れる」「アルバイトじゃないんだぞ」「問題ばかりおこしやがって」などと責め立てられた。百合子さんは、「本当に必死な毎日」「必死にならなければ毎日を過ごせない状態」(百合子さんの日記より)と奮闘したが、クラス状況は改善されず、自死という最悪の選択に追い込まれてしまったのだ。 和子さんは、「たくさんのお金と時間を使って裁判をするくらいなら、公務災害を認めてほしい。公務災害が認められれば、学校は変わる。認められないから、何も変わらない状況が続いている。ぜひ、再審査してほしい。」と、切実な思いを強く語った。 この日、公務災害補償基金に対して要請を行なったのは9件、うち5件が学校関係であった。参加者からは異口同音に、「現場の実態、現場の声を間接的にではなく、直接調査してほしい」という要請があった。 木村百合子さんの自死事件は11月16日、報道ステーション(テレビ朝日系列)が15分の特集を組み、全国報道した。国も「基金」も学校現場の劣悪な労働環境を無視できない状況が、生まれつつあると言える。(湯本雅典) *木村百合子さんの裁判の次回公判は、12月24日(金)午後1時30分 静岡地裁 Created by staff01. Last modified on 2010-11-19 19:11:56 Copyright: Default |