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ガザ連帯!英国学生が大学を占拠!報告その2
In Solidarity with Gaza! UK Students Occupied Universities/Colleges!
Report/message from Naila Abdel-Khalek, KCL student
 
キングス大の学生のナイラさん(Naila Abdel-Khalek)からのメッセージを、いただいた写真と共に紹介します。
 

私はロンドン・キングス大学(KCL)の学生です。
 
私達の大学でも何かしなくちゃいけない、と決意し、行動に立ちました。というのは、キングス大学では去年11月、シモン・ペレス(イスラエル大統領)に名誉博士号を送っていたからです。その時、私達は学長宛に抗議の書面を送り、撤回を求める署名を集め始めました。
 
その理由は以下の通り、シモン・ペレスが様々な犯罪に関わってきたからです:
 
▼ガザ爆撃と1300名のパレスチナ人殺戮を支持した。
国連はこれを戦争犯罪と示唆したが、ペレスはこれを正当化した。
 
▼「怒りのブドウ作戦」を実行し、40万人のレバノン人を難民化させた。
その内800人はカナの国連施設に逃げ込んだが、
そこをイスラエルは攻撃して102人の市民が犠牲になった。
 
▼ガザの攻囲と空港破壊、西岸地区での抑圧的セキュリティチェック、
度重なるパレスチナ人宅破壊、等を支持した。
 
▼占領地に不法居住地をつくり、パレスチナ人と他のアラブ人に対する
法的手続き無しの殺人政策を承認した
 
▼2006年のレバノンに対する戦争で、イスラエル軍による破壊を正当化した。
市民1000人が殺害され、内3分の1は子供たちだった。
 
▼60を超える国連決議を破った。決議が示す通り、
ガザ攻囲は基本的人権の侵害だ。
 
私達の大学がこんな人物に名誉博士号を与えるべきではなかったと考え、私達学生は行動を開始したのです。SOASとLSEがガザ連帯の占拠行動に立ったという報を聞き、私達も連帯の行動に立つ事を決意しました。大学理事会は、私達学生の意見に耳を傾けるべきだと思います。
 
私達が発した大学への要求は以下の通り:
 
1.大学は、イスラエルのガザ攻撃を非難する事。
2.大学は、シモン・ペレスの名誉博士号を即時無効にすべき事。
3.大学は、全キャンパスでガザのための募金デーを実施する事。
4.大学は、パレスチナ学生を対象に5人分の完全賞与奨学金を与える事。
5.大学は、ガザの諸大学宛に、本やPC等の教材を送る事。
6.大学は、ガザの諸大学と連絡・交流する事。
7.大学は、占拠行動に関わった学生に対しいかなる処罰も行わない事。
8.大学は、投資先企業の全リストを明らかにし、武器貿易に関わる諸企業への投資を引き上げる事。
 
私達は2週間占拠を続け、その間ビラまきをしたり人を招いて政治集会をしたりして、「解放空間」でパレスチナ問題に光をあてつつ呼びかけを続けました。占拠の最終日、150人がデモをして、集めた1000名分の署名を学長に手渡しました。
 
要求は全て通りました。ただ一つの例外を除いて。それは、ペレスの名誉博士号の剥奪です。だから、私達は今でもこの問題に取り組んでいます。それから、大学がちゃんと約束を守るのかどうか、目を光らせています。
 
経験した全ての事が素晴らしく、解放空間は私達にとっての家となりました。しかしそれももう終わり。いま私達は占領撤退症候群?に浸っています。勝利的に終わったにせよ、占拠が終わってしまったこと自体が何故か寂しく感じられるのです。へとへとに疲れてもいます。でも、私達が行った事は正しかった、労力に値することをやったのだと信じています。いろいろ大変でしたが、パレスチナ人を含めいろんな人が訪ねてきては激励してくれて、それで頑張り通す事ができました。ガザの人々に私達の行動が伝わっている事も聞きました。
 
ガザで虐殺が行われ始めてから、20以上の大学で占拠が行われてきました。この事自体が、私達の行動の正しさを指し示していると思います。
 
更に詳しい情報を知りたい方は、私達のブログをご覧ください:
www.kcloccupation.blogspot.com
占拠がどうやって起きたのか、その初めから辿る事ができます。
 
ナイラ・アブデル=カレク
Naila Abdel-Khalek
↑↓2月25日(水)の学生デモの終着地はキングス大だった。大学前の道路を占拠して集会。(この2枚の写真撮影は僕)
 
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小野信彦(ペン:佐倉、樺) @北ロンドン
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Created by nobu. Last modified on 2009-03-05 11:13:17 Copyright: Default

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