写真報告〜変えるな9条!08葛飾憲法集会 | |||||||
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4月25日、「変えるな9条!08葛飾憲法集会」が開かれた。会場の「かつしかシンフォニーヒルズ・アイリスホール」に180人が集まった。地域で活動する個人・団体による実行委が主催した。 開会あいさつの後、さっそくタレント・松元ヒロさん(写真上)のコントが始まった。松元さんは元「ザ・ニュースペーパー」のメンバー。舞台では軽快に身体を動かしながら、天皇や安倍総理の物まねを披露。さらに岩国市市長選をめぐるアメリカと日本の策略を検証した。自身を「現行憲法」に見立てるネタ「憲法くん」はシリアスそのもの。前文を暗唱し、「戦後憲法は私たちの理想であり、出発点だった。ところが今の政治の動きは理想に向って努力するのではなく、既成事実が積み重なる現実に、憲法を合わせようとしている」と、改憲への流れを批判した。真剣な風刺が続いた後半、会場から「笑い」が消えていった。 小森陽一さん(東京大学大学院教授・写真上)が登壇。「みなさん、庶民は記憶力が勝負です。なぜなら圧政による不利益を絶対に忘れてはいけないから」との警告で始まり、55年体制の崩壊から歴代政権人事の舞台裏を暴露。国連憲章の欠陥や、自民党新憲法草案の危険性を細かく指摘した。愛国心を強制する教育と所得格差による貧困を対置し、「貧乏人には医療保障が行き届いた軍隊への勧誘が待っている。アメリカも日本も同じ。わざわざ徴兵制なんか敷く必要はないんです」と強調。「9条を守る運動から、積極的に使う運動を」と、講演を締めくくった。 マンションに立ち入り、日本共産党の「都議会報告」などのビラを配ったとして04年12月、僧侶・荒川庸生さんが不当逮捕された「葛飾ビラ配布事件」。荒川さんの妻英子(写真下)さんが発言した。 「主人は、ていねいに説明すれば警察はわかってくれると期待して連行された。ところが警察は聞いたこともない『民間人逮捕』を告げ、子供たちが留守番をする自宅に家宅捜索に押し入った」。「高裁はたった3回の公判で主人を逆転有罪にした。葛飾の裁判の流れは、立川の反戦ビラ裁判の後を追っているようだ」。言葉を詰まらせながら、一語一語をかみしめる英子さん。怒りと無念さがひしひしと伝わってくる。最後に「私はみなさんに、私たちを守ってくださいとは言いません。そうではなく、民主主義のために、私たちと一緒に闘いましょう」と力をこめた。会場は大きな共感の拍手に包まれた。 松元さんも小森さんも過去、葛飾に呼ばれた思い出に何度も触れた。「憲法の改悪を許さない」――立場を超えて人々の心をひとつにする、地域で地道に活動を続けていく重要さを、あらためて実感した集会だった。(T・横山) Created by staff01. Last modified on 2008-04-28 23:43:34 Copyright: Default |