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LNJ Logo 安全を訴えたら処分はおかしい〜国土交通省への要請書
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News Item 0917-02
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以下は、国土交通省へ9/15に提出した要請書です。当日のやりとりについては、こちらをご覧ください。

2006年 9月15日
国土交通大臣
 北 側  一雄  殿

東京都千代田区飯田橋3−9−3 SKプラザ3F                                                        JR千葉支社の菊地さんに対する処分の撤回を求める会                                       代表  佐高 信

JR東日本千葉支社の処分の撤回と
JR各社の「安全輸送」の徹底を求める要請書

昨年のJR西日本の福知山線事故、伯備線事故、JR東日本の羽越線脱線事故をはじめ、今年に入ってJR東日本では、山手線の工事による線路隆起や信号・車両トラブルによる重大な事故(JRは輸送障害と言い事故扱いしていない)が多発している実態は、JRの安全対策が危機的状態であり、利用者の求める「安全」とはほど遠い重大な事態に至っていると言っても過言ではありません。

このような状況のなか、JR東日本千葉支社は、安全問題で雑誌のインタビューに応じ、レール破断等の危険な事実を利用者・市民に知らせた、新小岩保線技術センターの菊地義明さんに対して、4月18日付けで「社員として勤務時間外に雑誌のインタビューに応じ、会社の信用を傷つける発言をしたことは、社員として著しく不都合な行為である。今後、このような行為を繰り返さないよう厳重に注意する」という処分発令を行いました。

JR千葉支社は、「どの部分の発言が問題なのか」の問いに対し、「『メンテナンス合理化の後に事故が増えた』というのは事実と違い、『線路の鉄粉がすごい』という表現がオーバーである」という二点を挙げました。しかし、JRになってから「事故」の基準を変えたことと、車両との摩擦によると思われる鉄粉が異常に多いのは事実ですし、逆にその他の座談会の内容が事実だとすれば、それだけで十分に危険な状態であることを証明しています。

また、JR東日本は「会社の信用を傷つけた」と言いながら、記事を掲載した雑誌「週刊金曜日」に対して何の抗議も記事の訂正の要求もしていません。

鉄道事業にとって最も大事なことは「安全輸送」です。「重大な事故に繋がっては大変だ」と思い、利用者・国民の為に、ひいては会社のためを思い事実を知らせた行為は、褒められることがあっても処分などされる理由はありません。JR千葉支社のこの行為は「本末転倒」「言語道断」と言わざるを得ません。また、監督官庁としての国土交通省の責任も非常に重いと考えます。

貴職におかれましても、先の国会で交通関連12法案を改正する「運輸安全法」を含む「規制緩見 直し」20法案、いわゆる「揺り戻し法案」を成立させたということは、「規制緩和・民営化」が安全をも蔑ろにしているのではないかとの危惧によるものとだと私たちは理解しています。 私たちは以上の観点から下記の要請をいたしますので、誠意ある回答をお願いいたします。

1. 直ちに菊地義明さんへの処分を撤回するよう強力にJR東日本を指導すること。

2. JR各社が利益最優先ではなく、「安全輸送」に徹するよう指導すること。

3. 今後、安全問題等について当会と定期的に懇談会をもつこと。


Created by staff01. Last modified on 2006-09-17 16:08:06 Copyright: Default

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