「売られたケンカは買う」JRの処分を許さない集い | |||||||||
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5月19日夜、千葉・津田沼東部公民館で、JR安全問題を『週刊金曜日』で告発して「厳重注意処分」を受けた菊地義明さん(JR保線労働者・国労組合員)を励ます集いが開催された。参加者は51名。国鉄闘争を支援する人たち、国労組合員の仲間、そして市民などが、群馬・神奈川・関東一円から駆けつけてきた。 集いでは、「週刊金曜日」編集部、ジャーナリストの安田浩一さん、ビデオプレスをはじめ約20名の人たちが次々に発言したが、それぞれに共通していたのは「怒り」だった。「頭にきた」「許せない」「ふざけるな」「心から支援したい」といった言葉が飛び出した。「安全を守る労働者は、表彰されるべきで処分などとんでもない。処分されるべきは経営者だ」という声もあった。 国労組合員からは、JRの安全がガタガタになっている実態が語られた。「事故を起こす体質はなんら変わっていない。内部告発しないと止めることはできない」。また、「JRの事故体質が変わらない責任の一端は、安全問題を本気で取り組んでいない国労にもある。チェック機能をもつ闘う労働組合に国労を変えよう」という声もあった。 国鉄闘争共闘会議議長の二瓶さんは、「民営化は1047名のクビを切り、安全を捨てた。だから解雇撤回と安全を取り戻す運動はひとつだ」と強調した。 参加者の中には、国立感染研究所で自らの職場の危険性を週刊誌で訴えて処分された新井秀雄さんの姿があった。「個人の処分問題に閉じこめずに、みんなに真実を知らせて、安全な社会をつくっていくという視点が大事」と語った。 多くの激励の言葉を受けたあと、処分された菊地さん(写真上)が立った。「こんなにたくさんの人が来てくれて本当にうれしい。処分は本当にショックだった。酒もたくさん飲んだし、夜中にあちこち電話をかけたりもした。でも自分がやったことはまちがっていない。きょうの話を聞いて勇気づけられた。これからもおかしいことはおかしいと言い続けたいし、処分撤回を求めていきたい」と話すと、大きな拍手が起きた。 勝手連的にはじまったこの日の集いだったが、これをきっかけに、菊地さんの処分撤回に向けてさまざまな行動を起こすことが確認された。 集会には、東交浅草橋支部有志や韓国鉄道労組チョ・サンス氏からもメッセージが寄せられたが、ここでは「週刊金曜日」発行人・佐高信さんの熱いメッセージを紹介したい。 「連帯のメッセージ。JR東日本という会社に、傷つけられる信用がまだあったのかを判断するのは、同社の経営者ではありません。乗客であり、一般の市民です。現場から、ないがしろにされている安全を告発したみなさんに対し、その声を伝える場を提供した『週刊金曜日』には何の抗議もしないのに、みなさんにだけ一方的に処分を下した経営者という名の無責任トップに厳しい怒りをおぼえます。みなさんへの処分は私たちへの挑戦です。見解が違うなら、自分たちにも言わせろと、堂々と『週刊金曜日』に要求してくれればいいではありませんか。売られたケンカを私たちは買います。『週刊金曜日』は、みなさんとともに闘うことを誓って連帯のあいさつと致します。『週刊金曜日』発行人・佐高信」 *菊地さんら国労千葉の労働者が訴えたJRの安全問題は、以下を参照ください。 レポート by 松原明 Comments:
Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-05-20 02:16:51 Copyright: Default |