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2024/10/24 1948年からずっとカタストロフ(大惨事)を生きてきた〜ドキュメンタリー映画「ガザ=ストロフ−パレスチナの吟(うた)−」公開中(東京、京都)

案内→https://x.gd/CESCx

1948年からずっとカタストロフ(大惨事)を生きてきた

ガザ=ストロフ−パレスチナの吟(うた)−
監督:サミール・アブダラ、ケリディン・マブルーク
原題:Gaza-Strophe, Palestine
配給・宣伝:Shkran
2011年 / フランス・パレスチナ合作 / 92分
公式サイト:https://x.gd/aFbYm
※「『ガザ=ストロフ Gaza-strophe』というタイトルは、ガザGazaとカタストロフCatastropheという2つの言葉を組み合わせたものだが、ここでは、カタストロフという言葉の中にガザが組み込まれている。つまり、『ガザ=ストロフ』というタイトルが示すのは、ガザがカタストロフの中にあるということだ。ガザでは、本来は例外的な大惨事であるはずのカタスロトフが常態化してしまっている。この異様な事態を「ガザ=ストロフ」というタイトルは端的に示している。」
https://x.gd/tMZdz

 "撮影から10年以上経っても、この映画が今もなお今日的意義を持つとは思わなかった"
 ケリディン・マブルーク

 『ガザ=ストロフ −パレスチナの吟(うた)−』は、仏監督・サミール・アブダラとケリディン・マブルークによって2009年に、イスラエルによる軍事侵攻直後に撮影されたドキュメンタリー。
 ガザに暮らす人々がどのような歴史と暮らしを生きてきたか、生身の声と風景を、パレスチナを代表する詩人・マフムード・ダルウィーシュの詩を引用しながら、映し出している。
 「最後の辺境も果てた後に私たちはどこに行けばよいのか/最後の空も尽きた後に鳥たちはどこを飛べばよいのか」(マフムード・ダルウィーシュ)
 多くの人々が、これは明らかにジェノサイドだ、と声を上げる悲惨な状況が続く中(2024年9月現在)、人々の姿と歴史を知ることから変わる可能性を問いかける。
(公式サイト Introduction)

2009年、イスラエルによるガザへの大規模侵攻直後
そこで暮らす1人1人が私たちに語りかけるものとは

 2008年12月末から2009年1月にかけてイスラエルによるガザの大規模侵攻が勃発。
 フランス人監督のサミール・アブダラとケリディン・マブルークは、停戦の翌日にパレスチナ人権センターの調査員と共にガザに入る。
 爆撃で両親兄弟を失った子ども、目の前で家族を銃撃された男性、土地を奪われ逃げてきた人々…
 「顔を持つ」一人一人の証言が記録されるとともに、パレスチナを代表する詩人、マフムード・ダルウィーシュの詩が引用され、ガザの人々が生きてきた歴史と記憶が呼び起こされる。

ガザの地で生きる人々の目線に立ち、その姿を丁寧に描く一方で、パレスチナ問題の背景にある西洋諸国による二重基準、構造的暴力について浮かび上がらせる

 本作の共同監督ケリディン・マブルークは、パレスチナの人々は常に西洋の視点から描かれ、死亡者数という数に還元されてきたが、一人一人の顔を描き世界に伝えるというのがこの作品の第一の目的だったと振り返り、「パレスチナには世界の問題が凝縮されている」と強調する。
 メディア関係者の出入りが厳しく規制され、インターネット環境もスマートフォンも現在のようには普及していない当時、侵攻直後のガザの被害状況と証言インタビューを撮影することは他に例を見ない試みであった。
 本作はフランスの公共放送である「フランステレビジョン」で放送されるやいなや話題になり、フランス国内での劇場公開が実現。アラブ諸国、アメリカやカナダの映画祭での上映や受賞など、国内外で反響を呼んだ。
 また、30時間に及ぶ記録映像は貴重な資料として国連人権理事会に提出された。
(公式サイト Story)

安田菜津紀さん(メディアNPO Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト)
「すべては2023年10月7日にはじまった」のでは断じてない。
 その証拠が、この映画にある。ありすぎるほど、ある。ただ世界が「見なかった」だけだ。
(公式サイト Comment)

上映情報:https://x.gd/oLVPs
東京 アップリンク吉祥寺 10月11日(金)〜10/24 終映未定
   https://x.gd/gvylz
京都 アップリンク京都  10月18日(金)〜10/24 終映未定
   https://x.gd/kdm5E

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