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2024/10/12 沖縄戦を生き延び「一人追込み漁」を編み出した漁師を描いたドキュメンタリー「勝ちゃん−沖縄の戦後」公開(10/12〜 東京・ポレポレ東中野)

案内→https://x.gd/1sfQf

勝ちゃん―沖縄の戦後
劇場公開日:2024年10月12日

98分/ドキュメンタリー
監督:藤本幸久/影山あさ子
製作国:日本
配給:森の映画社

艦砲ぬ喰ぇー残さー(かんぽうぬくぇーぬくさー)

 勝ちゃん、こと山城善勝さんは、沖縄本島北部、国頭村の漁師です。
 『一人追込み漁』を編み出し、数百キロのグルクン(タカサゴ)の群れをたった一人で捕る、世界でただ一人の人です。
 勝ちゃんは、1944年10月4日生まれ。
 生まれて6日後が、沖縄戦の最初の大規模空襲、10・10空襲でした。
 逃げ込んだガマで日本兵に『子供を黙らせろ(殺せ)』と言われた勝ちゃんの両親は、勝ちゃんを抱いてガマを出て米軍の捕虜となり、生き延びました。
 沖縄戦を生き延びた人たちのことを沖縄では「艦砲ぬ喰ぇー残さー(かんぽうぬくぇーぬくさー)」と言います。
 「艦砲射撃の喰い残し」と言う意味です。
 勝ちゃんもその一人です。
 戦後、焼け野原となった沖縄で、人々は自らの力で生き延びるしかありませんでした。
 陸のものは全て焼かれ、土地も畑も、米軍基地にとられていました。
 食べるものは海の物しかありません。
 漁師、勝ちゃんの原点です。
 米兵相手のタクシー運転手、米軍基地の物資を盗み出す「戦果アギヤー」などもしながら生きてきた勝ちゃんの半生は、沖縄の庶民の戦後そのものです。
 米軍の占領下の沖縄では、6歳の少女が米兵に殺された由美子ちゃん事件(1955年)、宮森小学校米軍機墜落事故(1959年)、コザ暴動(1970年)、辺野古新基地建設(2004年〜)など、さまざまな事件、事故が起きます。
 それらは全て、勝ちゃん自身の体験でもありました。
 作品は、勝ちゃんの人生と重ね合わせて、戦後の沖縄を描きます。
 そして、どんな時代も勝ちゃんの人生を支えてきたのは、沖縄の海でした。
 優れた漁師の本気の世界。
 「海」そのものもまた、この作品の主人公と言えるでしょう。

上映劇場
東京 ポレポレ東中野 2024年10月12日(土)〜
   10/12(土)、13(日)の上映後には藤本幸久監督+スペシャルゲストによるトークも予定!
   https://x.gd/1sfQf
大阪 シアターセブン 2024年10/26(土)〜
   https://x.gd/hmwNz

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