2024/10/12 「文明」の名による暴力を許すな！大阪・関西万博反対集会（10/12 13:30〜 大阪市）

案内→https://x.gd/kmwZq
チラシ→https://x.gd/a6Gxv

　1889年のパリ博覧会に影響を受けた第5回内国勧業博覧会は、1903年3月1日から7月31日まで大阪市天王寺公園で開催され、435万人以上が見学した。
　日清戦争によって清国（中国）から巨額の賠償金と台湾を奪った日本政府は鉄道をほぼ全国に敷設し、これによって膨大な入場者数になった。
　正門横に設置された「人類館」にも多いときは1日1000人以上が訪れたという。

　10月12日、原口剛さん（神戸大学）を迎えて、大阪・関西万博反対集会をおこないます。
　多くのみなさんのご参加を呼びかけます。

「文明」の名による暴力を許すな！大阪・関西万博反対集会
日　時：2024年10月12日（土）午後1時30分〜
※集会後デモあり
場　所：国労大阪会館 1階ホール
　〒530-0034 大阪府大阪市北区錦町2-2
　JR環状線「天満駅」徒歩約2分
　地下鉄堺筋線「扇町駅」徒歩約3分
　地図→https://x.gd/vN7Qh
講　演：「万博は帝国主義と植民地主義の原点」
講　師：原口剛さん（神戸大学教員）
資料代：700円（経済的に厳しい方は受付でお申し出ください）
主　催：「文明」の名による暴力を許すな！大阪・関西万博反対実行委員会
　　　　（略称：万博反対実）
（労働者共闘、ピリカ全国実・関西、釡ヶ崎パトロールの会、関西単一労組）
連絡先：電話・FAX 06ｰ6304ｰ8431（労働者共闘）

帝国主義・天皇制につらぬかれた大阪・関西万博に反対しよう！

　政府・日本国際博覧会協会（万博協会、会長：十倉雅和・日本経団連会長）、大阪維新吉村府政・横山市政は関連経費の膨張、労働規制緩和による工事強行、環境汚染、ガス爆発火災事件、児童生徒の強制動員、ＩＲ（カジノ＝賭博）建設など数多くの問題に対する批判を無視して2025年大阪・関西万博を強行しようとしています。
　名誉総裁は皇嗣・秋篠宮です。
　たった半年間のイベントのために大量の木材や資材を浪費し、膨大な電力や燃料を消費することは、気候変動による災害が世界中で発生している現在、もはや許されるものではありません。
　それらの被害を一番受けるのは世界の先住民族です。
　さらに米欧とともにイスラエル支援を続ける日本政府・万博協会はイスラエルを招待し、イスラエルは軍事費の増加でパビリオンを自前で建てられないため、日本政府が建てた施設を使います。
　イスラエルは昨年10月以来、パレスチナ・ガザに対する無差別虐殺、殲滅戦争を今も強行しています。
　大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」がいかに欺まんに満ちたものか明らかです。
　日露戦争の前年、1903年に大阪で「第5回内国勧業博覧会」が開催されました。
　そこに束京人類学会（現在の日本人類学会）が全面的に協力して「人類館」が設置され、「明治」天皇制日本国家が侵略、植民地支配したアイヌ民族や琉球民族、台湾原住民など「生身の人間の展示」をした「人類館事件」が引き起こされました。
　民族に優劣をつけて「展示」することに疑問も持たず「人類館」を見物した日本の労働者・人民は、植民地主義を肯定し他民族への差別排外主義・優越意識をもって兵士となり、日露戦争を担い、朝鮮、中国、アジア、太平洋へと拡大する侵略戦争を担ったのです。
　その後、1920年代までアイヌ民族そして「新領土土人種」と呼ばれた植民地からの民族の「展示」はくりかえされ、万博は侵略・植民地主義の宣伝において重要な役割を果たしました。
　そもそも博覧会は、15世紀以降、侵略、殖民地支配を拡大してきた西欧諸国（帝国主義列強）が、先住民族虐殺、土地・資源略奪による資本蓄積を「発展」として植民地支配を正当化し、自国の労働者・人民にたいして激化する資本主義の矛盾をおおいかくして「文明の進歩」を賛美するものでした。
　「明治」天皇制日本国家もF脱亜入欧」「富国強兵」をかかげて帝国主義化を推し進めました。
　植民地拡張戦争を賛美し、大国主義をあおり、日本人を「帝国臣民」に統合（皇民化）する装置として博覧会が開催されたのです。
　「人類館事件」をはじめとした博覧会における先住民族「展示」のとらえかえしのないまま開催される25年大阪・関西万博は、当時と地続きの植民地主義、民族排外主義、新自由主義、帝国主義、天皇制維持につらぬかれています。
　「人類館」に無批判であった日本・労働者人民は、いまこそ、植民地主義・民族排外主義の克服をかけ、国家・資本と天皇制支配からの自立解放をかけて大阪・関西万博反対の闘いにたちあがろうではありませんか。
　万国博覧会に終止符を！！